2001.4.7 -progress-アリーナツアー 名古屋レインボーホール

 今日は名古屋公演初日。1人で参加。席は、13列目35番。驚いたことに、中央に貼り出した花道の先端のすぐ側だった。神様ありがとう! 私の両隣も1人で参加の人で、初対面だったんだけど、
「この席サイコーですよね!」
って思わず盛り上がった。右隣が40代の人で、TMR前からの西川君ファンだとか。左隣は今度受験の女の子。彼女はこんなに近いのは初めてだそうで、
「ここならおへそのそばのほくろまで見えるよ!」
と言ったら、嬉しさのあまりのけぞっていた。ちなみに3人ともコールが違って、
「西川くーん!」「ターボー!」「タカノリー!」と、三者三様に叫んでいた。

 ところが。今日は私自身は最初からノリノリで、目一杯気持ちを表していたけど、西川君から終始再三煽られた。私の周囲はすごく盛り上がっていたのでよくわからなかったんだけど、後ろの方は今一なのか?
「どうした、名古屋!」「もっときていいぞ!」「もっと声きかせてくれよ!」
どうも力が足りないらしい。しゃにむに手を振り、声を出した。
 心なしか、前のホールでの公演で確かに感じた、西川君と客席の思いのキャッチボールみたいなものが感じられない。会場が広いから仕方ないの? 焦りを感じる。
 MC無しで、ガンガンにとばす。

 HEART OF SWORDでは、にっこり笑って「よく聞こえた。」めちゃカワイイ、普通の話し方で。後ろにハートマークがつきそうな言い方がすっごくツボ!忘れられないわ〜。
 この歌の時だったか、西川君が会場を煽って、会場右側では「だめだめ」ってかんじな
反応をして、左側(私の方)では「よし、こっちの方が元気いいぞ」ほめてくれてた。うれしかった。

 久々にthunder birdが聞けて喜び、fragileの、どんどん強く、強くなっている声に圧倒されなどして、私個人はノリノリでアンコールを迎えた。
 でも、前のライブでは感じなかったような疲労感がある。MC無しで暴れたせい?  いや、やはり会場のノリが十分ではないらしいことに、焦りながら必死で暴れたせいだろうか。

 元気のないアンコール。座っている人も多い。声出してる人、半分くらいじゃないの。 長い時間かかって、やっと出てきてくれた。私とお揃いのTシャツだ。嬉しい。あ、私には五分袖なのにかれには七部近い…と瞬間考えていたら、実はそれどころではない暗い顔つき。
「後ろで聞いてて、もっと聞きたい、もっと一緒にいたいって気持ちがつたわってこない。こっちだけやりたくてやるのもなんだし、気持ちを見せてください」
って硬い声で言って、帰っちゃった。
 それまでもめいっぱい気持ちを出してたけど、もう血管切れて内臓が出るんじゃないかと本気で思うくらい、ターボコールした。必死だった。
 そしてやっと出てきてくれた。
「できるなら最初からやりやがれ!」叩きつけるような一喝。
会場はやっとこさ熱くなった。

 master feel sad 出だしのシャウトがすごい。短いけど、打ち据えるような。
会場全体にカツを入れるような。
そういえば今回、とくにシャウトが多い気がした。私は単純に喜んでたけど、西川君の再三のハッパだったんだな。

 最後になって、やっとMCが入った。西川君は、真摯な気持ちを語ってくれた。
「気持ちを返してもらえないと、ちゃんとこっちを見ててくれないと、こっちからも気持ちを送れない。」
「ちっとも気持ちよくないのに、『最高でした!』とか平気で言うやつがいっくらでもいるが、俺には絶対できない。嘘はつけない。」

「初めてきた人も多いと思うし、いろんな先入観があると思う。『気さくな隣のお兄さん風』とか。驚いた人も多いだろうけど、これが本当の西川貴教です。できれば、このままの俺を受け入れて欲しい。」

LIGHT MY FIRE
 今日こそ、「あの日と同じ…」の部分をしっかり聞こうと思っていた。聞くところによると、会場により歌詞が違うことがあるとか。『空をみているの?』『空をみているよ』とか。今の彼の気持ちを知りたい。

 そして今日、西川君は、音に合わせて歌うのではなく、叫ぶように、言った。
「僕は、僕は、僕は今でも! あの日と同じ……!」
最後の部分は、溢れる思いに言葉が押し流されたような早口で、何を言っているのかわからなかった。でも、熱い思いは伝わった。

 西川君はいい笑顔で話してくれた。
「最後の最後になってやっと…。これをずっと待ってました。それが本当のお前らだ。その顔を見るためだけに、ここに来ました。」
「来てくれた人は、最高に幸せな顔をして帰って欲しいんです。」

 そうなんだ、西川君が「熱くなれ」って言うのは、自分だけの為じゃないんだ。みんなで限界を超えて、一緒に素晴らしい時間を分かち合いたいからなんだ。

「今日はホント時間かかったけど、最高に気持ちよかったです。」
「アリーナツアーの中で一番ハラハラさせられた。ある意味、すごく印象的なライブだった。」
「なんで最終日に名古屋を選んだか、その薄っぺらい頭でよく考えろ!」
「駅にも誰も来てないし。暴動みたいになって、警察とか消防とか来させろよ(笑)。お前ら何の為に税金払ってるんだ! この為だぞ?」
 そういえば前に名古屋に来たとき、もっと駅で集まったファンに騒がれたい(笑)とのご要望があったね。私も出かけるのに子守を頼む必要がなくなったら、絶対行くぞ! それまで待っててね!
「あと選挙に行け!」
他の言葉では笑っていた観衆は、ここではとまどったのか、余り反応が無かった。ちょい寂しい。
「(当分ライブはないけど)それに耐えられるか、心配です。」
「また来るぞ! というより、お前らが呼んでくれ。呼ばれれば、俺は必ず行く。」
「何で名古屋をファイナルに持ってきたかわかっとるのか。俺がどれっだけ名古屋を愛しているかってことだ。俺がどれだけ名古屋を愛しているか。俺がどれだけ…止めんかい、お前ら」メンバーにからんでる。


 口惜しさの残るライブではあった。こんないい席で、西川君の笑顔をもっと見たかった。ラスト前だというのに、ハラハラさせてしまったのも申し訳なくて。折角前のライブで名古屋を見直してもらえたのに。二日目も幸い参加したけど、初日は西川君の気持ちに応えなければと必死で暴れていたのに対し、二日目はもっと気持ちよく、自然にはじけることができたとは思う。
 でも、絶対にイヤなライブではなかった。最後にはちゃんと暖かくなれた。攻撃的な西川君もステキだったし。私も限界超えて暴れたし。あと、初めてペットボトルの水を浴びられたし、飛んできたテープもゲット。隣の人と半分こしました。ああでも、口に含んだ水をプーッて吹いたのは、私の前の列までしか届かなかった(泣)。思わず手を伸ばしたんだけどね。

 そして何より、西川君の温かさと、真摯な気持ちに触れられたのが嬉しかった。笑顔にも涙にも嘘が無いって信じられるから、私も熱くなる。ずっと一緒にいたくなる。本当にあの言葉を聞けてよかった。
 改めて、「西川君とライブをする」大切さ、喜びを教えてくれたライブだった。

 隣の受験生の子は、明日は来られないそうなので、彼女の分も明日はがんばるって約束して帰った。明日こそは、絶対!