6月2日  PMXライブの事ちょこっと
 PMXの様子を知りたくて、検索してあちこち覗いてみた。
うーん、去年のOTAKONの時はもーっと一杯見つけられたんだけどなあ。
なんかすごく情報が少ない。

 日本のスポーツ新聞やテレビ報道は、西川君はほぼ無視状態。
玉置成美さんのことばっか。『SEED関係者代表として出演』とか言われてるけど、
PMXのサイトを見れば一目瞭然でメインゲストはTMRなのに。
米国初進出だからニュースに適してるんだろうけど、やっぱり口惜しいなあ。

 ライブ、会場は満杯じゃなかったけど、アリーナ席は埋まってたらしい。
まあガラガラじゃなかったならいいさ。参加者数は3500とか4000とか。
イベントそのものの参加者数はプラス3000らしい。
よその大きなアニメコンとかぶっちゃって、イベントの参加者数が伸びなかったとか。
それが無ければ、ライブももっと沢山の人が来てくれただろうに。

 あるレポによると
「玉置成美が下がり、TMRが出ると女性の歓声がものすごいことになってた」
らしい。ははは、アメリカでもそういう所は同じみたいね。
ノリはかなりよかったみたいで、ホッ。

 西川君は一生懸命英語で話したそうだけど、向こうの人達は何言ってるか理解できなかった人が多かった様子。発音がんばろうね。でも真摯な気持ちは伝わったみたい。

 アンコールは“my famous songs”と紹介してwhite breathとheart of sword。
TOFU RECORDSのBBSを見たら、
「HEARTS OF SWORDを聞くのを楽しみにしていたのに、客の声が大きくて聞こえなかった」
という書き込みがあった。うんまあ、お気の毒ではあるけど全体の雰囲気としてはよかったみたいじゃないですか。

 J!-ENTのインタビューで、「またすぐにアメリカに帰ってきたい」って、
“すぐに”をかなり強調して言ってた。
願望だけじゃなくて、年内とかでまた渡米の予定があるのかな。
あるといいな。西川君の為にも、アメリカのTMRの仲間達の為にも。

6月7日  テーマソング
 ネット版でスポーツ報知の『スパイダーマン2主題歌』の記事を見てから、
ダンナに新聞を買ってきてもらった。見て驚いた。記事が大きいよ!
もっとちっこいのがすみっこに載ってるんだろうと思ってたのに。
もしかして、思ったより大事なのか、これ?
ダンナいわく、
「そりゃ天下のスパイダーマンだもの」
そうなんだ〜。“製作費220億円の超大作”なんだ。注目度高いんだ。
言われてみれば、スーパーに行ったらスパイダーマンのコーンフレークを売ってるし、
あちこちにポップも出てるみたいだし、ハリポタとまではいかなくても、かなり話題作なのね。少なくとも強力に売ろうとしている。それにTMさんが選ばれたって、やっぱりすごいことなのね? おお〜。
 しかも、ここが一番大事な所なんだけど、ちゃんとエンドロールで曲が流れるそうじゃないの! よかった〜!
『話題作のテーマソングになったからって、いい扱いしてもらえるのか? ちゃんと人々の耳に入るように使ってもらえるのか?』
って疑ってた。これも“すごいこと”って認識できなかった理由。BRIGATEやBOARDINGのことがあるから、用心深くなっちゃってたみたい。
でもこれなら大丈夫。すっごく沢山の人に歌を聴いてもらえるチャンスじゃないの!

 決定理由が『海外での実績とアルバムの音がサム・ライミ監督の耳に届いたこと』というのがすっごく嬉しい。ハリウッド監督に認められたのよ! すごいよ!
ダンナは
「今ハリウッドで活躍してる監督はオタク上がりが多いからな。
アニメ主題歌やったことも大きかったりするかも」
と言っていた。言われてみれば、あちらの映画って日本アニメの影響がかなり見られると聞く。『キルビル』なんて思いっきり日本アニメを作中で使ってるし、他に私が知ってる例では『タイタニック』で有名なジェームズ・キャメロン監督の作品『トゥルーライズ』で、日本の劇場アニメ映画『うる星やつら』そのまんまみたいなシーンがあったり。

