7月1日  t.A.T.u.スペシャルねえ…

 ANN、t.A.T.u.をテーマに、結局2時間スペシャルになったねえ。
私はt.A.T.u.は興味なかったし、ワイドショーも見ないので、Mステを生放送中にドタキャンしたとか、ワイドショーでえらく話題になっていたとか、全然知らなかった。
 西川君が「本当に彼女達が悪いのか、考えてみようか」とか言ってたけど、私も、まずマスコミが一つの評価を大合唱すると、もうそれだけで「本当か? これも情報操作じゃないの?」と思えてしまう。なんかそれだけで胡散臭いもん。
 色々番組製作の様子とか業界裏話的な話が聞けて面白かったけど、代打に歌ったミッシェルガンエレファントの話は、ちょっと聞いてて心配でドキドキしちゃったよ。Mステは見てなかったので、意見は言いにくいんだけど、状況として、『特別ゲストが突然出演拒否。他には誰も突然歌ったりできなかったが、ミッシェルガンが急遽2曲歌い、その場をしのいだ』ってことよね。ファンだったら、もう「やっぱ俺たちのミッシェルガンは最高だぜ!」って、嬉しく誇らしい気持ちでいたと思う。
 それを「最初からわかってないと難しい」とか「t.A.T.uと同じレコード会社だから」とか言われたら、『話題作りが目的のt.A.T.uのパフォーマンスの尻馬に乗った』と貶められたように思っちゃうよ。西川君はそう言うつもりはなかったみたい(!)だし、「プロとしてやるべきことをやった人達」とか言ってたけど、ファンはやっぱり怒るよ、あの言い方は。特にあのバンドは、結構硬派なイメージだもの。アイドルとか、やらせがあって当然と見られるメジャーな芸能人ならともかく、ああいう人達をやらせ扱いしたら、そりゃ激怒もするよ。
 西川ファンだって「ミキティに気があるって報道されたのは、宣伝行為の為にしくんだことだ」なんて言われ方したら、激怒するでしょ。まあ問題の質が違うのは判ってるけど。真偽は知らないけど、ファンにはどれほど不快な話かと思うと、聞いていていたたまれなかった。
 実際、どうなんでしょうね。「リハなしだと無理だと思う」って西川君は言ってたけど、バンドによっては、ライブでアンコール曲目はその場で決めてやっちゃう人達もいるわけで。そんな感じでぶっつけ本番でやれたりはしないのかなあ。テレビでは事情が違うのかな。
 しかし西川君、あれだけいつも『触れてはいけない話題』とか『ひとに怒られそうなネタ』には敏感なのに、今回の話にはなーんも頓着無しに話してたってことは、信じがたいけど本気で『ミッシェルガンエレファントの関係者が腹を立てるような話では無い』と思っていたんだろうか。
 西川君も言ってたけど、ANNもマスメディアだからね。西川君がどれだけ「これも一つの意見」と言おうと、耳にした人は、結構それを事の真相として受け取っちゃうだろう。自分の好きなアーティストの意見は、神の言葉のように絶対視しちゃう人って、結構いるだろうし。自分の言葉の影響力をわかってるなら、もっと自分の言いたいことを正確に伝えてもらいたいものだわ。
 堂々と自分の意見を述べ、批判を受けても、色んな意見交換の場にしたいと言う西川君をエライと思うと同時に、西川君自ら『マスメディアの威力』を見せてくれる結果になったのが、ちょっと複雑。

 あと、意外だったのがMステでは西川君もカラオケらしい、ということ。ほとんどがカラオケでやってるって言ってて、自分は違うとは言わなかったよね。以前、HEY!HEY!HEY!の本で、『演奏はほとんどカラオケ』とあって、「でも西川君は違うよね」と思ってた。そっかあ、テレビでスナオちゃん達が演奏してるのは、フリなのかあ、と思うとちょっと寂しい気が。



