謎の転攻生日記

■花咲ける少年少女
 2002年5月。学園ものなら映画でもコミックでも何でも再現できると豪語する『特命転攻生evo.』のマニュアルが到着しました。しかし「なんでもできる」と謳ったものに面白かった試しがありません。この時点では、はっきり言って気乗り薄でした。入金も実は第1回の開始に間に合うぎりぎりのタイミング。
 簡単に世界観を説明してしまえば、若者特有の精神エネルギーみたいなものがあって、それが学校の校風なんかを生み出しているのだけれど、これが溜まりすぎると暴走して学校の怪談みたいな事件が発生してしまう。そこで、そのエネルギーを自身の特殊能力として使いこなすためのEXコマンダーを装備した若者たちが特務生徒として政府から各学校へ派遣され、事件を秘密裏に解決してしまうという話。
 とりあえずキャラメイク。超能力者やバンカラ番長みたいな特務生徒を生み出す特務生徒の養成機関(特務高校)がいろいろあるのだけれど、ここは軍人系の専守防衛高校所属の男子生徒にする。「フルメタルパニック」とか「東京爆発娘」とか「ジーザス」なんかをやりたい人向けですね。で、小柄な少年と。特殊能力の基本は逃走に特化。あとは毎回追加能力をアイコンという形で選択できるので、そちらで対応することに。
 それでエントリー・シナリオに「美人科学者を保護せよ」を選択。表示されている難易度は★★★で「命の危険有り」のレベルだけれど、優しいシナリオに逃げるのはいつでもできるし、死亡したって序盤なら遅れはとりかえせる。それに「ときめき推奨」というのも気になった。最大級の危険シナリオで恋愛シナリオを走らせる……って、気になるでしょ。
 与えられた情報は「秘密結社<闇の巨塔>所属の女性科学者・松浦五月夜が保護を求めてきたが接触に失敗。容姿不明で偽名を使っていると思われる彼女をいわき市の桜花山高校を拠点に捜索せよ」というもの。情報はこれで全部。容姿不明で“美人”と断言するのもいかがなものかと思うけど、ひねる余地がないのでラクはラク。
 まずどこにいるかは不明だが学校を拠点に指定している以上(そしてこれが『特命転攻生』である以上)、この桜花山の生徒に混じっていると推測される(教師や職員という可能性は考えなかった)。そして逃走している以上、自宅生ということはないので寮生に限定。その中でも最近の転入生。もしかしたらイニシャルはMSかSM。身の回り品にイニシャルをつけていたりすることがあるので、偽名を使ってもイニシャルを同じにすることは多い。いや、自分が偽名を使ったことがあるわけでなければ、そういう統計があるでもなく、単に何かのミステリの受け売りだけど、ともかくこれでアクション完成。これ以上、何か書きようがあるのか?

■コードネームは「眠り姫」(7月上旬)
 リアクション到着。半分成功、半分失敗。
 松浦五月夜は秘密結社<闇の巨塔>からの離脱者で、コードネームは“スリーピング・ビューティ”であり、アストラル・ビースト(AB)と呼ばれる人工幻獣の開発者であったとか。“クール・ビューティ”と呼ばれる冷酷なエージェントが追っているらしく、容姿・性別不明のその者も学校に潜伏している可能性が高いとか。そして彼女は「桜ヶ丘で!」と言い残して消えたが、そんな場所はどこにも存在しないというオマケ付き。
 また女子の転校生もイニシャルが同じ者もいなかった。ただ事件が2月の入学試験当日ということで、普通の越境通学生あるいは寮生に混じっている可能性が大とのことで候補者のリストアップに成功。それから事件当日に担当エージェントにメールで届いた暗号らしき16進法コードが明らかにされ、さらに幾つかの初期情報が提示された。さらに(追っ手の出現で接触が絶たれた)最初の現場の調査に向かった者がパソコンの関数キーボードを入手。そこに見慣れた顔が。顔というか、知り合いがいつも使うパターンのキャラ名があった。確認すると本人だ。黒鬼くんである。打ち合わせも何もしないのに、何十もあるシナリオの1つでご対面☆
 黒鬼くんいわく「探索・捜査系シナリオって判っているのに、なんでそれようの(現場捜査用の)アイコン取ってるやつがオレの他に1人しかいないんだよ!」と。だって「探索・捜査系シナリオって判っているから、現場捜査用は他の人が技能をとってくれると思ったんだよ!」と返答。

