10月1日  INVOKE/会報/turbo-web
 取り急ぎ、INVOKEのこと。

 ついに聞けた。
最初っから最後まで、大ちゃんワールド全開な曲だな。
なおかつ、現代のガンダムにすごく合ってる。
ちゃんとガンダムの歌って感じで、違和感が無い。主題歌として、すごくいいと思う。

 新生だとか、自分の期待してたものとか、色々頭で考えてたことを全部どかして、
無心でこの曲を受け取って感じたこと。

すごく好き。
ものすごくいい。いい!

 聞いてて、涙が出そうになった。胸がいっぱいになった。
西川君の歌が私に届いたということが、ただ嬉しい。
ありがとう。

    ☆

 今日はもう、なんてウレシサてんこ盛りな日だったんでしょ。
と言ってもね、日常生活では下の子供二人が風邪で一日中家にいて、
なのに元気で暴れ放題、散らかし放題で、イライラしっぱなしだったけど。
西川君が癒してくれたわ。

 会報。やっと届いた。メール便って、時間差がすごくって困りもの。
今回も写真が最高! ああああああ、うわずった悲鳴をあげながらページをめくりましたよ。

 表紙、いい雰囲気。暮れかかる空。
いいねえ、月が入ってるところがいいね。
と言いつつ、実は最初は気づいて無くて、
「あれ、ゴミがついてる?」と思ったら、月だった(ヒドイ)。

 最初のページも、柔らかい表情でいい。
こんな穏やかな、至福って感じの表情をできるようなライブだったのね。


 インタビューページ、珍しくばっちりメイクも服装も決めてるわと思ったら、
新しいアーティスト写真の格好じゃない? それ撮ったついでにインタビュー?
でも、レコーディングやってるスタジオで話してるって言ってるけど。
撮影して、すぐスタジオ来て、まずはインタビューとか? 忙しそう…。違うかな。
これも穏やかないい顔してる。
 ケーキと一緒に写ってる写真もいい。ハンサムさんな感じ。前髪の流れ方がすてき。
テーブルにおいてあるケーキはオペラかしら?と思ったら本当にそうだった。
まさかturbo-webで確認できるとは。

 そして何と言ってもオフショット! あ゛あ゛あ゛あ゛ー!! す、すばらしいっ!!!
ああ、壊れそう…。とんでもない声をあげて、夫がびっくりしてたよ。
3番! いい!この髪型いい! 好き好き好き好き!
4番! 確か昔の会誌の表紙で、フロリダでアメリカ人のおじさんに
お姫様だっこしてもらってるのあったよね。
西川君、こういう抱かれ方するのに抵抗はないのね。しかしなんて嬉しそうな顔。
5番! ああああああかわいい。丸っこい背中がかわいい。かわいいーーー!!
6番! きゃー! 大大大好きなサマクラパンフのお姿! 物憂いお姿、美しいわ…。
ほんとこの髪型とメイク、すきー!
7番! annsの画像の時のだ! かわいー! やっぱりこの白い肩、しゅてきー!

ぜーぜーぜー。あー興奮してしまった…。でもほんといいわぁ、この写真。
turubo、最高!バンザイ!

 インタビューの内容。私がさんざん悩んだことの答が、ちゃんと載ってた。
なあんだ。これを読んで、落ち着いた気持ちで新曲を待てた。
…もっと早く着いてくれてたら、こんなに気に病まずにすんだのにぃ。

 『全日本俺化計画』のタイトルデザイン、好き。

 『企画書提出せよ!』『西川エンジニアリング』
いいねえ。メンバーのみんなと、本気で一緒に何かを作ろうって姿勢。
一般人が、自分の持ってる技能や環境で、西川君と一緒に何かできるって、すごくいい。
嬉しいねえ。
 会誌からも、西川君が本気で私達に向き合ってくれてるのが伝わってくるね。


 turbo-webのメンバーズコーナー開設。行ってみた。
すんごいオイシイコーナーてんこもり。こりゃすごい。
感想はまた後日。



10月2日  違い
 昨夜、ただ嬉しさ一杯で聞いたINVOKEの歌声だが、演奏に注意を移すと、
また違う気持ちが芽生えてくる。

 INVOKEって、今までのTMRの曲とは違うと思った。
予想していたのと、正反対の方向で。

ここまでまるっきりのデジタルサウンドで、浅倉色の曲って、無かったんじゃないだろうか。
最初聞いたとき、「あれ?」と思った。何かが違う気がした。
聞き返して、それはギターとかのバンドサウンドが全然聞こえてこないからだとわかった。
 今までは、前奏や間奏でギターやドラムが前に出る事が多かったけど、
あれはキーボードなのかな、ただひたすら電子音が響く。
(聞き取りにくいラジオの音源だから自信は無いんだけど。)

 TMRの音楽は、浅倉色と西川色が融合してできたものだと思う。
デジタルサウンドではあっても、ロックとかバンドサウンドのテイストが入っていた。
でも今度のは、きれいさっぱり浅倉音楽だった。
accessとかICEMANとかの音だと思った。
もっとも、TMR以外の浅倉さんの音楽はほとんど聴いたことのないので、ちょっと違うかも。
INVOKEの音からは、西川色がスッパリ消えている。

 今までのTMRの音楽が、西川・浅倉・井上の3人の意志が
渾然一体となってできあがったものだったとすれば、今回のは、
“浅倉は浅倉の音楽を作る。西川は歌う”
という感じがした。
歌詞に関しては、まだ聞き取れていないのでよくわからない。

 その意味で、
「ああ、彼らが一緒に作るTMRとは、もう違うんだ」
と思った。
「浅倉氏はTMRの曲を作ったと言うより、ガンダムの曲を作ったんだろう」
とも思った。TMRの構成員としてではなく、外部の人間として、
自分なりの曲を西川君に提供したのではないだろうか。


 昨日、日記に書いたとおり、INVOKEは大好きだ。
西川君の歌声は、これまでの最高峰だと思う。
ただ、何度も聞き返すにつれて、浅倉音楽が気になってくる。
やっぱり、ズシリとした生音で聞きたかったとも思う。
でもこれは主題歌として作られたものなのだから、
その作品の世界観にあったものであるべきなのだと思い返す。
 もうしばらく、消化するには時間がかかりそう。



10月3日  In the Soupライブ
 INVOKEに夢中で危うく忘れるところだったが、In the Soupのライブに参加してきた。
会場は大須の名古屋ELECTRIC.LADY.LAND。キャパ500くらいのライブハウス。
 私は整理番号126番。2列目中央をゲット!
ボーカルとの距離的には、こないだの西尾の美容院の時とほとんど変わらない。
でもやっぱり、同じ目線と、ステージ上を見上げるのとでは随分感じが違う。
ステージ上は、他と違う世界みたいな感じがある。

 In the Soupのライブは、前に参加した時もそうだったけど、観客がとてもお行儀良い。
前後に適度な間隔を開けて“1列目、2列目”って感じで並んで、
開演してもその場から動かない。押し寄せて行かないんだよ。
最初立った位置から最後まで動かないので、
「始まったら前へ出よう!」てのは無理。最初にいいポジション取らなきゃ後はない。
いいとこ取れてラッキー!
バンドメンバーが出てきても、嬌声は飛ばず、拍手で迎えてるし。
周囲が少しざわめいたので、スタッフが支度に来たのかな、いよいよだなと思ったら、
なんとバンドメンバー本人達なんだもん。
女性客がほとんどなのにこの状態って、ちょっとびっくり。

 開演までの手持ちぶさたな待ち時間の時、隣にいた知らない女性が話しかけてくれた。
「In the Soupのライブは初めてですか?」から始まって、
「西尾に行きました」「えー!行きたかった!」って感じであっという間に意気投合。
しかもびっくりするほど話が合った。
「泥臭さがいいですよね」「昭和引きずってる感じでね」
「命削って歌ってるのがわかる」「のたうち回りながら歌ってる感じだよね」
「ボーカルのルパン三世みたいな体型が好き」「わかる! 肩幅広くて胸が薄くて手足が細長くて」
「目一杯暴れましょうね」「熱いステージにはちゃんとお返しをしなくちゃね」
などなど。嬉しかった!