7月2日  テレビ買い換え
 昨日、テレビが壊れた。映像が映らず、音しか出ない。
結婚した時に買って、先月末でちょうど11年。家電の寿命は10年と言うから、まあ仕方ないだろう。以前から幾つか異常もあったので、「今度壊れたら買い換えだな」と覚悟はしていた。なので即、買い換えを決定。と言いつつ、実は予算は用意してなかったので予定が大狂い〜。ったく、わかってることなんだから準備しておけばいいんだけどね。
 子供達はテレビが見られないと大騒ぎ。「明日、新しくする」と言ってやったら、今日、夜明けと共に子供が私を起こして「お母さん、あしたになったらテレビ新しくしてくれるって約束だったよね」と言ってくる。こんな時間にできるかい(怒)! テレビが無ければ夜も日も明けないらしい子供達に、わびしい気持ちになる。

 それにしても大きな金額の買い物って、緊張するわ〜。
電気屋さんに行って説明聞いて、家に帰って各社のカタログを細かく比較して、それぞれの長所短所をチェックし、また電器屋に戻ってさらに1時間も悩んで。変な汗は出てくるし、頭痛くなってくるし。
 でも単にいつまでも決まらなかったってわけではなく、カタログ比較した段階ではSONYにしようと決めてたのに、いざ買いに行ったらそれがテレビ台に収まらないサイズだと判明。一から選択し直しになっちゃって。それに、カタログデータと、実際に見たり店員さんに聞いたりすることは、結構違う。走査線数が多いほど画質がいいらしいので、“VICTORが1500本、SONYが1400本”とか、“ここは疑似5.1サラウンド機能が有るけどこっちはない”とか調べて行ったけど、実際画面を見ると、素人目には画質の荒さはほとんど変わりはわからず、むしろメーカーによる色調の違いが目立つ。また疑似サラウンドは所詮内蔵スピーカーによるもので、そんな大したものでもないとのこと。…折角色々チェックしたポイントが全部意味のないものになっていく…。
 どこの製品がいいか店員さんに聞くと「やはりSONY、松下、東芝が頭一つ抜けています」とのこと。微妙な差ながら、画質はSONYが一番いいらしいが、難点としては本体が汚れが取れにくい材質でできているの事と、大きくて、やたら重い点だそうで。家電としての発想があまり無いとみえる。実際、他社製品が50kgくらいなのにSONYは70kg。テレビ台が壊れないか? 驚いて店員さんに
「こんなの飛んできてぶつかったら確実に死にますね!」
と言ったら、店員さんはあいまいな顔でうなずいていた。考えてみたら50kgでも70kgでも、テレビに潰されたら大して変わりは無いかもしれない。地震の時の事を考えての発言だったんだけど、ちょっと変だったかしら。
 結局東芝と松下で迷ったあげく、東芝のハイビジョンテレビを選んだ。見た目の画質と、今年12月から始まる地上デジタル放送にも対応できるという点が決め手。その分、他より高くて、他機種でも差額分でアダプタを買えば地上波OKなのだが、これ以上機材は増やしたくないからなー。置き場に困るもの。
 そうして買っちゃった後も、ほんとーにこの店が一番良かったのか、もっと安く買えたのではと心配になっちゃって、心は安らがない。ほんと小心者だわ。
 配達は明日。これで前より美しい西川君を堪能できるかしら? BSデジタルの時みたいに、地上デジタル開局記念番組に西川君が出演してくれても準備OK!なんて、今から夢想していたりする。




7月4日  デジタルハイビジョンテレビってやつぁ…

 昨日、新しいテレビが届いた。東芝の32型デジタルハイビジョンテレビ。28型アナログテレビにさよならして、鮮明な画像が楽しめる…と思っていたんだが。
 なーんか画面全体がざらついてる。動きのある画面ではさらにざらつき、ちらつきが増す。なんだかデジタル処理がおっつかなくて画面が荒くなってるみたいな感じ。BS放送は、まあ普通に映るが、地上波はいけない。特に昔の番組の再放送なんかがひどい。ダビングにダビングを重ねてハレーションを起こしたみたいな画面。また、古いアニメのレンタルビデオを再生すると、荒い上に色がゴーストが起きたみたいににじんでる。新作アニメでも、枠線がギザギザしてる。…おかしくないか!? どーして前より画面がきたなく見えるんだ!?
 店頭で見た時は、こんなじゃなかった気がしたし、画質調整でなんとかなるならしたいので、サービスさんに来てもらった。話を聞いて、わかった。