 暗号の解読は難しい。諦めようと思ったところで乾操太さんがヒントを出し、森田月さんがそれを元に前半2/3を解読。僕も「なら後半のあれとこれは、リアに登場しているこれとそれのことだろ」と指摘し、森田さんがそれを手がかりにほぼ解読。内容には彼女の現在の所在地を示すものはなかったけれど、これは暗号そのものがツールと解釈。つまり暗号キーとなる文書は松浦五月夜がこちらのエージェントに送ったメールなんですね。これを読んでないと解けない。つまりこの暗号を使える者こそ、保護する側の人間であると。(7/17)

■松浦五月夜は誰?(7月中旬)
 候補は10人。男性転校生も含めれば11人。だが、大事なことは「松浦五月夜(マツラサヨ)はこちらと接触したがっている」ということ。つまり正体を隠して潜伏はしているが、自分を捜してもらうための手がかりは残しているに違いない。そしてほとんどの個人データを抹消しているにもかかわらず、出身地・佐賀県というデータを残しているということは、そこから類推できる偽名を名乗っているはず。
 本当に佐賀県出身なのか、ちょっと疑問だったが、「松浦」を「マツラ」と読むのは肥前の一族。また嫁さんに指摘されたことだが、岩手県の伝承に「大蛇への生贄として肥前の国から連れてこられた松浦小夜姫(マツラノサヨヒメ)」の話がある。これならなぜ九州出身者が東北にいるのかとか、どうして組織を抜けようとしているのかという(シナリオ上の)説明にもなる気がするし、なぜ…まあ、間違いないとしよう。
 さて佐賀県…有明海、ムツゴロウとかムツコという人は…いない。肥前…鍋島藩…怪猫騒動……「ネコマタぎ」という人はいます。これでしょう! これしかない。新聞部のキュートな記者、猫跨サヨリに違いないってば!!! イニシャルもSNとSMで似てるし。
 黒鬼さんなんかは「潜伏している人間がそんな目立つカッコで飛び回っているか」と懐疑的。ぼくは逆に「頭が良い」で目立ってないし(そういう意味で“学年トップクラス”と言われる人は候補から外れる)、情報を積極的に集め、追っ手をかぎ分け、援助者を捜すというには最適のポジションにいると思う。
 少なくとも「松浦五月夜はそういうことをする性格ではない」という情報が無い限り、与えられたと信じる手がかりを優先する。他の候補の情報、「いつも夕方に1人で姿を消す」とか「夏でも長袖」とかはミスディレクションである☆と無視する。しないと不安になるほど、それらしい候補者は多い。(7/20)

