朝日新聞 2004年6月3日(木) 夕刊
学校・教委、対策急ぐ
ナイフ禁止・「命の授業」…
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各地の教育委員会が対応に追われている。学校への指導は、事件の凶器となったカッターナイフを安全に取り扱うよう促す内容が目立つ。教室の中では先生と子供が「事件を考え始めた。
(中略)
事件は、授業中の教室でも語られ始めた。
埼玉県朝霞市立第二小学校の4年担任、増田修治先生は2日、総合学習の時間で佐世保の事件を取り上げた。クラスの半数以上の子が事件を知っていた。新聞記事のコピーをもとに全員が話し合った。
先生は、インターネットの書き込みをめぐるトラブルがあったとされることにも触れた。クラスの中には自宅でネット上の会話(チャット)をしている子もいた。「相手を傷つけないエチケットが大切なことを覚えておこう」と話しかけた。
朝日新聞 2004年6月4日(金) 朝刊
強い匿名性・出やすい嫌な部分
「チャット」潜む怖さ」
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長崎佐世保市で小学6年生の女児が死亡した事件で、補導された女児はホームページ上のトラブルを口にした。学校の現場ではインターネットが普及し、子どもたちにとって、ネット上の会話(チャット)は身近な存在になりつつある。だが、便利さの裏に隠れた怖さを知らない子どもたちは多い。
2日夕方、少女漫画の掲示板で、前日に起きた事件が話題になった。
〈今回の事件、書き込みが原因らしい〉
〈学校では、メール言っていたけど〉
〈「書き込む」を押す前に文面を読み直したらいいかも〉
普段は小学生が漫画話をする掲示板で、会話は30分以上も続いた。
教育現場はネット化がすすみ、来年度にすべての公立学校の教室が高速インターネットとつながる。 (中略)
教室でもチャットを考える試みが始まった。3日午後、埼玉県内の小学校。「総合学習」の授業で4年生の担任(46)は「バーカ!」と書いたカードを子どもに見せた。
「どう思う」と聞くと、子どもたちは「言葉だけでみるとすごく嫌だ」「面と向かっていれば言い方や表情でわかるのに」などと答えた。
この教員は「ネットの世界は匿名性が強く、人間の嫌な部分が表れやすい。危険性を教えなければならない」と話した。
【文中の担任は、増田です】