 ちなみに今日は義妹と来たのだけど、彼女はまったりと後ろの方で見ていたらしい。
別に今日のライブは、前の方でもバトルは全然無かったよー。

 内容は、楽しかった。一杯かけあいした。
 結構古い曲の、『あの頃は』っていうのを歌ったとき。
これは『大きな古時計』のおじいさんが生きている頃を想像して作られた曲で(別に平井堅のマネではない)、
最初に『大きな古時計』をボーカルの中尾氏が歌い出したの。
そしたら観客がみんな歌い出して、中尾氏、ハッとした顔をして歌うのをやめて、
しばらくみんなの歌声を聞いてて。で、マイクから離れて生声で一緒に歌い出した。
ほとんどアカペラで、ステージと客席の合唱になった。面白かった。
狭いライブハウスだからできることだね。
 他の曲の時も、観客のラーラーラーという歌声をベースにして、
ボーカルが色んなフェイクをのせていったり。あれも一種の即興かしら。

 彼らは掛け合いが大好きなんだけど、西川君みたいに「もっともっと声出せ!」とは
要求しない。時々は合図もなく、好きな時に突然声を引くから、観客が歌えて無くて
誰も歌ってない状態になっちゃったりする。
思うに、彼らは「俺達は歌います。歌いたい奴は一緒に歌おうよ」
みたいな、割と自然体な姿勢なんじゃないだろうか。
もっと求めて欲しいんだけど、彼らのスタイルじゃないのかなあ。

 MCで、ドラムの吉田氏が、来年の1月またここでライブをすることを発表してくれた。わーい!
んで、「いいかげん、ソールドアウトしようね」って言ってた(泣)。
ほんとにねえ。もっと売れてもいいバンドだと思うのに。早くホールでやらせてあげたい。

 歌は歌わず、演奏だけを延々してた場面もあった。ボーカルもギターで参加してる。
4人で音楽を作るのが楽しくてたまらない感じだった。
私も場つなぎとしてではなく、演奏そのものを楽しめた。
 ところで、今日私は初めてベースの音を演奏の中から聞き取ることが出来た。
ドラムやギターの音は目立つからよくわかるんだけど、ベースの音がどれなのか、
今までは全然判らなかった。でも今日、ベースの動きと全体の音に注意していたら、
やっと聞き取れた。やっぱり狭い会場で、演奏している様子が見えるとわかりやすい。
ボーカルだけでなく、バンドメンバー全員に注目するのも面白いね。

 アンコールは、観客の一人が「アンコール」と言う替わりに彼らの歌の、掛け合いの部分
(「バッターびびってる!」「ヘイヘイヘイ!」って言うの)を叫びだして、それが
全体に広がった。そしたら、メンバーが出てきてその歌を歌ってくれた。いい感じ!
 バンドメンバーもとても楽しそうだった。

 ボーカルの中尾氏、本編では白いシャツだったけど、
アンコールではツアーTシャツで出てきた。
そしたら丈が短くて、ローライズのGパンからグレーのブリーフが丸見え〜。
オイオイ。でも、24時間テレビのライブでも、
何度もパンツを引っ張り上げて下着を隠そうとしていたのが映されちゃってた。確信犯か?
鎖骨がきれいだから上半身は脱いでくれていいけど、下半身には注意してね。

 アンコールでは3曲歌ってくれた。で、退場して、さあもう一度アンコール!
って思ったら客電がついてしまった。確かに時間は9時なんだけど、もう一回あると思って、
最後ちゃんとお別れできなかったよ…。予定外の1曲がダブルアンコール分だったんだろうか…。

 今回は全体に大人しめの曲が多くて、余り暴れないライブだった。
一緒には歌わず、体を揺らしながら聞くような曲がほとんど。
そのせいか、前回みたいなギラギラした感じが無かった。
でも掛け合いはかなりしたし、暴れる曲は暴れたし。まあよし。

 ただね、盛り上がったライブなんだけど、観客にはかなり温度差があって。
歌う客は思いきり歌うけど、だんまりの人もかなりいたみたい。
アンコールでも、一生懸命な人達と対照的に、
楽しんでるのに、手も叩かず声も出さず、おしゃべりしている人達がかなりいる。
アンコールを当たり前と思ってるんじゃないぞ!
そんな状態でも彼らは、着替えしたらさっさと出て来ちゃうのよね。
西川君でライブ初体験をして、手取り足取り教えられた身としては歯がゆくって。
もっと積極的に求め合いたい。もっとこっちに要求して欲しい。
でも自然体な人達だから、これで満足なのかなあ。

 終演後、先日ライブがあった西尾の美容室の店長さんがいらっしゃるのを見つけたので、
ライブのお礼を言えた。ずっとお礼したいと思っていたので、よかった。
 さあ、今後は年内に3枚目のアルバムが出て、1/22にライブ。来られるかなあ。
来られるといいな。



10月4日  最初にガンダムありき
 色んな人と話した末、結局INVOKEは“企画物”なんだ、という結論に達した。
それならすごく納得できる。
まずガンダムという作品があり、浅倉氏はその為に曲を作り、
西川氏はそこに歌を載せた。
あれは浅倉氏が“ガンダムならコレだ!”とガツンときめた曲。
西川を活かす為に作られた曲ではない。
だから、この曲は西川自身の自己表現を目的としたものではなくて、
ガンダムという作品世界の一部として評価するべきものなのだろう。
TMRの流れとは別物として考えるべきだろう。

 今後のTMRの姿が見えるのは、INVOKEの次の音のはず。
はやくそれを聴きたい。進む先を、見せて欲しい。

 と言ってはいるけど、INVOKE、好きよ。
エンドレスで聞いてる。
西川テイストの無い曲なのに、ちゃんと西川の曲にしちゃってるあたり、
やっぱり西川君はすごいと思うよ。

 西川君の声とバンドの生音の強烈タッグを経験しちゃってから、
どうしてもその快感を求めてしまうのだけれど、
何の予備知識も無しに聞けば、“あれ?”と思いつつも素直に好きになれた曲だと思う。
なんといってもあのビブラートが!
声の終わり際の、悩ましい消え具合が!
何度でも聞きたくなってしまう。
 ツアーを経て、また成長した声。
この人、ツアーの度にすごくなっていく。
ほんの2,3ヶ月で変わってしまえる人。
それだけ厳しく、濃密な時をくぐり抜けてきてるんだよな。
一体どこまでいってしまうのか、目がくらむ。

 頭で考えると、どうしてもデジタル音に引っかかってしまうけど、
PVを見たり、実際に歌う姿を見れば、また絶対評価が変わるだろう。
早く見たいな。聞きたいな。もっと素直な気持ちで曲と向かい合いたい。



10月5日  放映開始/スコラショック
 やっと、ガンダムSEEDの予告を見た。ちまたでは今日から放映開始なんだけどね。
ええ、うちの辺りは来週からなんで(号泣)。
 いい感じじゃん!? 画面とデジタル音、あってる感じ。
なんだかやたら西川君の声が華やかに聞こえるのは気のせいかしら。
映えるんだなあ、彼の声って。

 予告を見られて嬉しいけど、第1話を見た人によると、
INVOKEのCMが流れたって! PVが見られたって!
うきゃー! もうできてるんだ!
なんかめちゃかっこいいらしい…。 見たいー!
やっぱりPV見ると、また曲のイメージが変わりそう。楽しみだ。

    ☆

 夜、スコラを買いに行った。
読んだことは無いけど、男性情報誌ってのは知ってた。
売り場は、ちょおっと女性がしげしげ見るのははばかられるような本が一杯。
でも立ち読みしちゃったよ。西川君の記事のある所のみだけど。

 …すごいショックだった。頭クラクラしながら買って帰った。

ツアー中、やればやるほど、変わらなきゃという気持ちに揺らぎが出たって?
大勢が自分を支持してくれていて、継続の意味を再認識し始めたって?
やっぱり今までのものをやり続けていかなきゃいけないんだなあ、って?