 「鮮明な画像」とは、決して画質の悪さを底上げして見せてくれるものではなく、画質の良い映像は美しく、悪い映像はその悪さも鮮明に表現してしまうものだった。

 いわく、ブラウン管が良くなると、ちょっとした受信状態の悪さもはっきりでてしまうのだそうだ。悪目立ちがひどくなるってことね。同様に、今まではそこそこ見られた、三倍速で録画したビデオも、今度のテレビだとひどく画質が落ちて見える。画質調整とかでどうなるものでもないとのこと。そんなのアリ?
 さらにカタログをよく読んで気づいたのだが、デジタルテレビは「プログレッシブ」とかいう機能がついていて、私はそれを漠然と画面がきれいに見える機能の事と思っていた。しかしその他の機能の説明に
『プログレッシブ処理をする際、斜め線に発生するギザギザを低減』
とある。どうやらギザギザはこういうテレビにはつきものらしい。本来まっすぐなはずの線が、デジタルテレビを通すとギザギザになるって、どうよ? プログレッシブって、何?
 他の高画質機能の説明を見ると、『動きの激しいシーンも滑らかに再現』『にじみを抑え込む』『ノイズや輪郭のざらつきを抑え込む』とか色々あるが、どーも十分に機能しているとは思えない。というか、元々そう言うのがあるのが前提なのね。
 もっとも、夫は全然気にしていないし、私が細かいことを言い過ぎなのかもしれない。テレビが大きくなったんだから、画面が荒くなるのも当然ではある。実際、離れて見れば、かなりきれいに見える。その方が目の健康にもいいですね。…しかし、折角の迫力の大画面のはずのものを、部屋の端っこまで下がって小さくなった画面を見なくてはいけないってのは…。
 後でもう一度電器屋に行ってテレビを見てみたら、BS放送しか映らないようになっていた。地上波も映してくれていれば、心構えもできたものを。
 何より悲しいのは、前に最高画質でDVDに録画しておいた西川君の出た番組も、な〜んか孫ダビテープみたいにモヤモヤしてみえる事。しくしくしく…。

 「テレビをハイビジョンテレビやプラズマテレビにして、前より画質が悪くなったというお客さん、結構いらっしゃるんですよ」
とサービスさんは言っていた。
 ハイビジョンテレビとは、BSなどの高画質放送を再現する為の機械であって、地上波のフォローはおざなりなのかもしれない。しかし今だ地上波放送が主流の社会に出すのがこーいうのでいいのだろうか。こうなったら、一刻も早く地上デジタル放送化が進むことを祈るしかないようだ。それまでは録画は常に最高画質にして、画面から遠く離れて見るようにしよう。…これでいいのか? みんな納得してるのか?
 ま、いつかは慣れるんだろうけど。結局、新技術に期待しすぎてたってとこかなあ。




7月8日  SEX MACHINEGUNS ライブ

 マシンガンズのライブに初参加。友だちがずっと前から誘ってくれてたのに、どうもTMRと時期が重なったりして参加できなかったのだが、そうこうする内になんと彼らが解散することになってしまった。これは是が非でも参加させて頂こうということで、ラストツアーのライブに行ってきた。

 会場は名古屋市民会館だったのだが、開演後しばらくは
「ここの空調って随分強い風が来るんだなあ」と思っていた。しかし実はそれは、後ろの席のセミロングヘアの人がヘドバンで巻き起こす風だった。いや〜ヘドバンがあんなに強い風を起こすとは。びっくりしたー! ミョーに感心してしまったわ。髪がしょっちゅう私の腕に当たって、結構痛かった。すごいパワーだわ。私もマネして数回頭を振ってみたけど、すぐに酔いそうになったのでやめた。みんなよく平気でやってるなあ。
 客層は、私の周囲を見た限りでは女性がほとんどだったが、男コールと女コールの大きさはほぼ同じ。不思議に思っていたら、階ごとにコールしたら一階から四階まで、上にいくにつれて男性の声が大きくなっていた。ベースの人いわく「女性がいかにチケット取りに熱心かわかりますね」とのこと。そうかもしれない。のんびりしてる男性ファンは、後ろの方に固まっちゃうのね。男性の低音の大きな歓声、新鮮だった。早く西川君のライブでもこういうの聴けるといいな。

