9月2日  はねとび
 『はねるのトびら』に、西川君が出るべきか否か。別にリスナーからの投票で決めなくても、先週「求められれば出させて頂きます!」とか何とか、あれだけはっきり言ったんだから、どうするかは先方からの出方で決めれば良いだろうにと思うけど。
 私としては、色々考えた結果、
「出るべきじゃないかもしれないけど、出て欲しい」
ってところ。
 「TMRといえば、面白いしゃべり」という一般のイメージを、さらに助長するような露出はしない方がいいかもしれないとは思う。でもさ。言っちゃったじゃん、西川君。出るって。
西川君は、その場限りの調子いい言葉を言うような人であって欲しくない。
前に言ってたよね、「芸能界って、『今度呑みに行こう』とか言っても、絶対本当には行かない」とか。自分はそういうのじゃない、とか。
西川君の言葉は、信じられるものであって欲しいのよ。
 確かに、今さらまた、ライブにお笑いを期待して来る人を増やすような行動は、本人がもうそういうのが全然気にならなくなったならいいけど、そうでないならやめておくべきかとは思う。その他にも何か大きな理由があるとしても、「酒の席で勢いで言ったみたいなもの」なんて理由で拒否するのはやめて欲しい。いいかげんな言葉だったみたいなのは、イヤ。ちゃんとした理由が欲しいよ。
 まあねー、西川君が出たくない状況だろう事は、想像つくけど。プロの人達が、すでに形を作っちゃってある所へ、素人が一人で加わるなんて。何しに行くのかって所よね。人見知り西川君には特にツライことでしょう。
 出るなら、コントはやらないで欲しいな。所詮は素人。餅は餅屋。芸事は芸人に任せた方が良い。ラジオみたいなトークの方が、持ち味が出せると思う。とりあえず、堤下さんとダーツ勝負やろうよ。

 露出について。ファンじゃない、一般人には、「TMRって最近見ないね」「まだやってるの?」とよく言われる。INVOKEでもMeteorでも、ちゃんと歌番組出てたのに。こーんなに精力的に活動しているのに。
 結局、一般に「人気者」として認めてもらうには、歌番組に出るだけじゃ足らないんだな。もっと頻繁にテレビに出ないと。どんどんCDを出して、CMやドラマのテーマソングに使われて、歌番組だけでなくバラエティとかにもせっせと顔を出して。その意味では、はねとびでも何でも、ちょっとでも人目に触れる機会が増えるのはいいことかもしれない。…でもなぁ、大変だよなあ…。果たして音楽活動以外の事にそこまで大きな労力を割いて、一般の認知度を上げる必要があるのかという気がしてくる。…あるんだろうな、ビジネス的には。でも、疲弊は早いだろう。マイペースで、あまり無理なく長くやっていける方がいいよなあ。

   ☆

 ANNで、元ちとせを「レーベルメイト」と言っていて、びっくりした。え、アンティノスじゃないよね?って。
あー、ソニーなのね。何だか「うわー、メジャーになったなあ」と感じた。だってアンティノスって、西川君以外にヒットメイカーいなかったんだもん。もうアンティノスというくくりはしないのかと思うと、ちょっと寂しい気もする。

9月4日  WO
 まずは店頭で立ち読み。く〜、「来いよ…」って言ってるみたいなグラビアがたまらん!
 江川達也氏の屋上ガラス張りの風呂に「入ってく?」って誘われたって? うひゃー! いかん、鼻血モノの妄想ポイントだわ。
 そして次号について。表紙&巻頭特集。おお嬉しいぞ。
『インタビューは…本誌でおなじみの音楽評論家・市川哲史さんが対面し…』
「よっしゃー!!!」
思わず立ち読みしながら口走ってしまった。う、嬉しい!待ってたのよこれを! ずーっと、市川さんが西川君にインタビューしてくれないかなって思ってたのよね。バンザーイ! 巻頭トップよりこっちに興奮しちゃったわ。
 WOはいつも、西川君の記事以外では市川氏の担当記事を拾い読みしている。この人のインタビューは面白い。注目したきっかけは、巻末連載の「オリコン番外地」で『音楽業界歴戦の強者。独特のインタビュースタイルと文体をパクル奴は数知れず』なんて氏のプロフィールを読んだからなんだけど。(何げに権威に弱かったりするかも。)実際読むと、ロックなオヤジが鋭い考察しつつ言いたい放題言ってるって感じで面白い。ひと味違う。温かい人間臭さを感じるし、無条件に誉めるとかけなすとかじゃないので、信頼がおける感じがする。バリバリのロック畑の人なんだけど、ジャニーズ系やハロプロ系も受け入れる懐の大きさがいい。ま、とにかく、ただのインタビュー記事にとどまらない、読んで面白い独特な文章で、知らないアーティストの記事でも楽しめるのよ。
 西川君とこの人の記事って見たこと無いので、やってくれないかなーって思ってた。でも大抵はこういう記事は同じライターさんがずっと担当するわけで、ダメかなって残念に思ってて。いやー嬉しい! ロックな市川氏が、西川君をどう思うか。二人でどんな話をするのか。楽しみ!

