T.M.R. LIVE REVOLUTION '05-vertical infinity- 2005.04.09 名古屋センチュリーホール 1日目 ネタバレ無しレポ これを書いているのは、色々わかった後なんだけど、 なるべくその時感じたように書いたつもり。 開演前のターボコール、聞いたことも無いほどそろわない。 ただみんなで勝手に大声あげてるだけみたいで、全然ターボに聞こえない。 バラバラの声を全部合わせれば、そこそこの音量になってるとは思うんだが。 心持ち、まったり感があるような。 …声が、かれてる? 最初の3曲はすごい迫力で気づかなかったんだけど、 その後、どうもかなりハスキーな声になってると感じた。 ボルネオで大変だったとはいえ、ライブが立て込んでたわけじゃないのに。 それに、不思議なことに、声はかれてるのに声量も声の伸びもすごいのよ。 なんだこれ? すごく早いうちから花道に走っていってた。 コップも早くから投げまくり。 柴さん側花道で、下に降りてたような。 観客が押し寄せて、あのあたりのブロックは半分が空席状態みたいになってた。 前半はすごくいい声を出してくれてたと思うんだが、 後半、…なんか、観客が歌ってると、 西川君の声が聞こえないんですけど…。 歌ってるよね、一緒に? 声出してるよね? 会場の声が大きすぎるというほどでも無いと思うんだが…。 いつもはこんなこと、なかったよね…? もしかして、声、出てない? 激しく叫ばれた。 「聞こえねー! 聞こえねー! 聞こえねーぞっ名古屋!」 3階って変に音が反響して聞こえて、MCはとても聞き取りにくい。 その中でこれが唯一はっきり聞き取れた言葉だってのも…。 それまでは、私は結構いい感じだと思ってたんだけど、足りなかったらしい。 でもこれで客席はすっごく声が出るようになった気がする。 本編ラストから4,5曲前の曲を歌い終わった時点で、 すでに3階から見てもはっきりわかるほど、肩で息をしていた。 すごくつらそう。でも次の曲も、その次の曲も、どれも全部これが ラストとかと思うほど熱唱し、ヘドバンする。 まるでイッちゃってるみたいなテンション。 体力がもたないのは、当たり前だよ。 一曲ごとに、燃えながらも心配が増す。 最後から2曲目、シャウトの掛け合いして、シャウトしてシャウトしてシャウトして。 …だからまだ先があるっていうのに! 絶対ペース配分なんてしていない。 歌い終わり、西川君、座り込んでしまった。なかなか立てない。 やっと立っても、頭を上げられない。 そんな状態で、本編ラスト。 座り込んでしまって、立てなくて、そのまま歌ってた。 どうしても体が起こせない。 曲が終わって、何とか立ち上がったけど、 もうろうとしているようで足下がおぼつかない。 ふらふらで退場してた。 こんなこと、今まで無かった。 歌ってる最中にここまでぼろぼろに弱るなんて、初めてだ。 アンコールで出てくるのに、すごく時間がかかった。 絶対倒れてた。 ターボコール、したくなかった。 もういいから休んでいて。出てこないでと思った。 でも、ターボコールしなくちゃいけない。 以前のライブでも、意識不明みたいになったけど みんなの声で帰ってこられたと言っていたらしい。 西川君を、ステージと言うよりこの世に呼び戻すために、 必死でターボコールした。 でも揃わないんだよなあ。 やっとアンコールに出てきたけど、明らかに元気がない。 まだふらふらしている。 聞いた話だと、顔色が真っ青だったそうだ。 テーブルの上の水で顔を拭いていたみたい。 いつもなら、倒れた後でもしっかり歩いてくる様子を見せてくれるのに。 MCを話し出したけど、頭が全然まわってない。 うつむいたまま、ぼんやりした声でゆっくり、とぎれとぎれに話す。 寝ぼけてるみたい。 こんな覇気のない話し方、聞いたこと無い。 時折、言葉が出てこないみたいで突然黙る。 体の動きもそのままフリーズする。 眠りかけの酔っぱらいか、ボケちゃった人みたいだ。 「…だしきってしまいまして。」 「毎度毎度…プロとしていかがなものかと思いますが…」 「途中で休んで。………途中で休んで。………ペース配分とか…」 「………もう…あきらめてください。」 「(言うこと色々あったけど)…このへん(頭を指さして)にあったんだけど、 なぁんにもありません。………さっき頭ふった時に全部こぼれた。 