西川貴教のオールナイトニッポン 9/13 書き起こし(抜粋)


 番組冒頭。終始、石川さんの過剰な程の大笑いが後ろに響いてた。
「はぁいしゅーーりょーーー!
もお〜ユニフォームを掴んだりしなーい! ちゃんとしようほんとにー。」
「先生はこれからですね、ちょいと小粋なポップな口調で、 案外、ま、意外に大事なことを。言うかもしれませんけれども。 言いますよ。
これまで。我が番組、8年9ヶ月にわたってお送りしてきました我が西川貴教のオールナイトニッポン、
今月をもって、終了することになりましたーーーーっ!」

「…ねえ。、9月の26日の放送をもって終了ということでございましてですね。
まあね、そうですねポップな話でございまして(苦笑)。今日を入れて残り3回ということでございましてですね。
 まあーーー、僕もつい最近聞きましてですね、こんなポップな口調でお話はしておりますけれども。もちろんですね、まああのー僕自身もですね、胸の中に去来するものはですね、幾ばくかではありますが、まあ色んな思いがあります。
 えーーーオールナイト、こうやって、聞く立場から送る立場になりまして、もちろん機会があれば、そんなもん続けたいに決まってるわけでありまして。誰もやめたくはない訳なんですけれども。
 ただまあ……オールナイトもね、今年に入りましてからですね、ねえ! 全体的にちょっとずつリニューアルも行われております。うちの番組も、かくいう、色んな形で色んな取り組みをやってきたわけでしてね。松浦亜弥ちゃんがはじまったりですね、隣のレオがおわってくりいむしちゅーが始まったりだとか。そんなのも、ね。ありまして。色々流れがあります。
 ええーー、西川的にもですね、ま、8年半以上も、この時間、まあ1時から5時までの間です、その間4時間の放送もありましたし、ねえ。
 もともとは二部時代からスタートしてきて、やあーほんとに、10時台12時までというのもありましたしね。まあ考えてみるとですよっ、あのぉ、『軽い始まりだったけど、割と長くなったし、どうぞ皆さんお体だけは大事に。』まあ“割と”長くなりましたけど。まあそんな事になったわけでございますわ……。」

「まあほんとにね、これはもう僕だけじゃなくて、
えーーこれまでこの西川貴教のオールナイトニッポンというものに、
スーパー含めて、関わってくれた全員がほんとに残念な気持ちであると思うんですよ。ほんっとに。あのーーー…、ほんとに、色んな思いが。あるわけでございまして。

まあせめてねぇーー!(ほんっとに残念そう)年内一杯、ちょうどこう、ほんとに、丸9年とか。あと近々ね、今ちょうどリクエスト募ってます、セルフカバーベスト、こちらの方ね、リリースされる音源なんかもいち早くみんなに届けるタイミングとして、この番組でどんどん盛り上げていければなー、なんて思ってもおりましたけど。」

「まあでもねっ、オールナイトというのは、僕自身もね、誰かの後に入って、こうやって色々、枠を金曜日、火曜日、そしてまた月曜日という形で転々として参りました。
まあそういう意味でも新陳代謝が繰り返されて、この長い歴史、約40年間という形の歴史が続いているわけでございまして。
まあねっ、まあ…誰かの番組が終わったからこそ、まあ僕自身もですね、チャンスをいただいてこうして始まった訳でございまして。
……まあ終わんなかったら、オールナイトはずっと、それこそカメアンドアンコーのままだった可能性もあるわけで。
そういう意味では、終わってしまうのは、もぉぉぉのすんごい残念なんですけれども。まあ8年9ヶ月やることも。ねえ。

思い返してみて、やってなかったことってあんのかなあという位、色んな事やりました。
けが人も出しましたし、始末書も何枚も書きました(苦笑)。
ええ〜何人もが土下座をして、長きにわたる時間を費やしてきたわけでございます。(石川:録音もしたし。)

まあほんとに、ええ〜〜今度はですね、あの〜僕自身もですね、えー次の方にですね、チャンスを譲る。ね。そういうタイミングが、来たのかなあ、ということでもございますし。
ま! そういうのがオールナイトってもんと言えば、そういうもんなのかなーなんて思ったりもしております。
まあ何事も! ね! 始まりがあれば当たり前のように終わりがくるようで。
ま。…仕方ないぜ。ねえ。はしゃいでたあの日にさらばなのかな、なんて。気持ちも。あったりも。

…はしゃいだよ! はしゃぎすぎだよ〜! ほぉんとに。いやよく続いたぁ…。
まあそんな気持ちもあったりもしますけれども。ねえ! まあ。
とはいえですね。色んな、想いが、みんなにもあると思いますし。ね。

