6月15日  ツアーファイナル前日
 私がどんな気持ちでいようと、明日は来てしまう。
ファイナルに参加する人達には悪いけど、明日が来て、
このツアーが終わってしまうのがとても寂しい。
 これからが本番だとはわかっているけど。
あの独裁も、あのTMRも、あのアンタッチャブルGIRLSも、
もう聞けないかもしれないと思うと。
そりゃサマクラがあるけど、曲目が変わるかもしれないし。
でも寂しいなんて言ってたら、西川君に怒られちゃうかな。

 神戸のMCの話。
ツアー中にレコーディングやってたけどやめたって。
このツアー全部終わって、全部の顔抱えて次に行きたいから。
スタッフに、もうお前なんか誰も手助けしないぞ!と怒られたけど
私達の方が大事だからって。
リリースの予定もたっていません。7月には難しい、ということです。

レコーディングが遅れるって、ひとり西川君だけの問題じゃなくて、
多分私達が思ってるよりすごく大変なことなんだろうね。
 レコード会社も西川君のCDが出ると出ないとでは、財政的に大違いだろうし。
CDの製作のスケジュールも狂うし。
 何より、西川君と一緒にやろうと思って、予定をあけておいてくれた人達の
スケジュールも狂う。参加できない人もでてくるかもしれない。
「誰も助けてくれなくなる」
てのは、やっぱりそうやって、沢山の人に迷惑をかけてしまうという事なんでしょうね。
 それでも、西川君は私達に筋を通してくれたんだなあ。

 ツアーの前は、ツアーと新スタートの準備を両立するつもりだったはず。
それが、「これが全部終わってからでないと、新スタートは切れない」
と思うようになったってことは、それだけ西川君も予想しなかったほど、
このツアーが意義深く、得るものが多かったということなんだろうな。
 最初はただ、挨拶回りのつもりだったかもしれない。
でも、そんな言葉で済むようなものでは、全然なかった。
凄まじいまでの幸福感と密度、熱にあふれていた。
 この、過酷で素晴らしいツアーを乗り切った上で
作られる新しい世界。ものすごく楽しみだ。

6月14日  思いっきり日常
 午前中一杯、たっぷり3時間末っ子と外遊び。
昼食後、保育園で次男の個人懇談。
甘えたがりがエスカレートしていて、問題らしい。
帰ってしばらくして、また保育園に次男をお迎え。
長男を造形教室に送っていって、帰っても末っ子が
家の中に入りたがらなくて根比べ。この2歳児はかわいいけど、
反抗期で、何をするにもいやがって大騒ぎになる。早く3才にならないかなあ。
 夕食前には疲労困憊。思いっきり日常。
昨日はあんなに夢のような時を過ごしていたのに。信じられない。
 本当に次の約束があってくれて良かった。
それを心の支えに、がんばろう。


6月13日  滋賀公演
 滋賀公演。本当に行けて良かった。沢山の仲間に会えた。
西川君の素晴らしい歌を聴けた。
そして、新しい約束をもらった。
約束の地、滋賀。ここでT.M.Revolution10周年を、
絶対にみんなで迎える。そしてLMFを歌おう。


6月11日  フィガロさんとお茶。
 久々にフィガロさんと会って、色々おしゃべりした。
近くに、気軽に会って西川君のことを話し合える人がいるって、本当に嬉しい。

 ANNS、西川君、喉の調子は相当悪そう。残り4公演、大丈夫だろうか。
彼の体も、3ヶ月間走り抜いて、限界にきているのだろう。
休めるものなら休ませてあげたい。
でも彼は、調子など関係なく、見事にやり遂げてしまうだろう。そういう人だ。
いつも人間の凄さを思い知らせてくれる。

 このツアーを終えた時。過酷で意義深い3ヶ月の旅を終えたとき、
西川君は何を感じるのか。どんな顔をするのか。
…あーーー! やっぱりファイナル行きたかった!