そのへんに転がってます……。 小粋なトークをしようと思ってたんですが。アメリカンジョークにぶっこんで。」 ツアーが始まって一ヶ月たって、みたいなことを話してたと思うんだけど、 「3月…」 (今は)四月ー!と客席から叫ばれ、西川君の言葉が止まる。 のっそり動かしていた手も、そのままの位置で止まってる。 まるで電池がきれたみたい。 「………3月から4月になって…」 とまた動き出す。 「……全然目が開かない」 桜の季節、みたいなことを言って、突然軽く歌い出した。 「さぁくぅら〜、さぁくぅら〜、いまさきほこる〜…… 何言っても同じテンションしかできへん」 これは森山氏への批判か!?と思ったんだけど、後で聞いたら 「自分がああいう感じのテンションでしか話せない」 という意味だったらしい。いや、それよりよっぽどテンション低かったです。 柴崎さんとスナオちゃんを、 「ちゃんとやると言っておいて全然やらない!」って威嚇してた。 こりゃ、ANNで言ってた、a.b.s.の宿題を二人ともやってなかったのね? 「ジュンジさんは、忙しいらしいですよ」 ご自分のツアーかなんかもあるらしいですね。 「スナオさん、熱帯魚!」 意味がわかりません。本人が何言ってるかわかってるとも思えません。 なんだったかなあ、何か大阪の話をしだして、急に 「お、目が覚めてきた!」と普通に話し出した。 ボルネオの話をしてくれた。 「先週の月曜日、昼からポップジャムの収録して、 1時から3時までオールナイトやって、レーティングなのでコメント録りして、 4時半頃日本放送を出て、荷物を取りに家に戻って、 7時半には家を出てましたからね。 10時のフライトだから8時半にはチェックインで。 次の月曜、日本に帰って、空港からそのまま日本放送へ。 荷物も全部持ったまま。」 …ハードにも程があるよ。 そしてきっと、その後しっかり休んでたわけじゃあないんだろうなあ。 手でマレー半島の絵を宙に描く。地理の説明。 「こうなってて…この辺にブルネイって、石油の出る国があって… お前らから見た向きで書いてるからね!」 すごいよ、外国の地理を左右逆ですらすらと描くなんて、そうそうできることじゃないよ? 「わかるだろ? …わからない?知るかボケ! わからないヤツは置いていく! 他の事では置いてかないけど、このことでは置いていく!」 実は、西川君から『置いてく』なんて言葉が出るなんて! と一瞬思ったので、フォローが入ってホッ。 そして自分もステージ側を向いて、今度は自分からも正面になるようにマレー半島を描いてた。 「クアラルンプール行って、落ちないことで有名な○○○(機種名忘れた)、 プロペラ機ですよ、に乗って、サラワク州のクチンへ」 「ほぼジャングル。ジャングルとジャングルでないところ、というのじゃなくて。」 やたらジャングルを繰り返してた。よほど圧倒されたのか。 「すごい湿気。不快指数100パーセント。 宿泊施設のベッドがカビくさい。すっごいストレス」 「ロケだけど、ほぼ拉致。(旅の)スケジュールを教えてくれない。 『ハーイ今日はテングザルでーす!』 (手に持ったものを差し出すようなフリ。抱いたのか?) 『ハーイ今日はオランウータンでーす!』」 (同じフリをしてるけど、これは抱かないだろ?) 「ジャングルの中、湿地みたいになってるところは木道と言って、 木を敷いて歩けるようにしてあるんだけど、そこを歩いて一週間。」 「この会場、上まで何mくらい?100m位? そんなには無いか。(絶対無い) 直径180mの洞窟があるんですよ。そこに○万匹のコウモリが。 (何百万匹だったか何十万匹だったか?) 下はフンとゴキブリだらけ。」 「イスラム教なので、一夫多妻制なんですよ。 4人まで奥さん持てるの。…改宗したい!」 そんな叫ばれても。というか改宗って、あなた今は何教信者ですか? ボルネオで出会った人達は、むやみに自然を破壊したりせず、 自分たちの必要な分だけを得て暮らしていたそうだ。 我々は搾取するばかり。 「自然との共生なんて、愛・地球博なんかで語れるもんじゃないと思う。 あれも随分自然を破壊してますからね。 これ(ボルネオのこと?)こそが愛・地球博ですよ!」 おお〜、万博お膝元でいい度胸だ。会場の反応も微妙だったような。 