9月11日  WO/ごちそうメニュー
 書店の棚からWOを手に取った瞬間、「うわああああ!」っと声をあげてしまった。
な…なんてカッコイイの! アメリカの街角、消火栓に腰をかけ。タンクトップ! 肩を出すのがホント似合うってのをよくわかってくれてる。ああそれにしても表紙になるのなんてどれだけぶりか。嬉しい〜! 感涙。
 ライブ衣装、初めてまともに見られた。帯の刺繍がすごい! 見事だわ。ちょっと特攻服のようだと思ったけど。 ネットで上半身だけ見た時は、
「…女物? 首が太いからなあ、なんか不自然。ハンパにフェミニンだなあ…」
と思ってたけど、刀を持った後ろ姿、すごくかっこいいじゃないか〜。
ライブ写真中の、絽の着物を脱いだ襦袢姿、やっぱすごく粋! これもセンス良いわ!
しかし白い着物は…。扇子持っちゃって、「テケテンテン、こんちお日柄もよろしく…」なんてのが聞こえてきそうな。
布地が余っちゃってる感じがなあ。男物の着物って、恰幅がいい方が似合うものだから仕方ないか。下駄が大きすぎない? なんだか全体にサイズ間違いみたいで、子供が無理して大人物着てるみたいな感じがする…。

 楽しみにしていた市川哲志氏のインタビュー。…ちょっと物足りなかった。でも来週は「オリコン番外地」にインタビューの続きが載るぞ! よーし、これも期待してたんだ!

 全体を通して、一番嬉しかったのが、移籍後の環境の話だった。
「お隣さんにひっこしただけで、こうも違うもんかと。『そう考えてるんだったら、なんでやんないの!』」
ああ…。ついに、ついに、西川君がやりたいようにさせてもらえる環境が整ったのね。
今まで何度「西川君がしたいようにして欲しいの!」と口惜しく思ったことか。やっと、「西川貴教がしたいこと」が見られるのか。どんなものが飛び出してくるにしても、とにかく西川君がそうできることが、とてもとても嬉しい。
 色々な事があって。色々な我慢して。頑張ったね。よかったね。西川君。


 OTAKONライブに関して。新聞やテレビでは「3000人が参加」と言ってたけど、あちこちで5000人だの4000人だの、色々な数字を聞く。そんな中、OTAKONのBBSで中日新聞の記事のことをお知らせしたら、ボードの管理人さんが(だと思う)実際の数字を教えてくれた。
 彼によると、会場にいたのは4000〜4500人程で、さらに、コンサートの様子を中継放送する場所(simulcast room)が別にあり、そこには2000人かそれ以上の人がいたんだって!
なので、実質6000人以上の人が西川君のライブを楽しんだってことね。うわ〜、そんなに!
すごいよね〜、初ライブにして、フォーラムに入りきらない程の人が来てくれたんですもん!
ちなみにOTAKON自体の参加者は17000-18000人だそう。
他の企画も同時進行してるのに、全米から集ったアニメファンの、1/3にのぼる人達が西川君に興味を持ってくれたわけで。ものすごい支持率だよね、これ!
 