 ところで今回、チケは友人とは別に取ったので、一人での参加だった。
あまりよく知らない、ヘヴィメタルバンドの、ラストツアーのライブに、初参加で、一人。
…これってあり得ないかも…。いや〜緊張したわ。
 でもそれも最初の内だけで、ちゃんと楽しめた。拳を振って、ジャンプして。ボーカルのアンチャンがグッと拳を突き上げると、つい私も拳を上げてしまう。それだけのパワーがあった。
 マシンガンズの音は、何というか、生理的に気持ちいい音だった。腹の底に熱を吹き込まれるというか、一番原始的なパワーが湧く所を刺激される感じ。アンチャンの歌声は、普通ならか細い裏声になるような超音波じみた高音を、迫力の重量感を伴って響かせるのが凄い。気持ちいい。西川君の声も体にくるけど、パワーと共に、綾織りの様に豊かで細やかな表情で私を魅了する。微妙なゆらぎが魂を揺さぶる。一方、アンチャンの声はそれに比べるともっと荒削りで、より直接、体にクル感じがした。体のとても野性的な、原始的な部分に快感を与えてくれる。
 演奏もうまい。それがものすごい爆音で響き渡る。TMRのライブでは、確かスピーカーは3つか6つずつ左右にあったと思うけど、ここは3×3の9個ずつあった。まるで壁みたい。CDだと良さがあまりわからないと聞いていたけど、確かにこの爆音に身をさらす快感が無いのは大きなマイナスだ。体がビリビリ震えるのが気持ちいい。あまりに演奏の音の大きくて、歌が陰になってる感じの時もあったけど、それはバンドの音楽がボーカルも楽器もみんな同等に主役だからだと感じられた。

 大盛り上がりで二回目のアンコールも終わって、客電がついてアナウンスが入っても、怒濤のアンコールが続く。アナウンスが間断なく連呼されるがほとんどかき消される。そしてメンバーが出てきて客電ついたまま演奏開始! さらにもう一回! 結局アンコールはなんと4回あった。本編が1時間40分、アンコールが1時間20分。会場使用時間ぎりぎり(というか少しオーバー)まで使ってのライブだった。ラストツアーだからという事もあったようだが、後で聞いたら、ここはいつもこうらしい。呼び声にメンバーが納得するだけのパワーがあれば、何度でも出てくる。ガチンコ勝負で、メンバーが「もうできません」と言うまで続く。そのかわり呼ぶ力が弱いと、ほんとにアンコール無しで終わっちゃうことも平気であるそうだ。「今日は女はよかったけど男の声が小さいからこれで終わります」とか。きついな〜、それ。でも、それだけやってくれるって、ちょっと羨ましい。

 最後のアンコールの時だったか、アンチャンが
「今日で最後のヤツは、よっく見ておけよ!」
と叫んだ。そうだ、このバンドの姿を見るのはこれが最後の人達もいるんだ。大好きなバンドとの、最後のセッション。そう思うと、ホロリときてしまった。
 最後の挨拶でアンチャンが言っていた。
「俺たちは、勝ちに行くんだ。今の状態が辛くて逃げる為に解散するんじゃない。このメンバーがバラバラになったら、CD売り上げや客は減るだろう。そんなのは全然恐くない。絶対ここにまた帰ってくる。」
解散の理由が、メンバーが仲違いして解散するんじゃなくて、それぞれの目的に進むために違う道を選ぶということで、ほっとした。ファンの人達も、多少は明るい気持ちで彼らを待つ気になれるのではないだろうか。私もいつかまたアンチャンの歌を聴く機会があったら、ぜひ参加してみたいと思う。