 推測の当否はともかく、『るろうに剣心』と『ガンダムSEED』の主題歌を担当できたのは、西川君にとって何と大きな岐路であった事かと、改めて思う。
少なくとも、西川君がアニメ主題歌を歌ってなかったら、OTAKONにもPMXにも出ていなかったはず。TMRは今と全然違ったものになっていたかもしれない。
もともとあの2曲はTMRの大きな力となった、とても大切な曲だけど、こんなにも彼方までその影響が息づき続けるとは。
HEART OF SWORDとINVOKE、今までよりさらに大切な曲になったと思う。

 こりゃ、アニメを通じてアーティストを売り込むことに注目が集まるのも無理は無いよなあ。
西川君はその先鞭をつけたわけだ。ああやっぱりすごいな、西川君は。

6月9日  名曲/報道
 前の日記に、アニメ主題歌やったのが大きかったって書いたけど、ただ主題歌を歌ったからじゃなくて、それがいい曲だったからこそ、あれだけ海外で人気を獲得できたんだよな。実際、heart of swordとINVOKEは名曲だと思う。 HEART OF SWORDは、TMRの曲の中で私が一番好きな曲。確か西川君か浅倉氏も、これは名曲だと言ってたと思う。
 INVOKEは、実は私は大して好みな曲ではないはずなんだけど、アルバムcoordinateの中で一番よく聞いたのはこの曲だった。イントロがかかると、ハッと気持ちが惹きつけられる。PVの西川君が目を開いたシーンが頭に浮かぶ。好き嫌いを超越して無条件に惹きつける力があるというのは、すなわち名曲ということだろう。クラッシック音楽で、ベートーベンとかバッハとか、好きとか嫌いとか関係無しに、耳が奪われるのと同じだと思う。

   ☆

 大阪で西川君は、玉置嬢を『前座』とはっきり言った。やらせてくれと頼まれたのだと。びっくりした。
私はメインゲストは無論西川君だと思ってたけど、玉置嬢も西川君同様に招待されたゲストで、需要があるものだと思っていた。ところが、PMXライブに参加した方のお話しでは、玉置嬢のライブ中は立ってる人はまばらで、ノリはイマイチだったとか。そしてTMRのライブになると、総立ちで「TMR!」の歓呼が始まったという。3500人の観客のほとんどは、西川君を目当てに集まってくれた人達だったんだ。
 ということは、日本の報道は私が当初感じた以上に非礼なものであったのだ。
「ライブしたゲストは二人いたのに、売れ筋の人にばっかスポットを当てるんだもんなー」と、『またかい』くらいの気持ちで受け取ってたけど、それどころではない、意図的に事実をねじ曲げている。軒を貸して母屋を取られた状態じゃないの。
どう報道されたにせよ、事実は変わらないとは言え、これは西川君、怒って当然のことだよな。何も言わなかったけど、『なんだそりゃ!?』と憤慨したのではないか。
ああ悔しい。こんな歪んだ報道がまかり通るなんて、なんと恐ろしい事だろう。

   ☆

 一つ嬉しい事は、“アメリカで西川君、ほんとに人気あるんだ”ってわかったこと。
今さら何を言ってるんだって感じだけど、OTAKONの時、「TMR!」って歓声で迎えられた時は、アメリカ人はそういうノリでやるもんなんだろうって思ってたの。玉置嬢の時の反応を知って、そうじゃなかったんだとわかった。
 今回、3500人の観客が集まり、大歓声で始まり総立ちのライブになった。
『どうせイベントに参加するんだから、ついでにライブも』じゃなくて、
ほんとにTMRが好きで、ライブに参加したくて集まってくれた人達だったのね。すごい!