まさかと思うけど、それは、あんまり変わらない事にしようってこと?
 ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って。
私達が、あのツアーであんなにも燃えたのは、
別に久々に懐かしの曲が聴けたからじゃないんだよ。
西川君が歌ったからだよ。
 ツアー初日、西川君が前進の意志に燃えて、
私達が一緒に来てくれることを心から求めてくれてるのが、ものすごく嬉しかった。
ズシリと来るロックなアレンジと演奏が、すごく良かった。
ついに西川君が自分自身のやりたい音楽をやってくれるって、
ロックな本性を見せてくれるって嬉しかったんだよ。

ものすごく誤解してないか!?

やっとINVOKEは番外編だと納得したばかりだったのに…。

 あの最高のツアーで、“今、私達はみんな同じ方向を向いている。そして一気に駆け出すんだ!”
と思ったのは、勘違いだったのか。
あんなにも、わかりあえて、一つになれたと思ったのは、思い過ごしだったというのか。
そんな恐ろしいことって無い。TMRメンバーであることの全ての基盤が崩れてしまう。

 雑誌で、「俺がやれば、気持ちがあれば、どんなものでもいいんじゃないかって思った」って言ってた。
私は、“そうだよ、西川君が魂込めて歌ってくれるなら、それでいいんだよ。西川君のやりたいことをやってね”
と思った。でも実は、彼自身は“無理に自分のやりたい音楽をやらなくてもいいんじゃないか”
と言いたかったのだろうか。

 混乱する。私達は、あのツアーで何を確かめあったんだっけ?

 きっと、“今までの自分を完全否定する必要は無い”とか、
“今までの楽曲を全くやらないことにはしない”とかの意味だと思う。そう思いたい。
でも、この文面では、“今まで通りの路線でいきます”と読めてしまう。
違うよね!? そんなことないよね?

 文章なんて、編集次第でどうとでもなる。誤解を生みやすい。
早く、INVOKEの次の音を聞きたい。彼の音を聞けば、すべてわかるはず。

 夫が、「その本、子供の目につかない所にしまっとけよ」と言った。
え? と思って、改めて内容を見たら、うっわー、ヘアヌードが一杯だぁ!
西川君の所だけしか見てなかったから、知らなかった。
やはり立ち読みはすべきでない本だったかも…。



10月6日  頭がグルグル
 サマクラの14日のMCで
「その景色は、僕が小さい頃から思い描いた景色とは違うかもしれませんが」
とか言ってたらしい。
会報でも、またしてもTMRと西川を区別するみたいなこと言ってるし。おいおい…?
 大丈夫だと信じたいのに、マイナス材料ばかり出てくる。

 またしても、彼はみんなの求めるものをやっていこうと思っているというのか。
やっと、今度こそ、彼自身がやりたいことをやってくれると思ってたのに?
みんなそんなに、“今まで通りの事”をやって欲しがっているのか?
それに異を唱える人はいないのか。
変わるのを期待していたのは、一部の人間だけだったんだろうか。
みんな、それでいいのか。
久々にアンティのBBSを覗いてみたけど、INVOKE激賞の書き込みばかりみたい。
現状への不安、不満とかのは、見つけられなかった。
もっとちゃんと、彼に私が何を望んでいるのか、伝えなければいけなかったのか。
折角西川君へ意見を伝えられる公式HPという場があるのに、
近頃は居心地のいい個人サイトにばかりいた。
 伝えられていなかったのか? 本当に?

 でも、やっぱり、全然伝わってないなんて考えられない。
だって、アンケートにも、BBSでも、「アレンジがいい」とか「今後が楽しみ」とか、みんな書いたはず。
まさか、「今まで通りのあなたでいて下さい」なんて意見ばっかりだったわけじゃないだろう。
そんなに心配すること、ないよ。…そう思うんだけど、今まで散々予想外の行動をされてるから、確信が持てない。

 9日には、パチパチが発売される。そこで、彼はどんな話をしてるのか。
早く知りたい。でも、すごく恐い気もする。
これでもし、疑惑が確信にかわってしまったら、ハンパでないダメージを受けそうな気がする。


 INVOKEのカップリングに、アレンジバージョンが入ってる。
phase shift armoured version。意味は全然わからないけど、なんか全然違うものになるっぽい。
これがゴリゴリハードロックだったら、すごく嬉しい。
やっぱり杞憂だったんだって、自分を笑ってやれる。
 今度のシングルが、バリバリデジタルとロックの両極の西川を聞かせてくれるものなら、
最高の門出になると思うんだけど。可能性、あるよね?



10月7日  確かめあったものは
 スコラショックの話。
色んな所で、色んな話を聞いた。ほとんどの人がショックを受けていた。偏ってるかもしれないけど。
中には、「新生なんて言っておいて、嘘つき。裏切られた。ファンを続けていく自信がない」
と言ってる人もいた。
 私も、頭で考えるとどんどん悪い方向に気持ちが行ってしまう。
でも、自分の気持ちに注意を向けていたら、意外と明るくなってきた。

 あのツアーで何を確かめ合ったか。思い出した。
私達が、愛し合ってること。
他の何が思い違いであったとしても、これだけは確かだ。
 彼は、絶対に私達に不誠実なことはしない。
それなら、思った通りにならなくても、それはただの行き違いであって、“裏切り”なんてことではない。
彼は、「信念持ってやっていく」って言ってた。
彼は、変わらずにはいられない人だ。
そんなにまずい事になるはずはない。

「今まで通り」という言葉の意味も、彼がどれほど変わろうと思っていたかによって違ってくる。
全く今までのTMRの臭いを消して、曲も新しいものだけにしようと思ってたのかもしれない所を、
今までの曲もやろうと思ったのかもしれない。
路線変更無しとかじゃなくて。

 まるっきりの想像だけどさ。
ライブのアンケート、かなりの人が“良かった曲”の中に、Twinkle million randezvowsを入れたと思う。
派手にアレンジした曲群や、新曲より上位にきてたんじゃないだろうか。
そういうのを見て、西川君も、これからも昔の曲を大切にしていかなきゃって思ったかもしれない。
私だって、もう二度とfragileが聞けないなんて言ったら、すごく悲しい。
 だから、きっと、西川君はそういう気持ちをくんで、
これまでのTMRを継承した形で進もうとしてくれてるんじゃないかな。
想像の話だけど、そう考えたら、気持ちが軽くなった。
 人に合わせたりせず、西川君自身がやりたいことをやって欲しいという気持ちは変わらないけどね。

 彼の、音楽と私達への真摯な愛情を、忘れちゃいけなかった。
ほんとの事を言えば、まだ気持ちは揺れているけど、
大分上向きになれた。

   ☆

 INVOKEの音楽にも、かなりなれた。日々、印象が変わっていく。
さすがに間奏の、“大ちゃん独壇場!”的にやたら豪華にきらびやかに鳴り響く
デジタル音は気になるけど、西川君の声が聞こえる限りは、大好き。

 この歌声を聞いていると、「揺るぎない」という単語が浮かんできた。
絶対的な実力と確信を感じる。
高速デジタルビートに流されもせず、何があろうとビクともしない確かさ。
こんな声を聴いていると、何も心配はいらないと思えてくる。

 AM音源で聞くこの声からは何故か、威嚇とか、誘いとか、攻撃的とか、
そういう外へ向かってくる“動き”を感じない。否定的な意味じゃなくてね。
ただ、全く芯をぶれさせずにそこに在る。
自分独りで立ち、歌い上げている感じがする。
巨木のような不動の存在感、安定感かな。
こんなに疾走感のある曲なのにね。
CDとかPVとかライブとかで聞くと、また別の印象を受けるんだろうな。

