氷川神社フィールドワークシート

訪問日:訪問日:2007/9.20
シート作成者&調査者:
 STAFF R

名称: 中氷川神社                                              所在地: 所沢市山口1849番地   

(最寄り駅:  西武狭山線下山口駅 徒歩15


この地域に水の恵みを与えた 柳瀬川

@建立時期   崇神天皇の御世 ※神社ご由緒による )

A遷座・  無し

B遷座前の情報 (  ) 


■記録・感想 

御祭神 素戔嗚命(すさのおのみこと)稲田姫命(いなだひめのみこと)
大己貴命(おおなむちむちのみこと)
七社大神(山口貯水池(狭山湖)の湖底に埋もれた旧勝楽寺村鎮座の七社神社を合祀
 社務所の方に幸運にもお話を伺うことができました。
 近くに柳瀬川という川が流れており、農耕の守り神としてかなり古い時代から信仰を集めていたと思われます。境内から弥生時代後期の土器等が出土した(火災により消失してしまい、残念なことに現存していません。)ことからも、そのことを窺わせます。その後、出雲地方から来た人々が地元の信仰と氷川信仰を融合し広めていったのではとのことでした。その後も、作物という恵みに必要な水の守り神として変わらず民衆に崇められていたようです。
 また、平安後期よりこの地を治めていた山口氏に尊崇され社殿を造営されたり、徳川幕府からも社領を拝領されたりなど、時の権力者にも一目置かれていた神社でした。
この地域は大宮氷川神社のある地域の親交はあまりなく、奥氷川神社のある多摩地方との交易・親交が深かったということも興味深いことではないでしょうか。
また、第2次大戦終了後GHQが神社と一般の人々の生活とのつながりを知るために、この神社の臨時例大祭を視察したことは特筆すべきことと思いました。現在も地域の人に愛されている神社のひとつだと感じました。                     

■特記事項ほか

柳瀬川(やなせがわ)は 埼玉県所沢市の山口貯水池(狭山湖)を源に発し、途中北川、空堀川、東川を合流し都県境を流下し、埼玉県志木市で新河岸川へ合流する、流域面積95.5平方キロメートル(東京都流域45.2平方キロメートル)、河川延長19.6kmの荒川水系の一級河川です。