 私はいつか、30万人収用のオリンピックスタジアムで、世界中の人達とTMRライブをしたいという夢がある。
不可能とは言い切れないが、『夢』だと思ってた。

 しかし。
あの最低最悪の悪趣味映画『バッド・テイスト』の監督ピーター・ジャクソンがアカデミー賞11部門受賞する作品(『ロードオブザリング』)を作ったり、『スキージャンプ・ペア』が文化庁なんてお役所の主催する芸術祭で優秀賞を受賞してるのを見ると、世の中にはあり得ない事なんて一つも無いと思える。

 あり得ない事は無いどころか、意外とこの夢は現実に近いところにある夢なのかもしれない。
西川君の歌とパフォーマンスは、世界に通用するんだ。
今、『世界の西川』への道を、着実に歩んで行ってるんだね。

 余談だが、私は『バッド・テイスト』をかつて金沢行きの高速バスで見た。
苦痛だった…。気持ち悪いったらない。あんなグッチャグチャなキワモノ映画、車内で上映するなー! 酔うだろうが!
 とはいえ、そもそもタイトルが『バッド・テイスト』(=悪趣味)。
余りにも見事に狙い通りに作られた作品ではあるわけで、その意味では傑作なのだろう。私は二度と見たくないけどね。

6月10日  セールス
 WOに、上半期のCDセールスTOP100が載っていた。
Albireoは、78位。かろうじてランクインしてるけど、低いなー!
SEVENTH HEAVENは…載ってなかった。100位に入れなかったんだ…。
あんなにいいアルバムなのに。(と言いたいけど、CCCDなのでちょっと断言しかねる。あーやだやだ。)
ちなみに玉置嬢はランクインしてる。
 あんなに頑張ってるのに、素晴らしい力があるのに、海外で成功してるのに、数字上ではこんな状態。厳しいなー。ため息。

6月13日  @サプリッ!
 『ハリウッドに認められた男前』ですって!
ホーッホッホッホッホ! なぁんて気分のいい言葉かしら! 
も〜、「ご覧あさーせ!?」的高笑いをあげてしまいますよ。
 まあねー、言ってくれてる事は大きいけど、こぉんな短い報道で全国に西川君の凄さを知らしめられたとは思わないけど、あのPMX報道の後で少しは溜飲が下がる思いだわ。

6月14日  Web of Night
 初聞き感想。

 クールでヘヴィで熱くてノックアウト〜!!! クラクラする…。

 前奏が始まった途端に、ひきこまれて金縛り状態。
歌が入って…英語だ!? そっかー、そりゃそうだな、日本語版は歌入れまだとか言ってたよな。
何言ってるかはさっぱりだけど、サビの“Web of Night!”が、かぁっっこいい〜!!!
これだけで! 言葉なんて通じなくても、この声の響きだけでヤラレル!

感想の吐息が! ヒャ〜〜〜!!! 頭に血が上る〜!


 うっはー…血の気が引く程かっこいい!
内容なんてわからなくても、声の響きだけでもう充分!
呆然とする程ムチャクチャカッコイイ! 打ちのめされそう。
こんな、初聞きから「すごくいい!」って思える曲って、貴重だわ。 嬉しい…!
 またこんな素晴らしい歌声に出会えて抱かれる事ができる幸せに、体がジンと震える。涙が出そう。
ライブではどうなっちゃうんだろう?

 好きとかどうとか意識する前に、持ってかれちゃったなあ。ヤラレタ。


 TMRのゴージャスさが、大作娯楽映画という華やかな舞台に何と合っていることか。
どちらも豪華絢爛でスピード感たっぷりで、“楽しませてやる!”という感じ満載で。
ほんとピッタリじゃん! 大舞台に立つべきスターなのよ彼はやっぱり!

 浅倉氏の音楽も、すごいよなあと改めて素直に感心。緻密で重厚でかっこよくて。
実は最近、昔の曲を聴いて「歌声だけじゃなくて、TMRの音楽っていいなあ」と今さらながら思ってたりする。私の中で、今頃やっと浅倉氏の評価が上がってきてたのよね、丁度。
今度のも、すごいわ。

 サントラにこの英語版が入ってるってことは、映画館で聞けるのはコレなのよね?
…うーん、なんか不思議な感じ。わざわざ『日本語吹き替え版』に、英語版をつけるとは。
日本人の観客に、しかも日本語で聞きたい人達用なら、もっと取っつきやすい日本語歌詞の方を付けた方が、受け入れられやすいんじゃないかなあ。
どうせなら字幕版では英語版Web of Nightを流して、吹き替え版には日本語版を流してくれればいいのにー。