 しかしこの曲、テレビとかで演奏するとき、バンド構成はどうなってんでしょ。
ちゃんとギターとかベースとかいるのかな。なんかキーボードだけあればいいような。



10月8日  とりあえず、落ち着いてみる。
 BBSにもアップしたけど、今現在の考えを、一応こちらにも残しておこう。

 あーあ、考えすぎてつかれちゃった。もう悩むのやーめよ。

 結局の所、あれだけライブで私達の絆の強さを確かめ合って、
一緒に進んでいこうって約束したんだから、
後戻りとか、そこで止まってるとかなんてしないよね。
ただ、まっすぐ行くのかジグザグで行くのか、どこへ行っちゃうのかよくわからないけど。

 私の期待した形とは違うかもしれないけど、
彼はいつも全力で、特に今後は、その時最善だと思うものしか出さないはず。
だったら、それでいいかもな。色んな西川チャンを見せてもらおう。
彼のやりたいようにやって欲しいという気持ちは変わらないけど、
気長におつきあいしていけばいいよね。

 こういう考え、盲信なのかな。疑い疲れたってのはあるかも。
と言いつつ、他の雑誌を読んだらまた気持ちが変わるかも〜。
こんなに雑誌を読むのが恐いけど待ち遠しいなんて、初めてだわ。



10月9日  PATIPATIなど。
 PATIPATIを読んだ。
本屋の店頭で、表紙をめくった途端、
「ふああ!」と、妙な声をあげてしまった。
いや、だって、こんなしょっぱなにこぉんなステキな西川君がいるなんて思ってもみなかったから。
完璧不意打ちで、メロメロにやられた。
パーマもいいじゃないの!これくらいの緩やかなウエーブならOK。
白い肌きれい。首筋のラインきれい。瞳きれい。たおやかな横顔きれい。いーわー!
 ただまあ、ね、あんな長い前髪、普段はうっとーしくないかなとは思っちゃいました。
自分は髪が目にかかるとがまんできないタチなので。

 ただし。問題は、インタビュー内容。
“ライブ会場に集まってくれた人達の顔を見て得た答えを具体的な形にしたのがINVOKE”
“いくらアレンジをいじっても、メロディーは同じ。でもどの会場でも惜しみない歓声と拍手に出会えた。
だから変わることがその歓声と拍手に応えることになるのかと思い始めて。”
“「INVOKE」を作ってみて、TMRはこれだよな、と再確認できたし”
“自分の中から出てくる音楽的衝動はTMRという名前でやることではないかもしれない”

納得し難いことがいくつも。
 あのツアーで得た答えがINVOKEなんて言われると、途方に暮れてしまう。
こういうのを求めてるって、あのライブで私達から感じたというのか?
 スコラを読んで、その後、一応納得したんだけど、
理解し難い話がダメ押しのように並んでいて、また引っかき回される。

 turbo-webに行ったら、意外にもPATIPATIの記事に納得できない人達が大勢書き込みをしていた。
やっぱり結構いるんだ。こういう意見は表には出てこないかと思ったけど、
さすがにこれは自分の気持ちを伝えなきゃと思ったんだろう。
「やりたくないことはやって欲しくない」とか
「みんなに返したいなんておもってくれなくてもいい」とかの意見もあった。
 私も、自分の気持ちを書き込みしてきた。
あそこは300字以内という制限があるので、意見が言いにくいけど、
幾つにもわけて書き込みした。連続書き込みって、いけなかったかな。
書き込んだ内容を、ここに残しておく。


PATIPATIと、皆さんの書き込みを読みました。
私は、ずっと、ロックな西川さんを見たいと思っていたので、
PATIPATIの記事はかなりショックでした。

 ただ、西川さんは、「やりたくない事」なんてやらない人だと思います。
 「受け取ったものを返す」という気持ちはとても嬉しいです。
「変革と継続の共存もある」と言ってくれてるんだから、
これまでと違う姿も見せてくれるはずです。全く変わらない訳じゃない。

 一つ、西川さんに、これだけはわかって欲しいのは、
ライブでみんながあんなに燃えたのは、好きな曲を聴けたからだけじゃない。
何よりも、西川さんが歌ってたからです。
そして、ロックなアレンジと、それを歌い上げる西川さんの声が最高に素晴らしかったから。
 そりゃ、今までの曲は大好きです。もう二度とfragileを聞けないなんてなったら、ものすごく悲しい。
 でも、それは「今後も同じ路線で行って欲しい」という気持ちでは断じて無いです。

 西川さんには、やりたいことをやって、最高に幸せな笑顔でいて欲しいと、沢山の人が思っています。
だから、他の思惑など関係ない、一番やりたい音楽をして欲しい。
 今までの路線がいいんなら、それでもいいです。
でも、他に「自分の音楽的衝動」があるんでしょ?
今は出来ないという何らかの事情があるなら、それを明らかにして欲しい。
「一生、共に進む」と決めているから、待てというなら待ちます。
でも、いつかは必ず“あなた自身”を見せて欲しい。

 西川さんが、“TMRはポップスで、ロックは別名義で”と、
幾つもある“やりたいこと”の窓口をふりわけるならそれでもいい。
でも、“皆が求める事だから”という理由なら、止めて欲しい。
 人々の望むものなど、計りきれるものではない。
そんな不確かなものより、何よりあなた自身の進みたい道を優先して欲しい。
そうしてみんなを引っ張っていって欲しい。

 INVOKE、大好きです。西川君の歌声、また進化してます。
でも、やっぱりあのツアーで味わった、ロックな生音が最高だったので、
つい“そういうのだったらな”と思ってしまう。
 だから、patipatiで「INVOKEがツアーの答」とか「TMRはこれだ」とか見てびっくりした。
だって、TMRの音って西川色と浅倉色が一体となったものだと思ってたけど、
これは浅倉一色の音だから。
ガンダム用の曲であって、TMR用の曲じゃないと思ってた。
でも今後のTMRはこの路線なの?私はもっと西川色を出して欲しいな。

 色々言ったけど、一番言いたいのはこれでした。
ロックな西川が欲しいの!
西川君が一番やりたいことをやって欲しいの!



10月10日  答えをもらった。
 ネットって、ほんとライブ(ナマ)だ。
昨夜PATIPATIを読んで、turbo-webのBBSに行ったら、沢山のpatipati感想が書き込まれていた。
私も書き込んだが、一つ書き込む度にログ数がどんどん増えていた。
誰かの書き込みがあり、それを読んだ上での意見を別の誰かが書き込んでいく。
そして、私が最後の書き込みをした13分後、
数え切れない叫びが満ちたBBSに、西川君が答えを書き込んでくれた。
午前2時19分。
その数時間前、「帰ってきたら書き込みします」という書き込みがあったので、
恐らく仕事帰りなんだろう。
私がパソコンに向かって文章を書いていたその時、
恐らく彼も同じ事をしていたんだろうな。

[3392] turbo 2002/10/10 2:19AM
うんっ!
みんなの書き込み読ませてもらいました
もちろん1回こっきりの人生だし、トライやチャレンジする気持ちは全然失ってないし、むしろ膨らむ一方です
だからこそT.M.R.を逆に続けたいって思ったんです
堪え性がないのか1つの事があんま続かない性分だから、逆に続けるって事も実は自分自身にとってはトライだったりするんだよね
もちろん今までのプロダクツを支持してくれる人がいるって事に対して、もっと返していきたいって気持ちも本物だし、だからって自分の中でずっと抱き続けてきた自分の中の音楽の可能性も大切にしたい

[3393] turbo 2002/10/10 2:20AM
うんっ! うんっ!
そんな気持ちを欲張りに叶えちゃいたいって思ったからこそ今回の”INVOKE”に辿り着いたんだと思っています
人に望まれたり、期待されるって事に今回のシングルの制作では本当に感動したし、だからこそ監督や制作スタッフ、キャストの皆さんの熱意に、そして今回のプロダクツを通じて僕に触れてくれる全ての人に感謝の気持ちを込めて創りました
またT.M.R.って今までのイメージを持ち込まない方が新しいトライの方も自由だから単純に力まなくて良いと思うしね

みんなの気持ちはちゃんと真っ直ぐ受け止めてます
だから安心して僕の事愛してください
絶対に損はさせませんからっ!