■味噌ラーメンはじめました(7月下旬)
 アクションはほとんど決まったけれど、まだ不安はあったので久々にプライベに出てみる。話が通じるかなあと不安だったけれど、エルダーズ・ネストだったので平気。
 15人ほど集まっていたけれど、眠り姫シナリオへの参加者は無し。それでもシナリオの概要を説明してみると、いろいろ参考意見を出してくれる。
 「マスターが知っているかどうか別ですけれど、小夜姫伝説には“蛇は姫自身の妄念が生みだしたものだった”という異聞もあるんですよ」……なんで、自分がかかわってもいないのに、そんなこと知ってますか。
 「このドメインAのメインテーマのE計画(特務生徒養成計画)って“Early bird”、つまり早起き鳥のことですよね。ドメインBの秘密結社編には“Nightingale”って符丁が出てきますが、これは小夜啼鳥のことです。つまり似ていながら相反する存在と言えませんか?」…もしかしたらこの松浦五月夜を核に最終的にAとBがリンクするかもしれないということですか。こわ。
 「このマスター、“実は同一人物だった”というネタを好んで使うんです。スリーピング・ビューティとクール・ビューティも二重人格とか双子とかクローンという可能性はありますね」……追っ手がオリジナルで五月夜がコピーで、オリジナルを倒すとコピーも消えるとか。「使命か人命か1つを選べと言われたら?」「両方なんとかします!」というのはお約束である。
 いやあ、出てみるものだ。ただ、いろいろ考えてもアクションに書けるのがせいぜい200字程度なだけに、どの情報を盛り込むかが難点。やはり皆で分担して「候補者の中から五月夜を捜す人」「伝承の調査を中心に五月夜がこの街に来た理由を調べる人」「追っ手を警戒し、割り出す人」「現場の情報を即座に整理する指揮センター」というようにするしかないのかも。
 昼食は弁当を買ってきて済ませる者も多かったが、僕は抜けだし徒歩10分のうどん屋へ。ここでラーメンとうどんの合い盛りを頼むのが楽しみなのである。昼時とあってにぎわっている。思わず客席の回転数と水揚げを試算しちゃったりした。(7/25)
 ■第2回アクション
 『A0234002:猫跨サヨリと接触』
 新聞部に入り、サヨリの助手としてガードしながら様子をうかがう。機会があれば真面目なラブレター(「97,0C3,57,086,B,95,C3,CC」の暗号入り)を送る。SBとCBは別人、サヨリが松浦、ACアダプタによる複製もいるかもしれないという前提。幻獣に出会ったら確実に勝つ保証がない限り脱出優先。ただSBが目的があってここに来ているとしたら、おとなしく保護させてくれるか?
 
■伝説は創るものだ!(8月上旬)
 予定通りリアクション発表。結果は1勝1分。つまり松浦五月夜の正体は依然として不明で次回へと引いたものの、自説を完全に否定する材料は出ず、一方で猫跨サヨリと「お友だちから始める」ことに成功したってこと。今回、みんなが暗号を利用する際にあからさまにやりすぎて女子の不興をかったが、気をつけて読めば気がつき、意味が理解できなければ無視できる「ラブレターの余白に筆圧で書く」が功を奏したか。
 こういうわけで、サヨリさんとおつきあいが始まったけれど、ここからの持って行き方を慎重にしないと元の木阿弥。特に彼女が本命なら、こちらが接触しようとしているエージェントであることが判っているので、何をしても誠意や好意ではなく打算と受け取られかねないからだ。あとはこちらからSBについては触れない。彼女が本物で信頼してくれたら向こうから話してくれるだろうし、違うなら無意味だから。それから危険度が★★★なのを忘れないこと!(8/11)

■EXコマンダのある世界が卵の中だって!(8月中旬)
 アクション作成も追い込み。今月も名古屋のプライベへ。
 直接かかわっていなくても関連のありそうなシナリオの情報を聞いたり、こちらのシナリオに客観的な意見をもらえるのはありがたい。とりあえず1番の問題点は、「第1回から指摘されていた<当麻伝説>について誰も調べていない」ことが判明したこと。とはいえ、11人の候補者の洗い出しさえ終わっていないのに、そこまで手を着ける余裕が無かったというのも事実。それから結構桜ヶ丘伝説についての情報が出てきたけれど、これだけ出して「本当は無かった」…では終わらないだろう。金華山マスターなら隔離シナリオもありうるぞとの声あり。やらなきゃいけないこと、行かなきゃいけない場所が多すぎ、逆に何をして良いのか判らなくなる。
 お昼は15分歩いて笠寺観音前のYで鶏の唐揚げ定食。うどん小鉢とごはんが両方付くのが名古屋的。これで630円。時間に余裕があったら「そばづくし」でも良かったし、「ステーキ丼」とか「お茶漬けうどん」も捨てがたい。(8/18)
 ■第3回アクション
 『A0334002:猫跨サヨリと接触』(樹堂あきら)
 サヨリと真面目に交際しつつ新聞部の取材や桜ヶ丘伝説の調査を協力して行う。SBについてこちらからは触れない。もしサヨリが五月夜なら、信頼してくれたら話してくれるだろう。逆にこちらの正体について聞かれたら「僕はキミを守るためにここへ来た」と笑って答える。デジレ氏と遭遇したら問答無用でサヨリを連れて逃げる。
 その他プロフィール欄で「転攻生の連絡のために桜ヶ丘研究会(郷土史研)を作る」とかサヨリのどんなところに惹かれたのかとか書く。
 『A0234004 :水際の監視』(樹堂あすか)
 遠泳大会や小旅行に同行し、何かが出現した際に女生徒の様子をうかがったり何かを操っているような者がいないか警戒。女生徒の保護のために小旅行には男子生徒も現地合流させるが、「なんかきみらに謝りたいヤツがいるそうだから、こき使ってやりなよ」くらい事前にT(女性陣の中核キャラ御神火丁のこと)に告げておく。