 映画館に見に行ったら、エンディングで突然悲鳴を上げたりしないようにきをつけなくては。アブナイアブナイ。

6月19日  US版のこと
 そういやUS版seventh heavenの感想を書いてなかったので、書いておく。
 えーっと、正直、もっといい音を期待してた。というか、決して悪くは無いんだけど、『普通』だった。感想を例えて言えば、
『刀を買って、研ぎ澄まされた切れ味のものを期待してたら、思ったよりナマクラで残念だったけど、わざと刃こぼれさせたシロモノより断然まし』
ってところだろうか。

 比較のため、US版と日本版のAlbireo、そしてprogressを用意した。
ステレオで、まずはUS版のAlbireoを聞いた。んー…期待した程クリアな感じはしないなあ。別に悪くはないけど、うんまあ普通に聞こえるよね、って感じ。
 次、日本版のAlbireo。あ、でもやっぱり違う。明らかに音がこもってる。届いて来ない感じがひどくもどかしい。この不快感はUS版には無い。これで価格はUS版の倍なんだから、日本の消費者がいかになめられているか、よくわかるというものだ。

 そして最後にprogressのlove saverをかけてみた。
「うわ!?」
びっくりした! 声が、ぶつかってきた!
全ッ然違う。US版はただ『音がそこにある』って感じだが、pregressは声がドン!とこちらに踏み出してくる感じがする。一つ一つの音が立っている。すごく立体的。
 こんなに違いがはっきりわかるとは。ほんとびっくりした。

 US版の印象、不遜を承知で言うなら『素人くさい音』って感じがした。
以前、インディーズバンドの自主製作CDを聞いた。ライブではすごく迫力があって上手い演奏を聴かせてくれるバンドなのに、CDの音は、見事にその良さを全部削ってしまったような、のっぺりした音だった。無論US版はそんなレベルでは断じて無いが、印象として、迫力をいかしきれてない、ちょっと不十分な設備で製作しちゃったみたいな感じがした。
 でもなあ、別にUS版用に別に録音した訳じゃないはずで。それでこのレベルってのは何なんだ? 一体何が違うのか。うーん、謎。

6月23日  ワールドプレミア!
 テレビでは西川君を見る事はできなかったけど、写真をみることができた。
大きな口を開けて嬉しそうに笑ってる。よかったー。えへへ、こちらの頬もゆるむってもんですよ。

 衣装、紋付袴!? こりゃ意外だったわー。
『タキシードなら、君が代歌った時におこづかいはたいて買ったブランドもののすっごく高かったとかいうのがあったよな。あれがまた日の目を見るチャンスだけど、使い回しはしないかな? 何着るのかな』
と思ってたけど、礼服は礼服でも純和装で来るとはね。これが『ポンニチ魂』全開の姿なのね。
…しかし、正直言って、西川君にはあまり着物は似合わないような…。
あれはもっと肩幅が広くて恰幅のいい人に合う格好だと思う。
でもまあ、心意気よね。

 今回のお話は、『あちらの制作者』がTMRを気に入ってくれた故のものだとか。
それが監督のことかはわからないけど、どうもサム・ライミ氏は有名なオタクらしいから、その可能性は高いかも。もしかしたらOTAKONに来てたとかもあるかもしれない。
 ワールドプレミアで西川君、監督とお話できたかな。監督も西川君を気に入ってくれてるといいな。
 Web of Night、ナマで歌う機会があってくれたりとか、しなかったかな?無理かな。あったらいいな。

6月24日  R・A・Pライブ
 22日のことだけど、R・A・P(アールエーピー)のライブに初参加してきた。
解散しちゃったDASEINのボーカルRICKYくんの新ユニット。
興味ない人には悪いけど、ちょこっと感想など。

 RICKYの声、前よりよくなってた。DASEINの頃は結構不安定で、高音が出ない所を低音のアレンジにしちゃってて不満だったりしたけど、今は自分に合った曲なのか、とてもしっかりと声が出ていて、素晴らしかった。時にテノールというよりソプラノみたいな高音をきれいに響かせてくれる。西川君みたいな桁外れの表現力はないけど、こんなにつややかな玉の様な、きれいで張りのある歌声を響かせれる人はそういないと思う。