 すごいね。ありがたいね。
西川貴教という“芸能界のスター”に意見を伝えられる場があって、
速攻で本人から返事がもらえるなんて。
なんて贅沢なことだろう。
西川君って本当に真摯だ。疲れて深夜に帰って、でも私達に向かい合って、答えてくれる。
とても嬉しい。

 彼の言葉を読んでも、正直言って納得しきれた訳じゃなかった。
でも、何回も読み返すうち、自分なりの解釈だが、理解できた。
ちゃんと、変革はしていってくれるらしい。
 そして嬉しかったのが、最後の言葉。
 真っ直ぐ受け止めてくれてるんだね。私達の気持ち、わかってくれてるね。
なんだかとても、安心した。
そしてこんな雰囲気の中で、『愛してください』って、あなた…(笑)。
ほんっとに愛されたがり屋の愛され上手だわ。ホッコリなっちゃうじゃないの。


   ☆

 そして、ARENA37℃を読んだ。
まず写真。これもすごくいい。相変わらず小林ばくさんは、柔らかい表情の西川君を撮ってくれる。
そしてインタビュー。斉藤ユカさん、ありがとう。ちゃんと、私の聞きたいことを聞いてくれた。
「“話がちがうじゃん”っていう出てきて然るべき意見に対して、西川君はこれからどう応えていくんだろう?」
って聞いてくれてて、西川君が答えていて。
ああ、西川君、ちゃんとこういう意見が噴出することは予想できていたんだなと思った。
それだけでも安心した。
だって、今までの記事だと、ツアーやって、私達が求めるものは変革ではなく継続だって思ったと受け取れる。
変革するつもりでいた人達がいることを、わかってくれてはいたんだ。

『辻褄合わなくなっちゃうじゃん、僕自身の中でもどんどん整合性がなくなってくる』
『クライアント(ガンダム製作スタッフ)が納得するものを作りましょうと』
『もう少し時間をもらえたら、絶対に納得させられると思う』
『幅広く人々にアプローチできるTMRのこれまでのプロダクツには、
世の中動かせるんじゃないかなって思えて。そういう面白さを再認識したというか。
だったら、今までのTMRとこれから新しいことを始めるTMR、
むりやりどちらかに一本化するよりも、もっと欲張ったっていいんじゃないかなっていう。
全部手に入れてやろうっていうトライを、一回こっきりの人生だったらやってみていいのかなって』

 大分、すっきりした。
 今までの路線も、「自分のやりたいこと」なのね。
自分のやりたい音楽はあるけど、それとは違うテイストの音楽でこそ成し遂げられる事を、やりたくなっちゃったと。
それなら、いい。
他人の思惑を慮って、自分のやりたいことを抑えるのでないなら。
どれも、西川君が“やりたい事”なんだね。

 西川君も迷ってるんだね。はっきり答えたくても、できないんだ。
私が納得しきれずモヤモヤしてるのと同じに、西川君自身もはっきりさせられないんだね。
不思議とこれで納得できた。
 人間、『自分がやりたいことがわからない』って悩むのはよくあること。
もっとも西川君は、やりたい事はわかってるけど、どうやっていけばいいのか迷ってるのかな。

 スコラで、最近男性がライブに大勢来てくれるって話で、
「失敗したりダメになったり、あぁこいつ頑張ってるなって所で共鳴してくれてるのかな。
完璧じゃないからいいんでしょうね。しょぼしょぼだから(笑)」
と語っていた。別に西川君がしょぼしょぼとは思わないけど、すごくわかる気がした。
 彼が成し遂げてきた進歩を見ると、超人的な意志力で確実に駆け上がってきたように思えるが、
振り返ってみれば、彼の進む道は、迷って迷って、右往左往してきた道なんだなと、今は思う。
人間だものね。悩んで、迷って、それでも進んで。
 彼を、とても身近に感じる。

 西川君自身の書き込みと、ARENAの記事を読んで、とりあえず納得できた。
自分がやりたいことをやるんだね。
新しい事も、やってくれるんだね。
わかった。

 彼自身うまく説明できない状態とはいえ、
彼はどこまでも私達に誠実であろうとしてくれている。
それが再確認できてよかった。
私自身の『ロックな西川が欲しい!』という欲求はすぐには満たされないようだが、
仕方ない、待っててあげるよ。



10月11日  こだわりの理由/誠意
 考えてみると、私がなぜ新生にこだわり、
『西川君がやることなら、そのまま受け入れるよ』と思えないか、書いてなかった気がする。

 もう何年も、浅倉・井上チーム以外の人と曲作りをして欲しいと願っていた。
 もちろん、今までのTMRの音楽は大好きだけど
西川君の声にはデジタルサウンドより生バンドの音の方が似合うと思う。
お二人と縁を切って欲しいとまでは思わないけど、他の音も聞きたかった。
バリバリロックな西川君の曲が聴きたいと思ってた。

 ついでに言えば、井上氏の詞は、
今の音楽シーンでは大ヒットを取るのは難しい詞だと思う。良し悪しではなく。
とても美しいけど、具体的状況がさっぱりわからない内容の歌詞。
 今のヒット曲って、わかりやすくて、あまり想像力を働かせなくても
共感できるタイプの歌がほとんどだと思う。
 数字なんて関係ないと言いたいけど、もっと沢山の人に西川君の歌に触れて欲しいし、
ここらで一発スマッシュヒットをとばして、
いいかげん「TMRといえばハイプレ、ホワブレ」という世間の意識を変えたいとも思う。

 それに、随分前から西川君はTMRと自分のやりたい音楽との違いを口にしていた。
私は、彼自身がやりたい音楽を聞かせてくれるのをずっと願っていた。

 だから、今までの製作チームを離れて、ついに自分のやりたい音楽をやるって言ってくれて、
本当に嬉しかった。やっと私がずっと聞きたかった音が聞けるって。

 そしたら、蓋を開けてみれば、アレだもの。
総デジタルの、私が望むのとは対極の楽曲。
 INVOKEは大好きだけど、私にとっては次善のあり方。
最初に聞いた時は、「この声さえあればいい!」と思えたんだけど、
どうしても、これがデジタル音楽でなかったらという気持ちがわいてきて。
本来は西川君の声があれば何でもいいんだけど、
自分の夢が叶うという期待が大きかったから、今回ばかりはその気持ちではカバーしきれなかった。
 おまけに、これがやりたいことなら良いんだけど、
みんなの為に従来路線を継続して、自分の音楽的衝動はまた別に、とかこの期に及んで言ってるし。
そりゃ無いよ。

『西川君がやりたいことをして欲しい』と言いつつ、
やはり変わって欲しかったと思うのは矛盾だと思ったけど、考えてみれば、私が望むのは
『やりたいようにして欲しい』というよりも、
『やりたい音楽をして欲しい』だったんだ。
彼が決めた事なら受け入れたいけど、それが自分の気持ちを抑えてのことなら、やってほしくない。
これもわがまま? 押しつけ?


