「コンサート事件」第4話

古太田:「え〜、今回の事件は早期解決です〜。」

由美園寺:「本当ですかー?」

古太田:「え〜、犯人は山本さん、あなたですね〜。」

山本:「えっ、どうして私なんですか〜(ToT)」

古太田:「はい、あなたは事件当時犯行現場にいたと自分で言ってしまいましたね〜。」

由美園寺:「どういうことですかー?」

古太田:「順番に説明していきましょう。まず、事故ではなく殺人だと考えたのは酒井(孝)さんの傷が後頭部にあったからです。上から照明が落ちてきたなら頭の上に傷があるはずです〜。さらに"おでこ"に"擦り傷"がありました。もし下を向いている時に照明が落ちてきたとしても"おでこ"に擦り傷はできません。つまり横から殴られて飛ばされた・・・。その時についたものでしょう。あれだけ重い照明ですからね〜。おもいっきり殴られたら飛ばされてもおかしくないでしょう。」

由美園寺:「ってことは照明を持ち上げれる男性でないと・・・。」

古太田:「いいえ〜。女性の山本さんでも可能です。照明を見てください。ロープ。え〜、どうしてこんなものが付いていたのか・・・。しかも細いのと太いのが。さらにこの照明はどこから持ってきたのか。はい、答えはステージの反対、向こうに行ってみましょう。」



由美園寺:「ここに何があるんですかー?」

古太田:「岡部さん、照明のスイッチを。」

岡部:「はい。」

古太田:「え〜。照明がひとつない。ここの照明が犯行に使われたんです〜。そろそろ末泉君が・・・。」

末泉:「古太田さん、ありました。」

古太田:「ロープです。照明に付いていた太いほうの・・・。これの片方を照明に、もう片方を酒井(孝)さんが居たちょうど上にしばったんです。そして、照明は細いロープで吊るした・・・。そしてコンサートが終わったら照明のスイッチを入れる。細いロープは焼き切れて"振り子"のように酒井(孝)さんの頭へ・・・。え〜、酒井(孝)さんにはコンサートが終わったらここに来てくれと頼んでおいたのでしょう。どうしてうまい具合に酒井(孝)さんに当たったのかは・・・ぐふっ。お話なので勘弁を・・・。そして、ステージ横の照明のスイッチを入れることができたのは・・・山本さん、ここに居たあなたです〜。」

山本:「・・・。」

古太田:「え〜、もう本人は分かっていますね〜。このロープがあったのは山本さんのかばんの中です〜。失礼ですが末泉君に調べてもらいました。」

山本:「お仕置き・・・。」

末泉:「ぐふっ。」

古太田:「酒井(孝)を呼び出し犯行が済んだ後ロープを回収して出口のお客誘導へ・・・。お客がたくさんいましたからね〜。遅れて行っても目立たない・・・。」

佐藤:「山本さんが?どうして・・・。」

山本:「ばれちゃった(+o+)。ステージ横に居たなんて言わなけりゃよかった。」

古太田:「いいえ〜。言わなくても分かっていましたよ〜。あなた照明見たとき『これで頭を打たれたら・・・。』と言いました。"れたら"・・・。誰かが殴ったような言い方です〜。普通照明が落ちてきてんだったら"打ったら"と言います。それで。」

山本:「(+o+)」

末泉:「そういえば競馬はどうなったんですか?」

古太田:「そういえばどうなったんだろうね〜。」

向中村:「13-15です。テイエムオペラオーとメイショウドトウです。単勝2.4倍、馬連4.9倍です。」

古太田:「え〜、さすが向中村さん・・・。しかしまた負けて・・・ぐふっ。」

岡部:「ふっふっふ。3万円が7万2千円に・・・。」

由美園寺:「やはり競馬場にいましたねー?」

岡部:「ここで言いたいことは『実は居た』ということです。」

古太田:「ここでさらに言いたいことは『競馬で負けまくり』ということです。」

由美園寺:「では山本さん、こちらへ・・・。」

古太田:「そ、それは私の台詞・・・。」

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

あとがき

太谷幸喜:「はい、今回はこんな感じです。コメディーに近いお話でしたね〜。どうでしたか?うまい具合に話は出来ていたかな〜?ご意見、ご批評あったらどんどん下さい。次回作の参考にさせていただきます。最後まで読んでくれてありがとうございました。」





戻りまくり