…あのー。折角ね、このラジオをきっかけに。ラジオがすきになったよおなんて人がいてくれたりとか。特にラジオ離れとかしてますよとか、結構聞くじゃないですか。でもなんかこの番組だけは聞いてましたよとか。もしいてくれるんであれば。まあねーできれば。ずっとラジオを聞き続けてもらいたいな、と思ったり。しております。」

「んなこって!まあ大事なお知らせが。軽い口調で終わったところで。
石川のイラつく笑い声と共にお送りされたところで。
そろそろいってみようかと思います。これを言うのも残り3回、いくぞー!
西川貴教のオールナイトニッポン!」

「あのーーー、何じゃないですか、オープニングにこんな話。
多少はですよ、送り手の立場も考えてもらいたい。そんな気持ちもあるわけでございますけれども(笑)。
普通エンディング近辺でね。じゃあまた来週みたいなところでね、ちょっと余韻残し気味てところでね。ちょいと言葉尻濁し、みたいなね。で、逃げの、で一週間みんなの心情かき立てつつ待つ、みたいな感じがありつつも。まあここは正面突破ですよ。これはもう!(笑)
 まあやっぱりね、あり得ないことをやってくのが西川のオールナイトでございましてですね。そこのセオリーは崩しちゃいかんだろうと。のっけ? 正面きってですね。「やめるよ俺!」みたいなスタンスで。始めてみるというですね。まあどんな風にお送りできるのか、非常に不安な面持ちは若干有りますが。

 まあこういう発表をした後でですね、ラジオの前のチミも、俺以上に思う事も、あるかと思います。ねえ。メールで、俺自身に言いたいこともあると思います。いくつか、若干ですけれども、俺自身とか、うちのスタッフに言われても、若干困ることもあるわけですね。
 まず『なんで』っていうね。…俺もよくわかんない(笑)。(石川:終わる理由。)それは他の人に聞いてもらいたい。俺らが決めたことじゃない。まずな。
 あと、『やめないで』。俺はもうね、そんなもんね、それは他の人に言ってもらいたい。この局の上の人とかに言ってもらいたい。
逃げるんならまだしも!
「俺はもうやめてえんだよ」という話ならまだしも!
だから、一応決まった事みたいなんで、このへんも困るには困るんですよ。
以上の二点は一応このnishikawa@allnightnippon.comに送られても若干困るかなと。
だからそういうご意見の方はですね、しかるべき所に、しかるべく送っていただくのが一番。
まあそこらへんも含めて、そんなに熱いたかぶるた気持ちがあれば、自分で探すだろうと。
それぐらいの労力は、みんなも持ち得てるんじゃないのって気持ち。(石川:ネット社会だから。)そうそう。ユビキタス社会だから。」


(リスナーから)『これはフェスとかじゃないですよね?』
「まああのー。…あのー、成り行き的には、最終的にですけれども、フェスっぽく、終われる可能性も、若干あります。(石川:フェス含み!)
もおそう(笑)。やっぱね、8月期が非常にフェス三昧の。我々もフェスに体がなれてしまっているので、フェスでないとね。身も心もですね。
って考えるとですねー、まあその、可能性も、若干! は残しつつ。でございますな。」


ダメ人間日記コーナー後。
「もう長いことお送りしてきたこのコーナーも、番組の終了に伴い、一足早く、来週をもって! 終了とあいなるわけでございまーす。
ね。再来週はなんかね。なぁんだろ、不穏な動きがあって。葉書が読める、何て言うのかなあ、状況っていうか、俺の気持ち的なものも含めてね、ないんじゃないかなって。
祭の最中に神輿の上で葉書は読めないじゃない。そういう雰囲気だと思うの。
来週がラストとなります! どしどし送って、想いのたけを僕に伝えて下さい。
最後まで君の日記待ってまーす!」
 ゲストとか呼んで、お別れ会みたいにするかもって事かな。

リスナーから。『もうすぐ終わっちゃうんですか。残念です。』
「僕も残念です。ものすごく残念です。」

声がしわがれてきてる。

リスナーより。『最後までしっかり聞きますんで、いつも通り楽しい放送を期待してます』
「えー…もちろんでございます。別にその、終わるからと言って楽しさを半減させるつもりは全くございませんので。最後まで、ばっちり完走して参ります。もっともっとメール来ーい!」

 西川からのおしらせ。
「あとは、大事なお知らせは、この番組もね、あと、これを含めて…(笑)あと百回!
(石川:えーカウントダウン、二年前から?(笑))
えーあと2回で。ね。再来週で終わりですよ。
(vestigeイントロ)
てこって。なんかねー、そうそうそうもうなんかねー、こんなの言われてこの曲聞くとどうなっちゃうの!?みたいな感じなんですが。聞いて下さい、T.M.Revolutionでvestige。」