 と思ってたんだけど、アリーナを読んで、結局の所、西川君は従来路線も変革も、
どちらも自分自身がやりたいことであり、
どっちもやってくれるつもりらしいとわかって、とりあえず落ち着いた。
また気長に待つしか無いんだよね。


 昨日の西川君の書き込みのタイトルは「うんっ!」と「うんっ!うんっ!」だった。
あんな風に記事に対する抗議やとまどいの意見が相次いだら、
西川君、ショックを受けるかなと思ってたけど、
内容もタイトルも、全然そんな感じじゃなかった。
とても落ち着いて、みんなの気持ちを受け止めてくれてるようだった。
(かわされたみたいな気もしたけど。)
わかってたんだよね。こういう意見が出るって。昨日アリーナ読んだ時も思ったけど、
私達の気持ちに全然気づいてないわけじゃなかったと確認できて、嬉しかった。

   ☆

 色々思っている内に、昨夜、またも西川君はturbo-webに書き込みしてくれた。
前の書き込みから24時間後。なんてマメなんだろう。
この書き込みを読んで、とても気持ちが動いた。 ほんとはいけないと思うけど、ぜひここに貼っておきたい。

[3891] turbo 2002/10/11 2:29AM
昨日の僕のメッセージ以降のみんなの書き込みもひとつひとつ大切に読ませてもらいました
温かい意見、率直な意見そんな全てを真摯に受け止めて、
みんなのその期待に必ず応えていく決意をあらたにしました
無理に理解しようとしなくても、今後の僕自身の行動で納得してもらえる様にすれば良い事なので、
みんなは正直に意見してくれればいいです
その全てを受け止める為に頑張ろうと決めたんですから

 全部、一つ一つ読んだって。期待に必ず応えるって。
行動で納得してもらうって。正直に意見してくれればいいって。
そして、“全てを受け止める為に頑張ろうと決めたんですから”って。

 こんなことって、あるんだろうか。
アーティストな彼が、信じられない程、本気で、誠実に、私達と向かい合ってくれる。
 私は昨日、turbo-webに、
「人々の望むものなど、計りきれるものではない。
そんな不確かなものより、何よりあなた自身の進みたい道を優先して欲しい。」
と書いた。だけど彼は、本気で私達全ての気持ちに答えようとしているんだ。
無理だよ!パンクしちゃうよ? 一人の人間にそんな事…。
 でも彼は、決して最初から「無理」とは言わない人だ。
やる気さえあれば、不可能は無いと思ってる。
本気なんだね。涙が出そう。
私達って、何て大切に思われてるんだろう…。


 納得しきれない二つの困惑も、自分なりに解釈できてきた。
 まず一つ、みんなの歓声を受けて、今までのものをやりつづけなきゃと思ったって所。
これはつまり、私達があんなにも熱狂して、共に新しい世界へ進む喜びを表現したのが、
全然伝わってなかったってことにしか解釈できなかった。
心からの歓声が、楽曲ではなく西川自身に向けてのものだと、わかってもらえなかったなんて?

“ライブで気持ちが通じ合ってると思ったのは、勘違いだった”なんて、
ライブに賭けてるTMRメンバーにとって、根元的なショックだ。
ライブを、信じられなくなってしまう。
こう感じて呆然としている人は、かなりいる。

 でも、西川君の書き込みを読んで、
『気持ちが通じていなかったわけじゃない。
彼は私達“全員”の気持ちに、余りにも多く応えようとしてくれているのではないか』
と思うようになった。

 変革と、継続と、両方やってくれるんでしょ?
 あの惜しみない歓声が自分自身に向けられたことなのは承知した上で、
変化を望む人にも、今までの路線が好きな人にも、どちらにも応えようとしてくれてるんじゃないかな。
彼を支持する全員に、気持ちを向けてくれてるってことではないだろうか。
だから、
「変わることが歓声と拍手に応えることになるのだろうか」
という言葉は、
「変革だけでは、すべての気持ちに応えることはできないのでは」
という意味だったのではと思う。
 考え過ぎかな? でも、私はそう思う。

 そして、アリーナに、“さざ波みたいに感じたこと”とか
「幅広く人々にアプローチできるTMRのこれまでのプロダクツには、
世の中動かせるんじゃないかなって思えて」
とあったのを見て、
“歓声=曲の賞賛”なんて直に解釈したのではなく、
幅広い年齢層の、大勢の人からの歓声を受けてやっていく内、
少しずつ、これだけの人々を集め得た楽曲の力を思わずにはいられなくなってきた、ってことかと思った。
私は西川君の声さえあれば、どんな曲でもいいと思えるけど、
ミュージシャンである彼なら、どんな曲でも自分が歌えば同じ効果を持つなんて
曲の価値を無視するような事は思わないのかも。
自分の持ってる武器の力と、それで成し遂げられることに、改めて気づいたんだね。
ただ自分好みの楽曲を作るだけじゃなくて、別の音楽で、本当に社会を動かしてみたいんだね。

 あと一つ、なぜ自分の音楽をTMRでやれないのか。何でもアリなのがTMRなのにさ。
色々詮索してみたけど、結局西川君がやりたい音楽が、本当はどんなものなのかわからないのだから、
想像しようがない。やっぱり、素直に気長に答えがわかる日を待つことにしよう。
そう思える余裕が出た。

 ほんとに彼ってば、いつもいつも『このまま勢いで進めばスムーズ』って時に、
あえて困難な方向へ進んでいくんだから…。
 考えてみれば、あれだけ各雑誌で「新生」と連呼しておいて、結局元のさやに戻るなんて、
相当の覚悟が無いとできないよね。
ガンダムなんてオイシイ提携を、自分の新しい音楽の格好のプロモーションにしても良かったはず。
それなのに、ガンダム制作側の求めるものに最大限応えるため、あえて立ち止まった。
そして今後の活動も、非難が出ると判っていても、私達への誠意故に、方向転換したんだろう。
 あんなすごいライブをしたんだから、「オレ最高!オレ一番!オレについてこい!」
って言ったっていいのにさ。感謝の気持ちを返す方法を一生懸命考えて。
“そんな事気にしないで、気楽に行っていいんだよ”と言いたい気もするけど、
彼の気持ちがとても嬉しい。
…胸いっぱいだよ。



10月12日  PV初見感想/ガンダムSEED初回放送
 アンティノスTVで流れたINVOKEのPVは見逃してしまったけど、
昨夜はMORRICHの再放送で見ることができた。嬉しいー! ありがたいなあ。
ほとんどネタモロバレなので、知りたくない人は読まないで下さい。

 またドラマ風なのね。前の監督さんと同じ人かな。いい感じだわ。
しかしかなりコワイ内容だな。
…なんて今は冷静に言ってるけど、見ていた時はものすごい緊張状態に陥っていた。

 最初の、前奏が始まる時の音で、ビリビリッと痺れた。
クリアな音が、切り込んでくる。
西川君の開いた目に、ギクッとした。
全ての理屈を圧倒して、音が、映像が、迫ってくる。魅入られる。無意識の内に息をひそめている。鼓動がおかしくなる。
不安感を煽る映像と相まって、息詰まるような緊迫感に縛られていた。

 体が冷えるようなこわさを感じつつ、ものすごく惹かれた。
すごく、いいよ。これ。今までのPVで、Out Of Orbitに並ぶ良さじゃないの?

 今度は少し気持ちを落ち着けて、もう一度見てみる。う〜、またアンティノスTVを最初から繰り返し。
今度は色々ツッコミどころを見つけたりして。

 目覚めて、眼球だけを動かして周囲を探る西川君、人形みたい。少しコワイ。

被った布団から、むき出しの肩がのぞいてる! うう〜、あの布団はぎとりたい…。

隣の袖無し服の西川君、ステキ! 横分けの髪型、似合うわー。
やっぱり袖無しがよく似合うねー!

こんな監禁状態の人達が、スーツ着たりメイクしてたり、お洒落な格好してるってのもご愛敬(笑)。

抑えた色調が無機質な雰囲気を増している。いい感じ。

…あのコード、お尻につながってる?

モニターに、“NUMBER 049”ってある。ということは、少なくとも49人の西川君がいる、または“いた”わけね…。

両手を拡げて歌ってるシーン、回線が混雑しててコマ送りになると、
「出してくれー!」と叫び暴れているようにしか見えなくて、ものすごく恐い。

隣の子、何か一人でつぶやいてるみたい。…もうおかしくなっちゃってる?