 でもさ、西川君のライブは、いつも進化してるから。どんどんいいものに
なってるんだから。今回のファイナルに行けなくても、次のツアーで
もっと素晴らしい景色を見せてくれるさ。そう自分に言い聞かせて、やせ我慢。


6月10日  滋賀目前
 とっくに参加公演が終わってる人には申し訳ないが、今回のツアーでは、
ファイナル直前まで参加予定があって、本当に良かった。ツアーの間中、
次の約束にワクワクしていられた。本当に、次の約束があるって、いい。

 前のツアーまでは、地元名古屋でしか参加してなかったのに、今回はなんと6公演参加。
だって追加なんか入るからいけないんだよ…。
たがが外れるって恐ろしい。セーブしなきゃとは思うんだけどね。

 ちょっと前、他の人のライブレポを読んで、
「今度はこの曲のこの部分、しっかり聞いておこう」
と思ったが、ふと『今度』はもうあと一回きりしか無いことに気づいて愕然とした。
あの独裁も、あのTMRも、もう聞けない。
サマクラはあるけど、それだって全く同じ曲目かはわからないし。
すっごく寂しい。まだこれから新しい出発が待っていると解ってはいるけど、
このツアーがあまりにも素晴らしかっただけに、どうしても寂しくなってしまう。

 ツアー開始頃の雑誌の記事を読み返して、驚いた。
『今回のツアーは、再スタート前の通過地点に過ぎない』
…ものすごい通過地点もあったものだ。この充実感、達成感の凄さは何?


6月9日  In the SoupとBUMP OF CHICKENと西川貴教
 栄のC’sスタジオに、FMAの『話せばわかる! In the Soup』という番組の公録に行った。
 最初は行くつもりが無かったけど、FMAのHPにこの番組のBBSができて以来、
あまりの書き込みの少なさにやきもきしてしまって。
夫に頼んだら子守OKのお返事で、行けることになった。良かった。

 In the SoupとBUMP OF CHICKENは、私が西川君以外で結構好きな、数少ないアーティスト。
と言っても、心底愛してる西川君への「好き」には、全然届かないけど。
 彼らの音楽を好きと思えたときは、嬉しかった。その頃は西川君の音楽しか愛せなくて、
自分の感性はもう、西川君の声以外を受け入れられなくなってしまったのではと不安だったから。
どうせならより多くのものに感動したい。そうしてこそ、西川君の良さも改めてわかると思ったし。
彼らに魅力を感じられて、本当にほっとした。

 In the Soupは、ボーカルの中尾諭介氏の歌がいい。熱い魂を感じさせる。
朗々と響く声が魅力的。そして西川君と同じで、ライブが第一の人達。
ライブで客達と繋がることを何より求めている所にも惹かれる。
一度ライブに参加したけど、すごく熱くて楽しかった。
力のあるバンドなのに、売れないのがもったいない。

 BUMP OF CHICKENは、歌詞が素晴らしい。初めて彼らの音楽に出会ったアルバム
「THE LIVING DEAD」では、歌詞カードを読んで泣いてしまうという、
予想だにしなかった経験をさせてもらった。
 正直、こないだまで十代だった若造が知ったふうに人生や夢を語る言葉に、
救われたような気持ちになってしまうのは理不尽にも思えるが、
何度聞いても自然に涙が出てしまうんだから仕方ない。
30年前の少女マンガかおとぎ話かみたいな歌なのに、
『夢物語だ』と諦めて、夢見ることすらしなかった輝ける世界をかいま見せてくれるような、
『大丈夫だよ』と手をさしのべてもらえたような気持ちになってしまう。
 西川君を知って以来、歌の評価ポイントを『声の力』だけにおくようになっていたが、
彼らに出会って、バンドは作詞作曲演奏もするのだから、
それら全てを評価すべきだと思えるようになった。

 公録に話を戻す。ボーカルの中尾氏とドラムの吉田氏の二人がトークする特番だったが、
あんな泥臭い音楽をする人達に、「21世紀の恋愛事情」なんてテーマを与える事自体、
無理があったのでは。楽しくお話はしてたけど、途中で中尾氏の“九州男児の男尊女卑的女性観”が
暴露され、会場の女性客達から大ブーイングを受け、ちょっと雰囲気が冷えてしまって残念だった。
 でもアコースティックで2曲歌ってくれた歌は、素晴らしかったから満足。