※追加PCを投入してしまう。別シナリオに入れるつもりで準備していたが、小旅行への男子参加の段取りで手数が足りなかったのである……。
 
■シンクロ率75%!(9月上旬)
 本屋に寄ったら『佐用姫伝説殺人事件』という本が出ていた。内容的には現代ミステリーではあったけれど、ついつい買ってしまう。何かを一生懸命やっていると、なぜか関連した本を見つけたり資料が飛び込んできたりする。人はそれをシンクロニティというが、まあ注意がその方向に突出しているだけなんだろう。本格ミステリでの謎解きの鉄則は「与えられた情報から推理するのであり、第一印象からの推理に合わせて情報を曲解したり無視しないこと」。これはPBMにも共通するかな?かな?
 友人が来る。『特命転攻生』はやってないが、何も言わないのにリアクションの要約をちらと見て「松浦五月夜が佐賀出身なら、猫跨サヨリだね」と断言する。違ってたら、2人一蓮托生だぜ…。とりあえず同じ結論に到達した者がいて安心する。(9/2)

■長谷川先輩、ありがとうございまス!(9月中旬)
 エルスウェアのサイトでリアクション公開。昨夜はいつまで経ってもトップページに「リアクション公開しました」の文字が出なかったけど、直接覗いたら既にアップされてました。松浦五月夜の保護はできませんでしたが、向こうから携帯にメッセージが届いて所在確認だけはできたのでミッションクリア。条件的には「容疑者のリストアップと接触」が最低条件だったとか。なら、ちょっとやばかったかも。一生懸命「あと新木と馬目!」とかML等で叫んで回った甲斐があったか否かわからないが、少なくとも言わずに失敗していたら後悔していたろうね。
 個人的には樹堂あきらは猫跨サヨリにぴったり貼りつき、桜ヶ丘研究会の設立に一役買って大揉めのタネに。特に調査はしてないので特筆事項はないけれど、単位はA獲得。「現在位置に留まろうと思ったら、全速力で走ること。前に進もうと思ったら、その倍の速さで走ること」というのは、いつでも真実。「単に候補者と仲良く」を続けるだけでは通用しないだろうから、次の展開にちょっと悩むところ。
 樹堂あすかの方は役目は果たしたけれど失敗。ABが出現したときに、それを操っているような者は近くにいなかった。ABが想像以上に賢いか、平子静香がデジレかといったところ。問題は小旅行の女子と男子の橋渡し。ここでセリフを指定したときに「キミらに謝りたいヤツがいる」という書き方をした。自分は呪い騒ぎのときにいなかったし越境通学のつもりだったけど、実は意識操作で「最初からいた」ことになっていた上、しっかり寮に入っていた。その妙に第三者的なところをTに怪しまれる。評価B。よく考えれば防げたミスである。反省。(9/11)
 ■第4回アクション
 『A0434001:猫跨サヨリと接触』(樹堂あきら)
 桜ヶ丘研究会(Sakuragaoka Research Institute)の立ち上げに参加し、猫跨サヨリと学園の怪事件の捜査をする。
※『ピアノの怪談』の事件が発生。真相はおおよそ推理できるけれど、騒ぎが大きくなる前に凡庸な決着をつけることが重要だった。
 『A0434003 :松浦五月夜の研究について調べる』(樹堂あすか)
 ABやACアダプタについて調べるため、オーロラネット(インターネットに類似したシステム)で、EXコマンダーの開発経緯や幽霊クマ事件など過去の類似の事件について検索する。
 今、各地の高校で生徒たちの潜在エネルギーがアイコンや震龍の形ではなく、別の形、別のシステムで発現するケースが散見される。ABも潜在エネルギーをエキストラ・パワー以外の形で取り込み実体化させたものではないか。そしてTのおまじないとどこかに隠匿されたコンバーターによって、生徒たちのエネルギーを転換しているのではないか。また、それによっておまじないを受けた人間は、無意識にABを出現させやすくなるのかもしれない。 
■お弁当も魔法の箒も同じかい?(9月下旬)
 なごやかプライベに行ってオーロラネットについて検討し合う(のを聞いていた)。知人のPCが行くところが決まって無いと言っていたので桜花山に誘ったら「失敗×5」のキャラだった。なっちゃん……キミ、近づかんでよろしい。
 昼食はいつものYでステーキ丼としのだうどん、980円なり。戻ってくると神子さんがカナダ土産のメープルシロップ・クッキーを振る舞っていたが、甘い物は苦手なのでパス。
 夜、日帰りで富士急まで行ってた連中が帰還。お土産はガンダム・クッキーと現地で合流した黒鬼くん手作りのケーキ。さらにむしゅさんが「今日はケーキは無いと思ってたんで…」と大きな紙包み。見るとカナダ産メープルシロップ・クッキーだった…。結局いつものようにお茶会しながらレンタルしてきた『指輪物語』のDVDを見る。30代の人間だとけっこうみんな学生時代に原作をしっかり読み込んでいて、ツッコミがぽんぽん。20代だと今のファンタジー小説群のオリジナルだってことすら知らないみたい。冬の完全版は多少高くても買おう。(9/22)