 ライブ前に、新アルバムを聞いた時は、のびやかで瑞々しい声が健在で嬉しかった。そして、ナイーブで内気な少年が精一杯の勇気を出してるみたいなイメージがあった。
 でもライブでは印象が違った。もっと安定感が強くなって、線の細さが感じられなくなっていた。
 このユニット、メンバーはRICKY君の他はキーボード兼ベースとギターの二人だが、ステージ経験無い人達を引っ張ってきたんじゃないかって感じ。技術的な事はわからないけど、こなれてなさ加減満載。彼らを引き連れるRICKY君には、一人でステージを支えるフロントマンとしてのたくましさが感じられた。本人、「いっぱいっぱいでやってます」と言ってたけど、そうだろうなあ。もう存在感抜群の相棒のJOEはいない。以前は最初の数曲でムチャクチャ暴れて倒れそうになってた事もあったけど、今はそんな事してられないようだ。それも少し寂しいけど。バンドソロも無くて、汗みずくになりながら出ずっぱりで本編を突っ走って、さぞかし大変だったころだろう。

 どうしても、RICKY君の後ろにあの頼もしいJOEのドラムがいないのが寂しく感じてしまったりもしたが、また彼の歌声を味わえて、嬉しかった。
 あとはもっとユニットがこなれて、ステージ上のぎこちなさがなくなれば、かなりいい感じになれるんじゃないだろうか。

 ちなみにR・A・Pって何かと思ったら、『リッキー・アストロビッチ・プリマコフ』という『宇宙人ボーカルのRICKYの“本名”』の略だそうだ。…脱力系かい…。
 西川君の、指先まで神経を行き渡らせた美しいパフォーマンスに慣れた私には、
「フリを付けるならもっと気合い入れんかい!」と思えたが、脱力系ならあれもありか。
 でもなあ、宇宙人ボーカルはともかく、あのあまりにもふつーな二人に宇宙人ギターと宇宙人ベースを名乗らせるのは無理があると思うぞ。違和感ありすぎ。これもそのうち馴染んでくるのかなあ…。普通にした方がいいと思うけどなあ。

6月25日  web of night 感想
 Web of Night、例の如く毎日ヘビロテ中。サントラの発売間近で、クリアな音で聞けるのがとても楽しみ。
 初聞き感想、「カッコイイ」ばっかでちょっとバカみたいな文章だったけど、実際そればっかが頭の中をぐるぐるしてたので。仕方ないよな。さすがに今はもっと違うことも感じている。
 それにしても、外国語の歌にこれだけ感情を込められるのもすごいと思う。
ただ、どの単語もガンガンと力を込めて歌うのは、英語の歌としてはいいんだろうかと、ちょっと心配。(激しい曲調の英語の歌は聴いた事無いのでわかんないけど。)でも、これがこの人の歌い方なんだから、仕方ないんだろうな。

 I'm going back to the web of nightのbackのかみつくような歌い方が好き。
この歌詞の意味、『錯綜する運命の中に戻ろう』って感じでいいのかしら。

間奏の吐息がもう! これでもかって感じで!

 聞いてると感じられるイメージの数々。
孤独、悲哀、闇のそこで燃える青い炎のような闘志。
何かを乗り越えて前を向く意志。
最後のnightのとこの、闇の中で孤高の牙を剥くイメージに震える。

 西川君は、「2と3のいいつなぎになるような曲」を目指したらしい。
1も2も私は内容は知らないんだけど、少し2の予告を目にした限りでは、
主人公はヒーローを続ける事にお悩みの様子。
2が戦う事に悩み苦しみ、そして戦い続ける事を選択して3に続く内容なら、まさにそのものズバリの曲になってると思う。素晴らしい。
 INVOKEといいWHEEL OF FORTUNEといい、本当にTMRって作品の芯をがっちり捉えた曲を付けてくる。これってものすごいことなんじゃないか?