 今回の会場は、以前西川君が公開放送したのと同じ場所。
…やっぱり、あの時は特別だったんだってよくわかった。観客の熱が全然違う。
 今回は80人ほどの客がいて、ベンチにゆったりと腰掛けていた。ガラス張りの
ミキシングブース(?)の中に彼らの姿が見えても、大した反応は出ない。
そして、前せつがあった! 番組前にスタッフから、
「拍手や声など、皆さんの反応を番組に音として入れたいので、
ぜひ普段の1.5倍で反応して下さい」と言われて。拍手の練習もして。
こんなこと、必要なんだなあ。
 そして番組が始まり、私は思いっきり拍手。
そしたらつい「イエーイ!」って声まで出ちゃった。
うわあ、今回の西川君のツアーで、体に染みついちゃったよ。
 でもその後の観客の反応は控えめで。
 CM中は、中尾氏達も客達も、お互い休憩時間という感じだった。
西川君の時は、私達と西川君は一緒におしゃべりしてた。
直接互いに向き合う、貴重な時間だった。
 今日の公録の観客は「In the Soupを見に来た客」というスタンスが
大半だったのだろうと思う。中尾氏達も、「客」の前で慣れないトークをして、
どう盛り上げようか苦労していたように見えた。
 西川君の時は、「客」というより「愛を伝える為に会いに来た仲間」という感じだった。
私達と西川君の間に、垣根は無かった。会場全体が会える喜びで満ちていた。

 基本的な人気の差は大きいだろう。でも、何より、西川君が時間をかけて築きあげた、
私達との信頼関係ゆえの事だと思う。私は昔の彼の事は知らないけど、ここに至るまで、
色々な葛藤や苦しみがあっただろう。それを乗り越えて、今がある。
妥協のない魂のぶつけ合いが生んだ熱い関係。やっぱり西川君はすごい。
 In the Soupはデビューしてまだ2年。彼らの今後に期待する。
 

6月8日  バターの香のお茶
 ネット通販で注文した中国茶が来た。「高香 鉄観音」というお茶。驚いたことに、封を開けたら茶葉からバタークッキーみたいな香りがする! 変なフレーバーを付けてあるんじゃなくて、自然に発酵させた結果だそうで。味はコクがありつつ、すっきり。こういう薫り高く味わい深いお茶、大好き。そういえば最近うちで飲むお茶は中国茶ばっかりだなあ。


6月7日  初・毛ガニ
 義母の金沢旅行土産で、毛ガニをもらった。毛ガニなんて、初めて食べた。美味しかった。
 今まではカニは好きだけど、カニミソは嫌いだった。でも、今日、カニミソにマヨネーズを付けて食べてみたら、美味しく食べられてびっくり。
 ワサビとか、漬け物とか、小さい頃食べられなかったものが、いつのまにか美味しく食べられるようになっていた時の感慨を思い出した。ちょっと大人の仲間入りって感じ?(って、何をこの歳で…)

6月5日  私の解凍への道程
 ちょっと前に、イベントBBSで初心者の話題が出てて、
私も初参加の頃を思い出してみた。
改めて自覚してびっくりしたんだけど…間違いなく、マグロの仲間だった。

 私は他のアーティストを含めて、ライブ自体の初参加がTMR−eの
プレミアツアーだった。あれは座ってるのが前提の「コンサート」だったから
問題無かったんだね。
 西川君がMCで、
「立ち上がって踊りたいだろうけど、我慢して」
とか言ったときは、
「ディスコでも無いのに、何で踊りたいの? ここは歌を聴く所でしょう」
と思ったものだった。
 あの時は、西川君の歌も、演奏も、一音たりとも聞き逃すまいと、
全神経を集中して聞いていたので、傍目には楽しんでいるとは思えない様子
だったかも。でも、参加した感想は、
「…最高。素晴らしい。幸せ!」だった。

 そして封印解除のツアーで、eじゃない、TMRのパワーに触れて、
すごく感動して。鬼の様な形相で激しく歌う西川君に圧倒された。
でも参加態度はまだまだで。この時は腕振りはしてみたけど、大声で叫んでいる人を見て、
「そんなに叫んでも、西川君が見てくれるわけではないのに」
と思っていた。西川君を呼ぶのは、自分の方に注意を引きたいため、文字通り呼んでいるのだと思っていた。
でもその後、あれは呼び声ではなく、声援なんだと知った。