■《卵》の日記(10月上旬)
 先の任務は「保護できなくても、所在を確認できれば良い」という条件付だったのでOKだったけれど、今回はそういう救済がないので崖っぷち。何がなんでも松浦五月夜を発見しないと…。どうなるにせよ、SB候補やCB容疑者以外の生徒たちと接触続ける必要性はありそう。なんといっても「トキメキ推奨」だもん。(10/2)

 来週末から上海に行くことが発覚。そのまま金沢へ向かうので実質、リアクション公開直後に5日間不在になるわけだ。なんとか途中で自宅で資料整理する時間をひねり出そう☆ もともと上海旅行は、僕が上海がらみのPBMを始めることになったので「上海が良い! 絶対に面白い!」と連呼していたら、関係ない仕事の方で行くことになってしまったのだ。本来は視察と親睦が目的だが、個人的には取材旅行。そういえば前にも(88本を作っていたとき)「伊豆半島が良い! 岬を海から見た写真が欲しい!」と連呼していたら、本当に伊豆半島に行く予定が入ってしまったことがある。何事も願えばかなうのだ。(10/4)

■キノコの美味しい季節です(10月中旬)
 上海から戻るとリアクションが届いていた。「サヨリと共にピアノ事件の調査」としたあきらのアクションは没で、鍋ちゃんに「やる気がないなら帰りなさい」と叱られたくらい。成果は唯一誕生日を確認できただけで、その日付に意味があるのか無いのか。それから「君を守るために来た」のセリフが採用されたのは良し。でも、このセリフは前回のアクションなんだよね。
 さてTさんがみんなに施してくれる“おまじない”は危険かもしれないと、補足で「みんなにおまじないを受けないよう注意する」と書いておいたつもりだったが、書き忘れかマスターの暗喩か、なんと自分がTに引き合わされおまじないを施されてしまい、その判断に悩む。あすかの方はEXコマンダーとACアダプタ双方のアイデアの基になったらしい論文2通を発見。サルベージは順調だが、次の一手を悩むところ。だからなんだ?って感じ。
 どちらも悩みつつ、朝5時起きで金沢に向け出発。(10/12)