 『ガメラ2』という映画がある。よくできたとても面白い映画だったが、唯一残念だったのがテーマ曲。ウルフルズの『そら』という歌で、私はウルフルズは好きだし、この曲もいい曲だと思うんだけど、合わないんだ、この映画に。
 作品の内容は、地球滅亡を防ぐため、自衛隊とガメラが(結果的に協力して)宇宙生物レギオンと死力を尽くして戦う話。ガメラは満身創痍となってレギオンを倒し、自衛隊員達は万感の思いを込めて、飛び去るガメラに敬礼する。しかしラスト、
「ガメラは地球の生態系を守る為に戦ったのであって、人間を守ってくれた訳じゃないと思う」
「ではもし人間が生態系を破壊したら…?」
「…ガメラの敵には、なりたくないよね」
という(確かこんな感じだった)セリフで幕を閉じる。
そしてこの、腹の底にコトリと冷たい物が落ちた様な場面で、ひたすら前向きなあの曲が流れるのよね。
『♪ありがとう! この気持ちを 伝えたい 強く強く』…って。児童合唱団の♪ラ〜ラ〜ララ〜ってハミング付きで。
それは違うだろう! 決してこのラストは、「あー良かったね!ありがとうね!」って終わり方じゃないと思うの。このまま人間が環境破壊を続ければ、いつか人間こそがガメラに狩られる側になりうるんだ、ガメラは人間の味方ってわけじゃないんだという警鐘が込められたラストなのに、そこにまるっきりハッピーエンド的な明るい曲調の歌が流れてくると…すっごい違和感だった。昔の、子供の味方のガメラならよかったんだろうけど。ここまで盛り上げといて、最後の最後で「そりゃ無いだろ!?」って気にさせないでくれー! あれは本当に惜しかった。

 余談が長くなったが、まあそんな訳で、やっぱりテーマソングってのは作品に合ったものであって欲しいと切に思う。当たり前のことのはずなんだけどね。その点、Web of Nightはかなりいい線いきそうじゃないの?

 日本語吹き替え版に英語詞の曲が付くのは不自然じゃないかとも思ったが、そういえばディズニーの『アトランティス』の日本語版を見た時、確かエンディングはドリカムの日本語の歌だった。そしてそれが何となく違和感があったような気がする。考えてみると、多分、セリフは日本語になっていても、作品そのものは感覚的に『洋画』として捉えていたのだろう。まあ実際の所は見てみないとわからないが、個人的には、作品の雰囲気を壊さないようにあえて英語詞にしたのではないかと、腑に落ちた感じ。


 英語版の歌、とりあえずは意味より響きを味わっておけばいいと思うんだけど、チラチラと判別できる(気がする)歌詞が気になって、ついがんばってヒアリングしてみてしまった。こんなに英語を繰り返し聞いたのなんて、学生時代以来だわ。で、断片的ながら歌詞を解釈してみると、ますます歌声そのものから受けたイメージが補強される。と言っても、日本語詞ですら『もってのほか』が『桃太郎』としか聞こえなかった聞き取り能力なので、信頼度はまるっきり保証できないが。
 多分こんなこと言ってるんじゃないかなーという、断片的歌詞。(文法的正誤は無視)
“Maybe I can fight everlasting road”
 (私は戦えるだろう)(終わり無き道)
“what we are looking for”
(誰もが探し求めるモノ)
“I heard a voice it sound me awake again it's telling me to ready to the fight”
(再び目覚めよと警告する声が聞こえる 戦いに備えろと語る)
“I am goin back into the web of night”
(運命の絡み合う、夜闇の世界へ帰ろう)
“I wear a mask if you〜 what you see is sadness”
(私はマスクを被る   あなたが見るものは悲しみ)
“It's time to go 〜”
(今が行く時)

 サントラ買って歌詞カード確認したら青くなりそうだが、今のところは多分こーいう意味合いの曲なんだろうなーと思っている。『一度は平穏を選んだが、悲哀を背負いながらも戦いの運命の中にあえて再び戻ろう』という強い意志の歌と捉えて、そう間違ってはいないんじゃないだろうか。おお〜やっぱり主題歌としてピッタリじゃん! 監督さんもそう思ってくれたかな? きっとそうよね!