7月10日  PATIPATI 8月号/岐阜
 恐ろしいほど色香の漂う写真。しかも、女の色気。なんなんだこの人は。
 インタビューでは、サテライトの事を話していた。しかし、だ。
『僕もスタッフも、当然オーディエンスも、T.M.のライブ終わってから、カラオケに行くくらいならこっちの方が楽しいよね的な気楽さ』
っておい。違う、違うぞ! 君の認識は間違ってる。どこをどうほじくったって、気楽なんて言葉は出てくるもんかい! こっちはチケット取れるかどうか、不安で神経削れそうな状態なんだから…。ったくもう〜。せめてチケ取りを、名古屋公演の前にしてくれたら。こういう直前販売ならヤフオクとかに出される確率は減るだろうけど、岐阜の事が心配で名古屋を充分楽しめないよ。少なくともライブ後に楽しくおしゃべりしてる暇は無い。ライブ終わったら、速攻ローソンに走らなきゃ。
 東京のお友だちが、チケ取りに協力してくれることになった。新潟の時は、新潟全県でLOPPIの回線が混雑し、県内の人はほとんどチケットをとれなかったらしい。むしろ遠隔地でなら簡単に取れたとか。今回の岐阜は大阪からも東京からも参加しやすい位置で、しかもサテライトのラスト。うわ〜こわいよ〜。こういう時は、人のつながりと思いやりが本当にありがたい。持つべきものは仲間だね。




7月12日  名古屋追加/岐阜チケ取り
 いつもながら、ライブの前夜は眠れない。意識してないつもりでも神経がたかぶっちゃって、結局寝たのは3時過ぎ。それでも朝6時半にははっきり目が覚める。体が勝手に興奮状態になっちゃってるよ。
 午前中に名古屋で用事を済ませ、急いで帰ってカブスカウトの集会に出て、大あわてで名古屋に戻って、会場に着いたのは開演10分前。ああ〜焦った。
 ライブは、すごかった! ごく自然に全力を出せた。浜松と大阪でも全力だったと思ってたけど、違ったんだ。あれは「全力を出そうと努力していた」のだと、今日、気づいた。4月に名古屋でこのツアーに初参加した時の新鮮な熱狂が甦った。なんでだろうな〜、寝不足でハイテンションだったからか。いや、やっぱり地元だからかなあ。

 名古屋。ほんとにいいライブだった。しばらくは他のライブはいらないくらい。といいつつ、この夜はまだ大事が残っていて、余韻に浸る間もない。
 ライブ終了後、速攻で撤収。新潟では西川君が舞台そでに姿を消した瞬間にダッシュでローソンに向かった人達もいたらしいが、さすがにそこまでする気はなかった。折角のライブなんだから、それくらいは落ち着いて参加していたいよ。
 駅から家の近くのローソンに直行。9時頃、LOPPI一人目の座をゲット。お店の人に、10時まで並ばせて下さいと声をかけたら、「どうぞどうぞ」と気持ちよく対応してくれた。ありがたいなあ。
 それにしても、一人目を取れなかったらどうしようとドッキドキで車を飛ばしてきたのだが、何分経っても拍子抜けするほどライバルが現れない。一番を取れたのは嬉しいけど、東浦町で唯一(実はもう一件あることが後でわかった)のローソンなのに、私一人しか並ぶ人がいないんじゃ、さすがに寂しい。
 30分ほどして、二人目が現れた。いや〜、既に並んでいる私を見た時の、「あり得ない物を見た」ような彼女の顔が忘れられないよ。そりゃびっくりするよね〜、こんな畑の隣で豚舎(牛舎か?)の向かいにある店舗に、他に来る人がいるなんて思わないよね(笑)。
 その後、高校生くらいの女の子がお母さんに付き添ってもらって(カワイイ)現れ、結局3人が並んだ。いるもんだねえ。
 販売時間まで、二人目さんと一緒に入力の練習。何しろ私がモタモタしてると後の人が困るわけで、二人とも真剣。10時が迫り、携帯で時報を聞きながらその時を待つ。指が震える。10時! 練習した通り、素早く入力…したつもりだけど、半ばパニック状態で、画面に書いてある文の意味がすぐには頭に入って来なかったりする。そしてチケット購入枚数の入力。▲マークを押す。0が1になるはずなのに、0のまま! 何度押しても0のまま。今度こそ二人とも本当にパニック状態で、「えー!どうしてどうして!!?」と叫びながら何度も▲マークを押す。動かないよ〜! 店員さんも来たけど理由がわからず、大あわて。ところが、奥から別の店員さんが現れて一言。
「あまり強く押すと反応しないよ」
そんなのアリ!? いや〜、興奮しすぎてたのね〜。慌ててソッ、ソッと指先で何度か押す。動いた−!
夢中で残りの入力を追えた。機械から、レシートが出てくるのを信じられないような気持ちで見ていた。…買えたよ!
 なんて感慨にふける暇もなく、場所を譲って今度は二人目さんの為に一緒に入力。私の販売時刻は10:01。それからものの1分もかかってないと思うが、すでに完売だった。開始2分で完売かあ。うひー。3番目の女の子は悔しがりながら帰った。「まだ電話で取れるかもしれないから! がんばってね!」と声をかけたけど、彼女、どうだったのかなあ。
 チケットと引き替えると、400番台だった。しかしあの枚数入力で手間取ったおかげで、数十秒はロスしたもんなあ。あれがなければどのあたりだったのか。むぅ。
 結局ローソンでそのまま友人達と連絡を取り合い、あちこちで余分に取れていたので、私のチケは二番目の方にお譲りした。しかしまさかこんな事で、近くに住むTMR仲間と出会えるとは。意外なオマケがついてきて嬉しかった。オフラインミーティング以前に、あちこちで仲間作りの機会が生まれてたかもね。
 チケット引き替え期限の30分ギリギリまであちこちと連絡をとりあい、一旦帰宅。ローソンさんにはえらく大騒ぎしたあげく、店に長居をしてしまった。あの時は周囲の事などかまっちゃいられなかったが、きっと店内に悲鳴じみた声が響き渡り、客達の注目の的だったことだろう。お詫びしたら「いえ、ありがとうございました!」と、ニコニコととても気持ちよく挨拶してもらえた。良い店だ〜。ありがたいわ〜。あまりに好意的なので、よっぽど私達が微笑ましかったのだろうかと思った。…違うかな。
 幸いうちのBBSのみんなはあらかた取れていたけど、その後、あちこちのBBSを見ると、うちのチケットゲット率は異常に高確率だったらしいことがわかった。すごいよ、みんな。
 夜半までチケのやり取りでメール連絡しまくり。沢山の人に喜んでもらえて、本当に嬉しい。
しかし。だーかーらー、明日はライブはなんだって。前夜に眠れなくなるような売り方、しないで欲しいよ〜。そしてまだまだ狂騒は続く…。




