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フィールドワークシート

訪問日:2007/05/11(金)
シート作成者:
H.Yoshida
調査者:H,Totsuka, H.Yoshida, T.Nagasaka,M.Sato

名称:足立区立郷土博物館                            所在地:東京都足立区大谷田5−21−1 

最寄り駅:JR 亀有又は綾瀬駅下車  バス   分


■記録・感想 

同館専門員 森 朋久氏の案内のもと、所蔵文献を閲覧。新編武蔵風土記のうち、氷川信仰の展開等を複写。
偶然来館中の荒川学会理事、足立史談会会長, 安藤義雄先生の荒川に関するお話を拝聴することができた。
 川の歴史は、流域の付け替えが多く、詳細は不明である。江戸時代以前は、ほぼ関東一円が水浸しの状況で、治水も不十分で農作物が収穫されても名主や豪族に襲われ、田畑の確保も困難なほど流域が広がっていた。荒川は上流熊谷の地点で和田吉野川に新川で結び流れを変えていた。この水は川越付近で入間川に注ぎ、この入間川を荒川本流として江戸湾に注いでいた。熊谷で切った荒川は元荒川と呼ばれ吉川で中川(古利根川)に合流していた。
明治初年測量技術が導入されて以来、関東一円の治水がほぼ完成した。昭和25年のキャサリン台風のとき、上流で利根川が決壊し大洪水となって南下したが、ようやく新川堤防で食い止めることができた。なお、武蔵の氷川信仰のほか、下総の香取信仰も農作物の神として豊作、雷除、虫除けの守護神として信仰が篤い。また、山王神社も稲荷社として、産王から三王、山王様として、現在に受け継がれている。

■特記事項ほか

参考資料:元禄年間の地図(三省堂にて原本図販売)、足立区の治水と灌漑。
参考施設:川の博物館(羽生)
その他:川の話(講演会)が8月25日において開催される。

参考HP:足立区立郷土博物館http://www.city.adachi.tokyo.jp/031/d10100001.html
      足立史談会: http://www.adachi.ne.jp/users/sidankai/