6月28日  ハリポタ3(ネタバレあり)
『ハリーポッター3 アズカバンの囚人』を見てきた。
うわ、ロンの声が落ちついちゃってる。みんな顔立ちが変わってきちゃってて、ビミョー。
13才ってこんなに大人っぽいんだなあ。
 予告を見た時も、原作を読んだ時にイメージしてた姿よりずっと大人なのに驚いた。
じゃあハリー君、こんなに大きいのにお菓子食べたさに学校を脱走しちゃったわけ? そりゃだめだろ〜。(笑)

 いや〜今作のヒーローは何と言ってもハーマイオニー!
殴る! 跳ぶ! 砕く! 片手で人を持ち上げて放り投げる!
有無を言わさぬ決断力と行動力!
さらに友達へのいたわりの心まで見せてくれて、男前度バツグンだった。
それに比べてロンは立場無かったな〜。
しかしマルフォイよりはいい。イジメッ子で泣き言が多くて、尊大なくせに危なくなると泣きながら逃げる。まるきりいいトコ無しの役柄で、役者の子が可哀想になった。

 作品の感想としては、「あっさりと面白かった」ってとこ。
確か監督が替わったという事だったが、見終わっての
「とてもよくできた映像版ムック」という感想は、1、2と共通だった。
原作以上とかさらに面白くというより、ひたすら忠実に映像化して
『あー、原作のアレはこういうものなのか』
と目に見せてくれてる。ほんと、その点よくできてると思う。
 でも、「こりゃすごい!」と思わせるようなシーンがあまり無くて、ちょっと印象が薄いかな。「原作、こういう話だったな」と思いつつ、淡々と楽しんでた。
 それに、見え隠れする殺人犯の影で緊張感を引っ張ってる映画なんだけど、原作読んでるから、別に怖れる必要は何もない事がわかっちゃってるもんなあ。
 あと、イヤな人が多すぎるのと、ハリー君が本当に可哀想な子で、見ててツラかった。一番幸せな思い出が、鏡に映った幻の両親の微笑みだよ!? なんて幸薄い子なんだ〜(涙)。

 全体としては面白かったと思う。特に原作読んでなければかなりいいのでは。
「絶対オススメ!」とは言えないけど、1と2を見た人は見ておこうよってとこかな。

 しかし! おとーちゃんの正体(というか変身)についてバッサリとカットしたのはどうなの? あれじゃあ『お父さんは、本当にそばにいてくれたんだ』ってことにならないでしょ。他にも、時間的に仕方なかったんだろうけど、ブラックへの誤解が生じた経緯が全然説明無しなのは分かりにくいのでは。でもまあそれは見てる時は気にならなかった、後から思った事なので、まあいいかとも思う。あと、原作のラストではハリーが外出許可証をもらえるのに、映画ではもらえてない! これからも彼はみんなが楽しくおでかけする時に、一人でお留守番なのかしら。かわいそう〜。

6月29日  ピンヒール
 実は昨日、ダンナとのお出かけの際、初めてピンヒールの靴をはいて行った。いつもは歩きやすさを一番に靴を選んでるので、自分じゃ買わないけど、人からもらったので。

 履く。立ってみる。うわ、安定悪いなー。
格好良く履きこなすには、竹馬みたいに練習が必要なのか。
それにしてもつま先が痛いぞ! みんなよく平気で履いてるよなー。
 ああしかし情けない。かかとの高い靴で泣き言を言うなど、大人がして格好いいものではないだろう。こんなの許されるのは
『10代〜20代の女の子が背伸びしてデートにはいていったものの足が痛くなっちゃって彼氏に「バカだなあ、無理しちゃって」などと微笑まれる』みたいなシチュエーションくらいのものではなかろうか。ああ出遅れている。

 泣き言しか言えそうにないので、ピンヒールをはきこなす努力は放棄した。
しかし世の多くの女性方は、文字通りのピンみたいなヒールの靴を履いてたりするんだよなー。
皆様、つま先立ちで街中を闊歩できる程に強靱な足指をお持ちなのか。敬服する。
…それとも、足の痛さを押し隠し、背筋を伸ばして颯爽と美しく歩いているのだろうか。 美に至る道の何と厳しいことだろう。