7月13日  岐阜サテライト
 前夜はまたも寝付けず、寝たのは結局5時過ぎ。体力の限界に挑戦か。
 天気は、雨。晴れ男西川君にしては珍しいと思ったが、サテライト4公演は、結局全部雨だったらしい。メインではない、シークレット的なものだから、ここで一気に厄を落としてるんだったりして。
 会場は、まんま倉庫の縦長で小さなライブハウス。ライブの感想は…我ながら信じがたいことだが、「歌…何か歌ってたよね…」って感じ…。むしろあんなに汗まみれの人間達は初めて見たとか、会場の印象ばかり強い。でもまあ、参加できて良かったよ。できなきゃ、「羨ましい、悔しい」ばかりで終わってただろう。ライブへの参加の仕方を考える、いい機会になったわ。




7月14日  一応、誕生日
 特にお祝いはせず。夫と二人でランチを食べに行こうかとも話してたんだけど、行こうとしたお店は休みだった。ちぇ。
でもまあ、二日連続でライブに行けたのが、最高の贈り物よね。




7月15日  朝食、食べてますか
 最近の朝食のマイブームは、“玄米ご飯・納豆汁・焼鮭”。
玄米って、『菜食主義者や健康志向の人が無理して食べるもの』というイメージがあって、今まで食べたことなかったんだけど、たまたま玄米を手に入れる機会があり、圧力鍋で炊いてみた。そしたらびっくり! ネバネバモチモチして、全然固いとかまずいなんてこと無い。プチプチする食感が面白い! 炊くのだって、水に浸す時間はかかるけど、圧力鍋を使えばものの40分でできてしまう。こりゃいいわ。
 納豆汁は、雑誌に載っていた簡単なもの。お椀に納豆とだしの素、味噌、葱と青じそを入れて熱湯を注ぐだけ。おみそは熱しすぎない方が酵素が壊れなくていいらしい。納豆大好き!美味しいよ〜。
 あとは塩鮭の焼いたのがあれば、ご飯が進む進む。栄養バランスばっちりの和朝食だわ!と、野菜が足りないのはあえて無視して悦に入っている。
 子供達にも意外と好評。炊きたてに鰹節と醤油をまぜておかかのおむすびにしてやったら、遊びに来た長男の友人達に「焼おむすびだ!」と大ウケだった。ちょっと違うけど、まあよし。でも、夫は玄米ご飯を食べながら「やっぱり白米って美味しいよな」とつぶやいていた。一番食べて欲しい人なんだけどねえ。