間奏のとこ、びっくりした。マシンがフリーズしたかと思った。
ラジオで流れた時はこんなの無かった。アレンジバージョン?

手に、ライトを当てて、何かに絶望する西川君。何を見たんだろう。
もしかして、光を当てた手が、赤じゃなくて緑色に透けた?

冷めた目で、倒れた西川君を見てる隣の人。
もしかしたら、もう何人もの“自分”が、同じように動かなくなるのを見続けてきたのだろうか。

無人の部屋もある。そこにいた彼は、どうなってしまったんだろう…。

 コードから緑の液体が…。
 単なるクローンかと思ってたら、違うみたい。
一体どんな生体実験をしているんだろう。
人工生命? 改良品種? サイボーグ? 密閉状態における精神状態の推移の観察?
いずれにせよ、無数の“彼”が、人として扱われず観察されているって、ものすごく恐い状況だ。

 よく考えると、救いが全くない恐ろしい話だわ…。
『アニメディア』のインタビューでは、
「(ビデオクリップでは)何か“憂い”みたいなものを、表現できればいいですね」って言ってたけど、
憂いどころか狂気と恐怖と絶望じゃないですか?

でもどうにも惹かれる。魅力的なPVだ。何度でも観たくなる。
でもアンティノスTVの一部だから、見るときは必ずアンティノスTVを最初から見なくちゃいけないのよね。
あーまどろっこしい。早くテレビで放送されないかな。

 MORRICHで見てた時は、かなり緊張して、胃の腑が冷えるような気持ちで見ていたのに、
後から思い出すと、も〜西川君のステキさにニヤニヤしちゃって。
ヤバイくらい、あの映像が頭から離れない。グルグル回ってる。

あーもーーー! だめだ私、西川君に夢中だよおーーー!!!
あああ、早くもっとクリアな画面で見たい。テレビ放送はいつなのー!
恐るべしPV効果。

 PVを見た後、もう一度AM音源のINVOKEを聞いた。
初めて、演奏と歌声が一つの曲として聞こえてきた。
『ギターソロが無い』とか、『〜じゃない』というフィルターを通さない、
ただ美しい音として演奏を聴くことができた。初聞きの時より、さらに素直に。
いい曲だ。
PVが、曲を活性化させて、私に迫ってきた。
映像の力って、すごいな。それも、ちゃんと曲を活かしてくれる映像だからなんだな。 そして、西川君の姿の説得力だな。

    ☆
 ガンダム、ガンダム、ガーンーダームー! ルンルン♪

 いよいよ、待ちに待った、ガンダムの放映開始。
カブ隊の集会があって、生では見られないけど、帰宅してからビデオで見た。
ドキドキドキ。

 始まった! 映像がきれい。すごいなあ、今はテレビアニメでこんな画質が見られるんだもんなあ。
そして、前奏!
うっきゃーーーー!

 思わず喜びの悲鳴をあげちゃったよ! あー、INVOKEが! 西川君の歌が流れてる!
嬉しい!嬉しい!嬉しい!
 実はこの場には、TMRファンじゃない友人達がいたのだが、知ったこっちゃない。
恥ずかしいなんて言ってられないよ。

 オープニング終了後、即巻き戻し。もう一回見る。
あー、西川君の歌が、ちゃんと主題歌で流れてる。
半端な扱いじゃない。長く不遇だったからなあ。
こんなちゃんとした扱いのコラボ、有り難くて涙が出る。
これから毎週テレビで西川君の歌を聴けるなんて。日本中に西川君の歌が流れるなんて。
あー、なんて幸せなんだろう!

 ドキドキしながら本編を見る。どこだどこだ、ミゲルさんのセリフはどこだ。
どの人がミゲルさんなの?
ほんの2,3秒のセリフで、結構わからなかった人も多かったらしい。
私は、聞き分けてやるぞ!なんて意気込んで見ていた。

で、終盤。 これだーー! きゃーー!
西川君の声だよ。ワハハ! ちょっと気取ったというか、さすがに他と比べると硬さのある言い方。
でも、悪くないよ!? 大丈夫じゃん! よかったー。
 あー、よかった。満足した。

 オープニングをもう一度見てみる。
音が、すごくクリアに立体的に聞こえる。
その場にいた友人はアニメに詳しい人で、
「きっとフィルターをかけているんでしょう。
ノイズがカットされて、クリアな音になるんです」
と教えてくれた。そっかー、有り難いことしてくれてるな。
曲を大切にしてくれてるって感じで嬉しい。

 でも、意外とオープニング映像と一緒に受け取って感じるインパクトは、少なかった。
それよりよっぽど、昨日のPVの方が強烈だった。
もーちょっと、オープニング映像に頑張ってほしいかなー。

ドラマが進んでいけば、またその内容と相まって、曲の受け取り方も違ってくるかもしれない。

    ☆

 その他、ガンダムの感想。

 オープニング、意外と動かない。もうちょっと動いてもいいはずだけど。
もしかしたら、主題歌のできあがりが遅かったので、ちゃんと作る時間が無かったのかも…。

 やっぱり、動いているのを見ても、あのキャラクターデザインはちょっと…。
目がデカすぎでアゴ細すぎ。ときおりデッサンが狂うのは、スタッフがまだこの
デザインに馴れていないからだろうか。

 美少女はすぐ口に手をあてる。いまだにこんな古典的手法が使われているとはねえ。
主要キャラに比べ、ザコキャラのあからさまな手抜き顔は気の毒な程だな。

 帽子を取ったら「女の子だったのか」って、取る前と全然印象変わらないぞ!?
女顔の男子キャラ多いし、区別つかないぞ。

 同じ様な機体や宇宙服の人が多くって、ミゲル様がどこからどーやって来たのかよくわからない…。

 アスラン君、仲間が撃たれたのに様子を見もせず、ガンダムに乗って行っちゃうなんて冷たいなと思ったら、
後でコマ送りで確認したら、撃たれた時にパリンと音がして、顔面のバイザーが砕け散っていた。
顔を撃たれてはいてはもうダメだろう。状況判断の的確はさすがコーディネイターってことかな。

 コーディネーター側、少年が多いのは、遺伝子操作された人類は
代を重ねる程に優秀になっていくからなのかな。ま、理屈としてはそうでも、
ガンダムWを彷彿とさせるなあ。

 ファーストガンダムへのオマージュとして作ってるのね。
筋立てがほとんど同じ。監督本人の味が出るのは、これからかな。

 あー、早く来週にならないかな♪



10月13日  金沢旅行
 ふと思ったんだけど、西川君が『自分の音楽的衝動をいかす活動』と
『社会を動かす力を持つTMR』の両方をやりたいってのは、例えるなら
「味で言ったら懐石料理が一番好きだけど、
居酒屋料理もとても美味しいと思うし、そこで大勢で集まって宴会するのは大好きだ」
って感じかな? …全然違う?