   ☆

 今日は夫の誕生日。お祝いのごちそうは、家族のみんなが大好きな、魅惑の「骨付き鶏もも肉のロースト」。これが美味しいんだ☆ 前に書いたことあったっけ? ま、いっか。
 近所の美味しいお肉屋さんで、100g170円の高級品だ。ふつーならg68円で売ってるぞ!
5本買ったら、1800gあった。1本当たり350g。メチャメチャ大きい。
 塩胡椒して、オーブンに無理矢理入れて焼くだけで、トクベツなごちそうのできあがり〜。
でもごちそうと言っても、これはお行儀良く食べたりしない。
 手に持つと、重い。噛みつくと、ジュワッと溢れる肉汁。筋肉の繊維を断ち切る感触がある。これが魅力。固いんじゃなくて、弾力があるの。『いい肉=柔らかい』というイメージがあるけど、そんな単純なものじゃないってつくづく思う。だって柔らかいだけじゃ、食べてもつまらない。この適度な噛み応えが楽しいのよ。
 さらにやたらに大きいので、大口開けてかぶりついてもまだ余る。
『口一杯に頬張って、噛みちぎる』という、まさに「肉を食うとはこういうことだ」って体感できる。これ、意外と貴重だと思う。もちろん味も最高。
 トリモモ一本食べたら、もうお腹一杯。子供達も全員一本ずつたいらげてしまった。鼻血でないか? ま、たまのお祝いだからいいか。

9月12日  USAdiary#3
 OTAKONスタッフとのサイン会で、スタッフからスタッフTシャツ(ポロシャツ?)をプレゼントされ、その場で着る西川君。当然周りは大喜び。こういう所が、誠意だよね。温かい人柄が出てる。本人とっても嬉しかったから自然にした事だろうけど、心からの交流ができたんだってわかる。おそろいの服を着て、スタッフに混じって記念写真を撮る様子は、本当に「仲間」だった。何て温かい光景なんだろう。
 お別れシーンは、見てて胸がいっぱいになってしまった。
どんな気持ちでボルチモアを後にしたんだろう。
 インタビューを受けたOTAKON参加者の人達は、西川君に“Come back!”と言っていた。
西川君にとってアメリカは、行く所であると同時に、帰る場所にもなったんだ。
ボルチモアは、西川君にとって目もくらむような幸せの地として記憶されるんだろう。幸せな思い出と待っていてくれる人がいる、大切な、いつか帰りたい場所。そんな場所を得られる幸せ。素晴らしいね。

 西川君がこの上もなく幸せだっただろう事が、ただただ嬉しい。


9月16日  STOMP
 STOMPの名古屋公演に行ってきた。愛知厚生年金会館。
8人のメンバーが、様々な日用品(?)を使ってリズムを作り出し、パフォーマンスする。
身の回りの品が、実に多彩な音を出す。そのアイディアに敬服した。
 例えばデッキブラシ。ブラシの付いてる木の部分で床を叩く音。面で叩くのと角で叩くのとでは音が違う。柄の先で叩く音。ブラシで床を掃く音。柄同士をぶつける音。例えば巨大ペットボトル。側面を叩く、底を叩く、口の部分で床を打つ、角を叩く、空中に投げて底を軽く叩く。それぞれ全然違う音が出る。さらに強く、弱く、長く、短く。これらを組み合わせれば、無限かと思う程のパターンが生み出される。一人の出す単調な音に二人目が加わるとリズムが少し複雑になり、そこに三人目の音が加わった途端、それは見事に音楽になっていた。複雑で軽快でカッコよくて楽しい。自然に体が揺れる。コントぽい楽しいパフォーマンスが多いが、それが無くても音自体が楽しい。まさに“楽”しい“音”である“音楽”の世界だと思った。
 何でもない素材から、よくもこれだけ豊富な音を生み出したものだと、本当に驚嘆する。ビニール袋、新聞紙、空き缶、ゴミバケツ、ゴムパイプ。特にゴムパイプを床に打ち付けると、シンセサイザーで出したような幽玄の音がして驚いた。いや〜、日常って驚きに満ちているのね。
 新聞紙を使ったパフォーマンスで、真面目に新聞を読んでる場面があるんだけど、それが日本のスポーツ新聞で笑えた。読めてないでしょ。上下逆だったりするし。こういう素材は現地調達なのね。
 これはネタバレになっちゃうかな? 時折メンバーが、客席にリズムを取らせる。単純な手拍子くらいならいいけど、なかなかうまくできない事もあり、「違ーう!」みたいな表現されたり。だって〜、これがアメリカとか東京ならうまくできるかもしれないけど、名古屋人にあまり高度な反応を要求しないでよ〜。時々頭を抱えられながらも一生懸命ついていき、うまくリードされ、そしてショウの最後、会場をリズムで一杯にしていたのは観客だった。観客が主役となっていた。面白いわ、これ! 総立ちだもんな〜。名古屋でスタンディングオベーションを起こすなんて、相当じゃないかな。それだけのことはあったよ。