7月16日  OTAKON
 OTAKONへの参加が正式発表された。しかし海外初進出が、オタクのお祭りって(笑)。

 OTAKONのホームページは、更新する度に変わる“GREAT COSPLAY”がツボ。
いや〜やっぱりガイジンさんがコスプレすると違いますな。
似合いすぎてたり、異様な迫力があったり。
ルパン三世はフツーのギャングだし。ラテン系っぽい“日本人女子高生”コスはすっごいフシギな感じだし。
金髪が地毛でできるのって強みだよな。



7月18日  PATIPATI8月号つけたし
 PATIPATIの写真、延々あちこちで妄想を暴走させてる話を聞く。やっぱクルよね〜、あれ。
匂い立つような色香。ゾクリとする。艶っぽいというか。さらに雨がしっとりと物憂げな情感を演出しちゃってるし。
特にあの3頁目! 横座り的体勢、うっすら開いた唇、流し目、そして胸の谷間!
あれが胸板と呼ぶべきものであり、筋肉だってのはわかってる。でも、雰囲気が胸の谷間なのよアレは!
怪しい色気が漂って、つい目が引き寄せられちゃうのよ〜!
なぁんか、本人には誘惑する気はなくても、“私が男なら襲うぞ!”って色気を発散してるって感じ。
「和服の女性がはらりと肩をのぞかせて」とか「襦袢のすそが乱れて白い足が」みたいな色気があるのー!
 次の写真の、無防備にさらけ出された首筋も、誘惑度高し。
そして最後の写真。虚無的にも見える目がまた色っぽいったら。窓に身を預けて。
背中の、少しだけのぞく素肌も誘ってくるけど、何より…写真に写ってない部分が妄想を刺激する。
背後から抱きすくめられてるみたいな体勢に見えない、あれ!? でも本人は心ここにあらず…。
 ちなみに私はあの写真、「魔性の女と呼ばれて」と名付けている。いやもちろん女じゃないんだけど。イメージよ、イメージ!
“多くの男が彼女の虜になり、彼女を求めるけど、彼女は決して誰にもなびかない。
誰に抱かれても、心は許さない。そして人は彼女を「魔性の女」と呼ぶ…”
なぁんてイメージが湧いちゃって〜!
 あーもう、完全に妄想暴走状態だわ。でもねー、他からもあの写真の感想として「憂いの遊女」とか「襦袢に長ギセルのイメージ」とか「劣情を刺激する」とか「襲いたくなる」とか聞くのよ。私の感じ方も、あながち間違った(というか特殊な)見方じゃないらしいぞ。

 PATIPATIの多くのグラビアの中で、一人だけ異世界。グラビアって大抵はカメラ目線で撮るものだろうけど、あえて目線を外し、物語性すら感じさせる一つの世界を作っちゃってる。グラビアというより、作品。
底知れぬ32才・男性。…うそだろ。何であんな妖しい女の色気が醸し出せるんだ…。



7月19日  つかれた。/あっきーさん
 カブスカウトの集会。キャンプに向けて寸劇などの指導をするが、指導方針の違いから父兄と険悪な状態になる。
帰宅しても、神経も顔も体もこわばってしまい、うまく動かない。こんなささくれだった状態、久しぶり。疲れた。
でも、寝ころんで、解凍されない気持ちと体を持て余しながらも、「自分は幸せ者だ」と思った。
だって、こういうのが「久しぶり」って思えるんだから。毎日毎日そういう環境で過ごす人はすごく多いはず。
ありがたいことだよ。

     ☆

 特に西川ファンというわけでもない音楽ファンがTMRのライブに参加した感想を、最近2,3件聞いた。
たまたまかもしれないけど、みんなアッキーさんのベースを誉めていた。
私は楽器のことはさっぱりなので、上手いもヘタもよくわからないけど、実はアッキーさんはかなり上手いベーシストさんらしい。今まで気づかなくて、申し訳なかったなあ。何げにすごいことをやってたりするとか。ふ〜ん、そうなんだ〜。うふふ。西川君のスタッフが誉められるのも嬉しいし、そういう実力のある人が西川君を支えて、彼を評価してくれてるのも嬉しいな。