 ラスト十数分、リスナーからのメールを次々と。
「まあーメール来てますわ。ありがとうございます。できるだけ、読みます。」
『ラジオ欄見てちょっと聞いてみようと思って聞いてみたら、いきなり終了の報告。しかも超軽い感じで。正直ウケました。この番組、面白いです』
「そうか(笑)。いやあ嬉しい嬉しい。最後の最後まで新規の人が増えてくれるなんて、ありがたい話ですよ。」

『最終回まで笑顔でがっちりついていきますからね』
「…うん。うれしい。やっぱね。…あの…。それが、笑いがないと耐えられんな(笑)。」

石川さんと声を合わせて笑ってる。

『何か小声で始まったと思ったら、“お前の下着はBLACK OR WHITE?”ってやってました。それから5年。ほんまに早いです』(石川:アホか(笑))
「お野菜クイズとか、ほんと衝撃的だったなー。やっちゃいけないことやってたもんなー(笑)。」

『終わるって実感全くないんですけどね』
「俺も無いねー。全然無いわ(笑)。俺だって、終わると思えないもんな。全然。」

『これから毎週の楽しみが減ると思うと悲しいし寂しいですが、仕方ないと思うしか無いですし。今まで8年という長い間お疲れ様でした。ラストまで欠かさずに聞きます』
ギクッとする程まじめな声で。
「…聞いて下さい。…最後まで。」

 読み方が、どんどん早口で、抑揚がなくなっていく。
一つでも多くみんなのメールを読もうとしてくれてるんだけど、
それだけじゃなく、泣かないように、必死に耐えて読んでる気配がする。
泣いてないけど、涙のにおいがする声。

『ラストまでぶっ飛ばして下さい。後れを取らないようついていきます』
「そうして下さい。」

葉書職人ジゴロ田中氏のメール。
『この番組を知ったのは、同じ葉書職人で同級生でもあるムカイの家で録音テープを聴いたことがきっかけです。(中略)10月を過ぎたらネタを書くことの話題で盛り上がれないのが残念です。しかし幾つになっても、彼とはこの番組の思い出話をつまみに、酒を呑みあえるような関係でいたいと思います。西川さん、青春をありがとう』
「まだまだ。青春は二度も三度もありますよ。全然。ヘヘッ。」

小さな巨人氏より。
『当時色々と悩んでいた僕を救ってくれたのは西川さんのラジオでした。番組が終わってしまうのは本当に残念ですが、僕は一生いやがらせのように西川さんについていくんで覚悟しておいてくださいね』
「フフ。…うん。……うん。…そうして。ほしい。…ヘヘ。」

声がもうねえ…。一生懸命我慢してるんだけど、ほとんど涙声で。

ドルバッキー氏より。
『あともう少しでラジオが終わってしまいますが、西川さんが引退するわけではないのでそんなに悲しみませんよ。あと数回のラジオに悔いを残さぬよう頑張って下さい』
「おおー。いいんじゃなーい? へへ。あのー。…とりあえず。…あのー、送って下さい。気持ちを。できるだけ受け止めたい。」
(アドレスとFAX番号の案内)
「まっ……てますっ!…待っております。はい。…です。へへっ。」


 最後の挨拶。『ルーシーはムーンフェイス』がバックに流れて。
「今回が34歳最後の放送でございました。来週は晴れて。四捨五入すると40の男(笑)。
これも全然実感ないし、今日の2時間もほんっと早かったなー。
ということで。今日の放送でお知らせしました通り、我が西川貴教のオールナイトニッポン、今月一杯で…終了となります。
残り2回、絶っっ対。聞いてもらいたい。
特に来週は全ハガキコーナーが最終回になります。
さらに耳寄りなおしらせも、あるやも!しれません。
ていうこって、職人の連中! お前ら。お前らが作るんだよ。
来週は、とりあえず笑えるハガキ。もう目一杯笑えるハガキにしてくれ。
あのね、笑えないと、もたない。フフ。俺がもたない(笑)。
えー…結構ね、頑張るわけよ。ヘヘヘヘ。結構頑張ってるわけですよ。いい大人が。
(石川:(笑))それぞれいい大人が。頑張っているので。
あのーまあほら! その気持ちは…本当に。…共有できてるはずですし。
わかってくれてるはずだから。来週頼む。
ってこって! また来週!西川でしたっ!」


 面白い回でしたよ。湿っぽい話ばかりじゃなくて、コーナーのネタもとても面白くて、西川君も一杯笑ってました。やっぱりこの番組、ほんと面白いです。
 ただ、どうしても伝わってきてしまうものがあり。
ものすごくがんばって明るく話してるけど、漏れてくるんですよね。
つらさ、無念さが。泣き出しそうになるのが。

 これであと2回、どうやって乗り切るんだ…。