 で、実はこれ、最前列で見たのだった。友人にとってもらったチケットが“1階A列16番”。びっくりしたー! 正直、見た瞬間「これが西川君のライブだったら!」と叫んじゃったけど。しかしキョードー東海ってスゴイかも?
 16番ってどこだろうと調べたら、実は最前列は16番から始まっていた。つまり一番端っこ。でも、センチュリーより舞台は狭いので特に問題なし。しかも舞台の高さが何と私の腰の辺りという低さで、やたらメンバーさん達が近かった。流れる汗も表情もばっちり見えちゃった。(ああやっぱりここで西川君がライブしてくれたら!)でもブラシで床を掃いたり砂を撒いたりで、かなり砂埃が来るので、ハウスダストアレルギーの人は最前列ではマスクがいるかも。ま、もう二度とこんなチャンスは無いだろうから心配いらないけどね。

9月26日  しまったー! & 惜しー!
 OTAKON後、実は友人がOTAKON会場となったコンベンションセンターに行ったことがあった事がわかった。
私は彼らが新婚旅行でアメリカに行き、ワールドコンという世界SF大会に参加してきたことは憶えていた。でもそこがボルティモアで、会場がボルチモアコンベンションセンターだなんて忘れ果てていたのよ!
「ボルチモアのこういう所で西川君がライブしてきたんだって」と彼らに話したら、
「ああ、あれは大きな会場ですね。一番大きいホールというと、多分あそこだな」とか
「クラブケーキっていうカニの料理があるんだけど、ホテルのはまずくて、ちょっと危ないような所にある店のは美味しかった」
とか語ってくれて、色々よーくわかってるのよ! さらに夫に聞いたら、「あの街は大した産業が無いので、大きなコンベンションを呼んで収入にしているんだ」とか言っていた。
 あああああ、これが渡米前にわかっていたら! 直前のANNにメールを出していたら! 西川君に、大きな大会だよっておしえてあげられたのになー。あんな漠然とした情報しか集まらない中で、大注目は間違いなかった! 絶対メール読まれたよ〜。名前読んでもらえたよ! そしてそして、もしかしたら電話がかかってきちゃったかも!(いや行ったのは私じゃないけど。)しまったーー…。痛恨! 

    ☆
 OTAKON関連の写真は、やたらネット上にアップされている。日本じゃ考えられないことだ。アメリカに留学していた妹に聞くと、やっぱりあちらでは写真なんて好き放題にネットにアップしてて、オフィシャルしかしちゃいけないことだなんて聞いたこともなかったとか。意外と肖像権とか、厳しくないみたいですね。
 OTAKONでは「ライブの直前になって“カメラの持ち込み禁止”と言われ、中に入れなかった。」なんていう話もあったそうなんで、本当に「勝手に写真を撮ってはいけない」なんて気持ちはサラサラなさそう。
 ライブ中に写真を撮れるのはさすがにプレスの許可をもらった人のみだが、実はプロ・アマ問わずに申告すれば許可をもらえるんだそうで。条件と言えば、「世界をオタクナイズする」というOTAKONの最終目的の実現に貢献するよう働くことを忘れず、プレスの自負をもって行動する、ということ。つまり、気持ちの問題だけ。
 ということは! 私だって申告すれば、プレスとなってばっちりライブ写真を撮れたし、プレスオンリーのパネルディスカッションにも参加できたし、もしかしたらインタビューなんてできちゃったかも! 後で日本でOTAKONの様子を報告すれば、使命はばっちり果たせるし。きゃ〜! こーんなオイシイ機会、絶対に日本じゃないよ!? 惜しかったー!
 と言っても、こっちはやらない方がよかったことだけどね。どのみち行けないし。わかってるもん!ちぇ。