7月20日  コミケカタログ
 友人に、コミケカタログを見せてもらった。東京ビッグサイトで行われる、3日間の同人のお祭り。
サークル一覧のこのカタログ、ムチャクチャ重い。一体全国から、いくつのサークルが集まるのか。同人人口ってものすごいんだなあ。
しかしまあどーしてみんな、どのジャンルでも男同士で絡ませたがるんだ!? チラッと見ただけでも、妄想の大津波に押し流されそう。
 音楽関係の同人サークルもかなり出ているようなので、西川君のが無いか探してみたけど、見つからなかった。ちょっと寂しい。
いや別にあったら買ってきてもらいたいとかじゃなく、どこででも人気者だといいなって思っただけ。
ヤフオクではミゲル本とか西川本とか時々でてるから、あるはずなんだけどな〜。
ま、あったとしても、ほとんどが西川君が誰かと男同士で妖しい関係してる本みたいだもんなあ…。見たくないかも…。



7月23日  HYPER POP BEAT
 ちょっと前まで、雑誌の表紙はガクトばっかりで、もうこの顔見たくないって思ってた。
最近はサイコルシェイム(スペルわからん。通称サイコロ)が出まくりだなあ。
音楽雑誌の表紙を席巻し、あちこちで主題歌やらテーマソングやらに使われ。
そんなに売れてるとも思えないのにこの露出度合い。いいねー、会社が頑張って売り出してくれてるんだね。
うらやましいわ、宣伝にお金使ってもらえるって。本人達もこの後押しを活かしてすくすくと育てるといいね。

 西川君のページ。「これぞライブ! これぞロックンロール!」というコピーが嬉しいな。うふふ。
しかし突然の追加公演のせいで、詳細なライブレポができなくなったとか。そりゃ残念だなー、ひさびさのPOP BEATなのに。
もしかしたらこの雑誌が唯一のツアー終了後のレポになるはずだったのでは? 内容紹介、欲しかったなー。
かわりに浜松で初ライブと間違えた話が、えらく長く載っているってのがちょっと情けない。
 『明るくもきらきらもしてないけど、体がすくんで動けなくなるような磁力を発する異空間』
うん、本当に気持ちをもってかれる。どうしようもなく惹かれる。
舞台はキラキラしてないかもしれないけど、西川君自身がキラキラして、輝くような空間になっていた。
ものすごい密度の、一時。



7月28日  B−PASS
 B−PASSでちゃんとグラビアページもらうのって、久しぶりのような気がするんだけど。
いや〜、サテライトのレポが載ってて、びっくりした。あんなシークレットライブみたいなもののレポが、商業誌に載るなんて思わなかったから。
ふ〜ん、こんな衣装だったのね〜。腕に巻いてるものは、チラと見た記憶があるけど、それ以外は全然見たこと無いものばかり。ほんとにこんなだっけ? 自分がいかに西川君を見ていなかったか、改めて思いしらされて、寂しくなる。
 磯崎さん、今回も気持ちよさのあまり吐きそうになってる。毎回毎回大丈夫か、この人(笑)。
ライブハウスと大きな会場の違いを、『憧れの先輩を金網越しに見るのと、告る時、すぐそばにいるのと』って比喩、秀逸だわ。確かにそんな距離感だよ。
 『でもムチャクチャはダメっすよ、周りをちゃんと気にかけるとかさ、人間としての最低限のルールは守んなくちゃね』ってわざわざ言ってるってことは、ムチャクチャな事が目についたって事かしら。
やっぱりねー、「ライブハウスでは何でもあり」て言うのを、ほんとーに何してもいいという意味だと思っちゃうと、恐いよ。
ぶつかったり足踏まれたりしても一々怒るべきじゃないとは思うけど、だからと言って力任せにぶつかっていったり人を押しのけたり、周囲の迷惑を顧みず自分のしたいようにしていいって訳じゃないはず。
思いやりと配慮を忘れちゃいけないよね。