 そしてWTCのサマクラ。西川君は本当に楽しそうで。
私も思い切って暴れて、声を出してみて、
「ライブってこんなに楽しいものだったんだ!」
って、思い知った。
 たまたま徐々に解凍してもらえる参加の仕方だったから、
自然に体で表現できるようになったんだと思う。
でももし今回のツアーみたいな激しいライブが初参加だったら、
多分どうしていいかわからなかっただろう。
客達の勢いに、ひいちゃっていたかも。
 封印解除ライブに私と同行した初参加の人は、3階から見ていて、
「封印解除した途端、突然会場中から一斉に無数の腕がニョキニョキッと生えて、
稲穂の様に揺れだしたのがすごく怖かった」
と言ってました。私達には当たり前な事でも、傍目には驚きな光景に見えたりもするんだね。

 このツアーでは沢山の初参加者がいたけど、どの会場でも
最後には温かくなれたって聞くと、本当にみんなすごいな、えらかったなと思う。
西川君もメンバーも、初参加の人も。
 そして今は冷凍マグロに見えたとしても、絶対にその心には熱い種をまけたはず。
 どんどん初参加の人が来てくれるといいな。そしてもっともっと、T.M.Revolutionの仲間が増えて欲しい。
世界征服の為にも、まず国内で勢力基盤をもっと大きくしなくちゃね。

6月4日  国歌斉唱
 国歌斉唱の日。ますます無念さが募る。夫に、
「週末だったら私も東京にいたのに!」
と泣き言を言うと、
「だから何だ。お前、自分は国立競技場行って、俺に一人でディズニーシーで子供を見てろって言うのか?」
…だめだね、そんなの。できることならやりたいけど(コラ)。
 切ない気持ちで、荘口さんのインターネット放送を聞いていた。西川貴教特集だそうだから、「君が代」流してくれないかと期待して。
 石川さんが出てきて、
「いつも全然緊張しない西川君が、ふつーに緊張していた」
「声が出ないくらい緊張していた。それともツアーで喉の調子が悪かったのかもしれないけど」
と言っていて、すごく心配になった。でも、参加者からの報告で、すばらしかったと聞いて一安心。
 annsで、国歌斉唱の依頼が来たこと、西川君は嬉しかったと素直に言っていた。本当に嬉しかったんだね。良かったね。誰がこんな仕事をもぎ取ってきたのかと思ってたけど、依頼者の方が、西川君を国歌を歌える人間として選んだって事よね。すごく嬉しい。
 そしてやっと、聞けた。直球勝負の君が代だった。迫力があって、魂に響く。『西川君が歌う君が代は、若者達の「古くさい歌」というイメージを変えるようなものになるだろう』と思っていたけど、やっぱりそうだった。息をつめて聞いていたら、あっという間に終わってしまった。君が代って、なんて短い歌なんだろう。もっと、ずっと聞いていたかった。ああ、西川君、どんな顔して歌ったんだろう。
 本当に、歌ってくれて良かったと思う。あんなに胸に響く君が代は初めてだった。
 君が代って、高低差が大きくて、フェイクもできない、まさに声の力が問われる曲だと思う。それをここまで歌い上げた事を、全国に示すことができたんだ。素晴らしい。きっと、沢山の人が西川君を見る目を変えたはず。
ほんと、今年に新たな動きを初めてから、西川君すごくいい感じに動いてる。

6月3日  浮いたり沈んだり
 国歌斉唱なんてさ、恐らく一生一度の事だよね。多分、これを逃したらもう…。そう思うと、かなりのダメージ。やっぱり東京者はいいよなー!っと久々に心から悔しく思う。はうー…。
 でもまあ、ね、素晴らしいことなんだからね、落ち込んでないで喜ばなくちゃね。
 私が聞けなくても、その日に会場に集まる、おそらくはほとんどが西川君のライブに参加したことのない人達が、彼の生の歌声を聞くわけで。きっと、見る目が変わるよね。5万人の心に、「西川」へのとっかかりが生まれるはず。うん、嬉しいよ。誰がどう動いてこんな快挙がやってきたのかは知らないけど、エライぞ! よくやった!
 やっぱり年末にFIFA公認番組やった関係かな。そして、彼になら国歌を歌いこなせると、認められたわけだよね。良かったね。真面目に一生懸命やってれば、ちゃんと見る人は見ててくれるんだよね。