   ☆

 金沢旅行。毎年この時期、友人達とルネス金沢という、健康センターに
各種プールと宿泊施設が付いたような施設に泊まりに行く。
今年の参加者はは20人程。例年は30人位なので、今年は少なかったなあ。
 車で高速を走り、昼頃金沢着。
食事はいくつかのグループに分かれ、それぞれ目を付けておいた店に行く。
うちはチビが3人いるので、どうしても我が家だけでの行動になってしまう。
去年はおいしい寿司屋に行ったけど、今年は大人しくルネス内の食堂で済ませる。
といっても、ここは結構韓国料理が美味しい。焼き肉や冷麺でかなり満足。

 プールで遊んだり、温泉に入ったりして、夕食も好きな店へ足を延ばす。
私たちは金沢の中心地の香林坊にある、「いたる 和 だいにんぐ」という店へ行った。
去年ここの本店である居酒屋に行った人たちが、ものすごく美味しかったと言っていて、
私もすごく行きたかったんだけど、子供連れで居酒屋に行っては、他の客に迷惑をかける。
で、居酒屋というよりレストラン的な支店に行った。
 刺身やアクアパッツァが美味しかった。
特にかにのパスタは、かにのほぐし身が沢山ソースに入ってるんだけど、
普通はそういう身は味が抜けているのに、これはすごく美味しかった。
次男と二人で、争ってソースをすくって食べた。
 全体に量的にちょっと少なかったけど、満足。
 居酒屋のいたるの方に行った人たちは、芋のてんぷらや鰯や秋刀魚の焼いたのが、
すごく美味しかったと言っていた。あー、いいなあ、そういうシンプルなのも。
魚介の美味しい土地だものね。来年はそれ、いってみよう。
 夜はみんなで旧交を温め、ゲームをしたり語り合ったり。
…が、私は子供を寝かしつけた後、
温泉に行ってアカスリと足裏マッサージを受けに行って、
帰ってきたらみんなもう寝ていた。まだ1時前なのに。
みんな、夜に弱くなったなあ…。

 アカスリは、全身を硬い布でこすって垢を落としてくれるんだけど、
これが本当に“全身”。顎の裏とか、脇、膝の裏、足の付け根とか、
すごく皮膚の薄い所もガリガリこすってくれちゃって、
血でもにじんでくるんじゃないかと思った。大丈夫みたいだったけど。
その後海草オイルマッサージをしてくれて、お肌スベスベ。気持ちいい。

 次に足裏マッサージ。
足の裏からモモにかけてマッサージしてもらうのだが、
同じようにやってもらっていても、痛いところと平気なところがある。
足の裏は全身とつながっていて、足裏をマッサージすることにより、
間接的に全身をマッサージするのと同じ効果が得られるらしい。
そして痛いところはそのつながっている部分が疲れているという印だそうで。
 どうやら私は、胃と腰と座骨神経にかなり疲れが溜まっており、
ひじ、ひざ、腎臓、十二指腸も少し疲れているらしい。…大丈夫か、私の体。
 これで胃や座骨神経がよくなるのかはわからないが、
少なくとも終わった後は足が軽く、気持ちよかった。
ここで覚えたテクは、家で旦那のマッサージをするときに役立てよう。
一石二鳥ね〜。



10月14日  金沢旅行2
 朝、ルネスを出て、香林坊のデパ地下で各自美味しそうなお総菜を買い込む。
帰途、徳光のサービスエリアで、昼食。
海辺で車座になり、みんなでお総菜や寿司などをつつきあう。
秋刀魚の山椒煮やいちじくのごまだれかけが美味しかった。

 帰宅後、我が家にまた10人ほどが集まり、夕食。
金沢で買ってきた地場野菜を料理した。
金時草という、表が緑で裏が紫の葉っぱは酢の物に、
赤いカボチャは煮物に。
エンドウ豆の大きいのみたいなのはごま和え。
天然ナメコと杉茸とマコモダケは鍋にした。
それと後はお昼の残りでテーブルは一杯。
同じ日本なのに、見たことも聞いたこともない食材が一杯あって、面白いな。

   ☆

 子供達とまた、ガンダムを見た。
オープニングの前奏が始まったとたん、5歳の次男が
「なんで西川さんの歌なの?」
と言った。おお〜、よくわかったね!
2歳の末っ子も、
「おうた、おうた!」
と訴えてきた。よしよし、子供らにはしっかり西川君の歌がインプットされているぞ。



10月15日  WHAT’S IN?
 『WHAT’S IN?』を読んだ。
…また、沈んだ。納得したはずの気持ちが、またもやかき乱される。
同じ事の繰り返し。

 従来路線も新しいことも、どちらも西川君自身がやりたい事だというのは、もう判ったからいい。
仕方ないから気長に待つことにした。
でもね。

『1曲プレイすると、それに対するリアクションが全然色褪せてないというか。
それを目の当たりにすると、応援してくれている人達に返してきたつもりでも、
まだまだファンの気持ちに見合ったものを返せて無いんじゃないかと。』

 こんな言葉を見せられると、やっぱり彼は判っていないんじゃないかと思えてしまう。
だーかーらー、古い曲でも新鮮なリアクションが返ってくるのは、
西川君が新鮮な歌い方をしてくれてるからなの!
いつもいつも、必ず前より良くなって、曲に新しい魅力を吹き込んでくれるからなの!
“その曲だから”じゃなくて、“西川の力”が熱狂を呼んだの!!

 …私の気持ち、ちゃんと通じてるよね…?(涙)


 雑誌を読むたび、浮かんだり沈んだり。
turbo-webの書き込みで、西川君にこれ以上はない程の言葉をもらって、
これでもう平穏な気持ちでいられると思って、ほっとしていたんだけどなあ。
ただ、自分の気持ちはともかく、後は裏切られたように思っている人達を
次の活動で納得させてあげられるかが不安だと思っていた程度だったのに。

 結局、完全には納得できていないんだ。
「ライブで、私達の気持ちはちゃんと通じ合ってたのか」という、
一番大事な、決してなおざりにはできない事への疑念が払拭しきれない。

 固まりきっていない気持ちは、ちょっとした事で乱される。
まるで、一見には澄んだ池でも水底が緩い泥だと、
小石が落ちただけで泥砂が舞い上がり、水を濁らせるように。

 こんなことなら、しばらく雑誌を読むの、止めた方がいいかもな。
でも、そんなことできないのは自分でよくわかってる。
西川君の気持ちをもっと知りたくて、手を伸ばさずにはいられない。
そしてまた、惑って。
 一生懸命ほころびをつくろっているのに、縫った先から
一目ずつプチン、プチンと縫い目を切られているような気がする。

 「西川君のやることなら、何でも受け入れるよ」って思えたらいいのに。
“一生懸命”納得しようとするのではなく、もっと、自然に。 確かキリスト教では
「愛は全てを許し、全てを受け入れる」
って言ってるよなあ。

 私、愛が足りないのかな。信頼する気持ちが足りないのかな。

 でも、私は心の奥で、自分の気持ちを盲目的な『信仰』にするのを恐れているらしく、
とにかく信じようとしても、気持ちにブレーキがかかる。
人間、何が対象であれ、自ら思考し判断する意志を放棄してはならないと、
理性的判断にしがみついてしまう。
 何があったって好きなことには変わりないのだから、
納得しきれなくても、とりあえずは気にしなければいいと思うのに、
小さな、でも無視できないしこりがそれをさせない。
それが楔となって、前に進みたいのにすぐ引き戻される。 いつまでも同じ所をウロウロしている。
早く、心全部で、一点の曇りもない晴れやかな気持ちで彼に向かっていきたいのに。
 もしくは、曇りがあっても気にせずにいられる余裕が欲しい。

 自分がこんなに理屈っぽいとは思わなかった。
頭で考えたって仕方のない事もあるとわかってはいる。
でも、考えてしまう。自分の疑問の答えを、探し求めてしまう。
それが見つからないと、この迷路からは抜け出せないのかな。
 恐らく、INVOKEの次の音を聞けば、答えはすぐに出るのだろうけど。

 不安な気持ちに引きずられ、またINVOKEを素直に聞けなくなってしまった。
あーもう…。

    ☆

 一応、その他の内容について。
 写真、なんか目のしたのくまが目立って、やつれた感じ。目は強い印象を与えるけど。

 曲紹介のコメント。
『切ないメロディ、たたみかけるような歌詞を切れのいいリズム感で歌いきるボーカルに圧倒される』
誉め言葉があると嬉しくなっちゃう。でも、
『新たな幕開けを飾るにふさわしい楽曲の誕生だ』
という言葉に、複雑な気持ちになる。

 カップリングは、『ギター・リフを中心にしつつ』ってことは、
INVOKEみたいな大ちゃん丸出し曲とは違うんだな。
『エロチックな要素』『歌い方もどことなく妖しげ』
…ちょっと期待。