色んな物を見て、自然の大きさとかものすごさに触れたり、 自然と共に本当に必要なものだけで生きている人達を見て、 自分は無力だと感じたという。 自分に何ができるのか。 音楽を続けることに意味があるのかと考えたと言っていた。 無力? そんな言葉、会場にこれだけの人を集めて 一人で全員を引きつけなくちゃいけない人間が言う事じゃないよ? 驚いたけど、この時はそののまま流してしまった。 その場で感じた事をしゃべってる番組。 「早ければBSフジで5月に放送されます」 「ここに集まってくれたみんなはもちろん、 そしてここに来られなかった人たちにも気持ちを届けるつもりで」 アンコールのある曲で、 オシリを後ろにつきだして、グイッとパンツの前を下げた。 そして後ろを向いて、後ろもグイッと下げた! ウワオ尻見せ!ちょっとそんなに!? やっぱりオカシイって! 絶対頭オカシクなってるってあの人! ダブルアンコールも、揃わない。なんだかな、これは。 意外と早く出てきた。 多分、客がちゃんと呼んでるかなんて構ってられない状態だったんじゃないだろうか。 ラストの挨拶。 「始まった時はどうなることかと思いましたが」 あれぇ、そうだったんだ。私の周りはかなり盛り上がってたから、わかんなかったよ。 確かに「最高の盛り上がり!」とまではいかなかったと思うけど、結構声は出てると思ってた。 「無力な者同士、これからも支え合っていきましょう」 また言った。 楽しいライブだったけど、なんかひっかかる。 愛してるとも、最高とも、言われなかった。 どこかで言ってたこと。 「やっと名古屋に帰って来れました」 帰る、という表現が嬉しい。 「ここにいるみんなは同じ気持ちで集まってくれてると思うので!」 斜め前に、70代くらいのおばあちゃんがいた。 大丈夫かなと思ったけど、ずっと立ってた。 で、ゆっくり体ゆらして、楽しそうなの。 「行けるか!」と煽られた時は、 おばあちゃん、胸の前で小さく両手をひらひら振ってた。かわいい〜。 本編最後で西川君がフラッフラになってた時は、 祈るように両手を組んでいたよ。 ☆以下は私の感想なので、読み飛ばしてOKです。 正規のレポの方にも同じ事を書いています。 終演後のことだが、お友達に声がかれてるのに伸びてた不思議を話したら、 低音は伸びてたけど、でも高音は出てなかったと言われた。 …バラードの、叫びみたいになってたのは、 気持ちの激しさが出ただけじゃなくて、 出るべき高音が出なくてああなったのかも? 普通に盛り上がった、楽しいライブだったよ。 煽られればちゃんとガーンと反応して熱が上がってたし。 …あの西川君の衰弱ぶりをみせられなければね。 雑誌インタビューで、 「どれだけ自分を削るか見てもらうツアー」 と言っていたけど、それはもう十二分に見せてもらった。 よっくわかった。 でも、正直そんなの見たくない。辛すぎる。 ライブは、楽しみたいの! プワーッと気分良くなりたいの! こんな恐怖やら心配やら不安やらの残るのは、いやー。 「参加すればするほど重くなるツアー」と、何人かの人が言っていた。 そうかもしれない。 最後に回復してくれたら良かったんだが。 今までは、どんなにハードスケジュールで衰弱してて、 最初は声が出てないような状態でも、 最後には限界を超えた素晴らしい歌声で私達を圧倒してくれた。 今回はそれがなかった。どんどん声が出なくなっていってた。 しかも歌ってる最中に立てなくなるなんて…。 こんなに体調不良が歌声に現れてしまっているのは、初めてだ。 ここまでボロボロになってるのも。 これって、「いつでも全力」の域を超えてない? 失礼ながら、強迫観念に追われたとか、 自己防衛本能が壊れてるとしか思えない。 危なくない? 本気で、絶対、命にかかわるよ? ちょっと厳しいこと言う。 プロは、体調管理も仕事のうち。 エリア88のパイロットさん達も毎日トレーニングしてたぞ。 それができないってのは…さあ。 ライブが立て込んでて声が出ないならわかるけど、 前のライブから3週間も開いてるのに、何でこんな喉の調子が悪いわけ? 色んな仕事をしていたんだろうけど、ライブに影響しちゃうって、 それじゃあ本末転倒じゃないの? 途中で休んだりとか、力のセーブはあきらめて下さいと言われてしまった。 でもセーブしないなら、しなくても死にそうにはならない程度の体調でいてもらいたい。 本当にお願いしたいよ。 |