 浮き沈みしてたけど、一つ無茶苦茶嬉しい事があった
 関西のお友だちに、西川君の出演した大阪のラジオ番組を録音したテープをいただいた。その番組でメールが読まれて、西川君、涙ぐんでたみたいなの。でね、それ、多分、私のだった!
 何で“多分”かと言うと、読まれた名前は「きみこ」なんだけど、「大阪の人」って言ってて、で、実はリクエストした記憶が無いから。…ダメじゃん。でもね、ツアー初日の後に、どこかのラジオ番組に感想を送った記憶はあって、読み上げられた内容が、私の言いたいことそのままで、しかも言い回しがすごく私的で。万一これで別人でも、私の気持ちそのままだから問題無しって感じ。で、愛知から大阪のFM局にリクエストするのが後ろめたくて、住所を詐称した、ような気がする。記憶をねつ造してるかもしれないけど。
 正直、真実はわからないけど、私の中では、既にあれは私だと思いこんでる。あー、すっごく嬉しい。ライブで十分、一対一のつながりは実感できてるけど、やはり私の言葉が彼の心に届いたと思うと、より個人的に繋がれたみたいで喜びはひとしお。つい何度もそこだけ繰り返し聞いちゃう。シュウさん、読んでくれてありがとう!
 ちなみにメールの内容は、
『名古屋初日・2日目、すごいの一言でした。(中略)みんながどれだけ西川君のライブを待っていたか、絶対西川君にわかってもらえたと思います。西川君は本当に、私達一人一人と向かい合ってくれていると、はっきりわかるライブでした。これからも絶対一緒に行きます!』
って感じで。西川君、「ツアーやってる意味があるね!」って、サングラス外して鼻すすってた。えへへ〜。

6月2日 ディズニーシーより帰還
 東京ディズニーシー2日目。朝一番で園内に入ると、昨日は2時間待ちだったアトラクションが20分待ちだったりして、すごく快適。やっぱり泊まりにはそれなりの価値があるね。 午前中にアトラクションを廻り終え、のんびり昼食を食べて、湖上のカーニバルを見て、帰途に着いた。満足。唯一心残りは、帰り際に寄ったお店で、すっごくかわいい食器を見つけたけど、持って帰るには重くて諦めたことだなあ。時間があれば宅急便を手配できたんだけど。残念。
 モノレールで舞浜駅に向かう途中、NKホールの前を通った。『ここで西川君、ライブやったんだよね』と、会場を見ただけなのに何だかすごく嬉しかった。

 反省って程の事じゃないけど、思ったのは、折角きれいな街並みが造られてるのに、アトラクションを効率的に廻る事ばかりに気持ちがいってて、建物や路地の味わいを堪能できなかったな、ってこと。USJでもそうだった。新婚旅行で行ったフロリダのユニバーサルスタジオは『映画を愛する大人がゆったりと楽しむ場所』という感じがあった。園内の建物などはどれも映画の有名シーンに出ていたもので、のんびり散策して映画の世界に浸りつつ、アトラクションを楽しむ場所だった。まあ子供連れだと仕方無いんだけど、もっと心に余裕を持って楽しめるといいなあ。リピーターにならないと無理かな。

 帰宅してネットを見たら、「西川君が国歌斉唱」と言う大ニュースが入ってた!
ええ!? 何それ!? 聞きたい! 明後日、東京!?行けるわけ無いじゃん! 私、さっきまで東京にいたのに…。西川君がすごいことをすることになって嬉しい反面、自分は絶対そこにいられないことに、激しく落ち込む。しかもさあ、このニュース、土曜日じゃん。2日間留守にしてた間に、こんな大ニュースがメンバー間を席巻し、チケットはあっという間に無くなってたわけよね。何か取り残された気分…。まあ、チケット取ったって行けないけどさ。しくしく。
 でも実を言えば、西川君が国歌斉唱すると知ったときは、まず
「ええっ!? 似合わない!」
と思った。国歌斉唱がじゃなくて、「君が代」を歌うことが。
だって、「天皇の御代が千代に続くことを祈る」歌と、「革命」って、あまりに正反対な性質だから。もっとも彼は歌詞通りの事を祈るつもりで歌うつもりなどないだろうけど。
でも歌を歌うときは、その歌の精神を理解するのが必要よね?
西川君はどう解釈するんだろう。
まあ、多分「頑張ってる人達を応援する」って気持ちだけだろうと思うけど。

6月1日  ディズニーシーへ
 家族でディズニーシーへ一泊二日の旅。でも2才の末っ子はおばあちゃん家でお留守番。もっと大きくなったら連れてきてあげるね。
 ディズニーシー、きれいな所だった。意外と混んでなくて、一番人気のは2時間待ちだったけど、その他なら15分待ちとかもあり、2日間でアトラクションはほとんど回れた。屋台の食べ物も、ほとんど行列しなくて良くて、快適。
 アトラクション、本当は全部まわる事もできたんだけど、8才の長男と4才の次男が
「怖いのはイヤ。暗いのもイヤ」
これでスリル系ライド(=ほとんどの一番人気アトラクション)は却下。何とかごまかしてインディジョーンズのは行ったけど、他のジェットコースター系はパスだった。…あんた達、近場の遊園地で十分だったかな。最新技術を駆使したアトラクションより、城塞の探検の様な、時間を気にせず自分達で動き回って遊べる事の方が、子供達は好きらしい。

 時折、火山から炎が吹き上げる。風向きによっては熱を感じ、
「前のサマクラの時みたい!」と思ったりして。
 蒸気船で園内をまわった時は、
「これに西川君が乗ってジョーズに襲われたのね…そりゃUSJだって」
などと一人ツッコミ。あ〜、こんな所きてまで、つい西川君の事を考えちゃう。

 それにしても、限られた敷地にこれだけ多くを詰め込んで、しかも広々と感じさせるってのは大した技術だと思う。
 所々で、ランドに接して広がる海が見えた。上空に飛行機が飛んでいる。『この小さな“世界”のすぐ外には、本当の“世界”とつながる海と空が広がっているんだな』と、意味があるんだかないんだかわからないような感慨にふける。

 ベネチア風水路とランド中央の湖をまわるゴンドラに乗ったら、
「ここの橋の下をくぐる時に、歌を歌いながら願い事をすればかなうと言われています」
とのことで、思わず『魔弾』をくちずさみながら
「家内安全、ライブ繁盛!」
と唱えていた。
 ゴンドラを降りると、結婚式と遭遇した。園内のホテルで式を挙げた新郎新婦が、花で飾ったゴンドラに揺られていく。周囲に集まった大勢の一般客が、拍手と祝福の言葉をなげかけていた。気持ちよさそうだなあ。でも、みんな
「花嫁さんがいるよ!」
とは言っても、誰も
「花婿さんがいるよ!」
とは言わないのね。やっぱり結婚の主役はお嫁さんなのねー。
 夜の花火は強風の為中止。残念。次男が体力の限界で、そのままホテルへ帰る。私達も足が棒になっていた。
 ホテルのサービス案内を見ていた夫が、
「この『足裏マッサージ』ってのを是非頼みたい」
と言うので、お願いした。うわあ、ホテルでマッサージを呼ぶなんて初めて!
 多くのホテルではマッサージサービスがあるが、足裏のみのメニューがあるのは、このディズニーランド周辺くらいらしい。しかも、マッサージ師のおばさんによるとかなり好評だとか。理由はよーくわかる。
 足のツボをしっかりマッサージしてもらったら、確かに体が楽になった。頭の疲れのツボや風邪、肩こり、目の疲れのツボなど色々教えてもらったので、これからは家でもやってみよう。20分2400円、十分元はとれたわ。
 部屋では有線放送が聞けるようになっていて、
「やりっ! TMRをリクエストしよう!」
と思ったけど、リクエスト受付時間には、そのホテルにはいないのだった。残念。