 金沢まで往復600キロのドライブ。半日をプールで子供を泳がせ、あとは居酒屋や寿司屋で海の幸・山の幸を堪能し、垢擦りと足ツボマッサージでリフレッシュ。疲れがとれたか増したか判らないまま帰宅。夜は金沢で購入してきたキノコで鍋。土地が違うとキノコも全然種類が違ってくる。美味。
 さて、いろいろ試行錯誤や追加情報はあるが、猫跨サヨリ決め打ちを変えるにたる状況変化はないので、あきらはそのままラブコメ道。ただし、相手が告白してくれるのを待つだけでなく、こちらから彼女が五月夜かどうか確かめる方策を考えないといけない。
 あすかはレポート作成かな。ただ、森田さんなんかがかなり面白い発想をMLで発表しているんで、そっちがレポートに回るなら別のことをしよう。ただ、アルピノの男子転校生富良くんのお姉さんのサラとかいう人が、レオナ獅子崎ではないかという気がふとしてしまったもので、それだけは違うかどうか確認はしておきたい。まあ補足の一行で済むことだ。(10/15)

■妄想か超推理か(10月下旬)
 区民体育祭に参加してからナゴヤかプライベにかけつける。みんな風邪ひいて熱冷まシートを貼っていたり火傷して包帯したまま出席とか…なんか壮絶である。
 松浦五月夜の所在とACアダプタについて考察していくうちに思考が混沌。松浦五月夜(佐賀出身)=猫跨サヨリ(猫)=サーラ・マーガレット(イニシャルS・M)=レオナ・獅子崎(獅子)とか、前回のミッション情報のイラストから、五月夜本人はボロを出さないよう記憶を完全に封じており、御神火丁と神衣千世子(食いしん坊の女の子)の2人の「神」が守護している(だから「友人を通じて」という選択肢があった)とか、ACアダプタ(CBが探しているらしいSBの発明品)は寮か校舎のどこかのコンセントにささってるんじゃないかとか、学校や男子寮のある梅ヶ丘近辺には桜も多いということなので、実は梅ヶ丘が1年の特定の時期に桜ヶ丘になるのではないかとか…。まるっきりのデタラメとは思っていないけれど、証拠がどこにもないのが超推理の超推理たる所以である。
 松浦五月夜についてはデータが少なすぎ。集める努力を怠ったか? ただ(CBのプレイヤーサイドでの呼称である)デジレ氏については理詰めで考えれば富良しかあるまい。
 リアクションを時系列に沿って並べてNPCの行動を抜き出すと、デジレが操るAB出現時にアリバイが無いのは、猫跨サヨリ、ロビンズ・富良、馬目多津那(元気少女)、御神火丁の4人。しかし、今回のデジレの思考では邪魔する相手が松浦五月夜を追っているとは思っていなかった(その時点では)。あの16進法モドキ暗号をデジレが目にしていれば簡単に解読し、SB保護に動いている者がいることに気づいているはず。暗号を目にしていないのは馬目と富良。そして馬目はスパリゾートの夜には登山していたという。嘘かもしれないが、彼女がデジレならバレる嘘はつかないだろう。…ということでデジレ=富良に1カノッサ。(10/20)
 ■第5回アクション
 『A0534001:猫跨サヨリと接触し証拠固め』(樹堂あきら)
 梅ヶ丘が1年の特定の時期にだけ桜ヶ丘になるのではないかとサヨリと伝承の検討を続ける。その間に、古文が特に苦手でなかったかとかサヨリの誕生日がE計画関係者の誕生日と一致しないかとか調べる。今までは待ちの構えで信頼を得ようとするだけだったが、デジレ氏にSBを追う者がいることが知られてしまったため、のんびりしていると他の女生徒に深刻な危害が及ぶ可能性がある。どうしても確証が得られない場合でも「変わった名字だけど、佐賀県の方に親戚がいない?」と聞いてみる。とにかくサヨリから目を離さず、何があっても守る。

 仮説は、サラ・マーガレット=松浦五月夜の肉体、猫跨サヨリ=松浦五月夜のアストラル体が憑依、御神火丁&神衣千世子=人型可変なAB(サヨリの守護者)。だからデジレには五月夜の顔が判らない。候補者をむやみに殺すと相手がアストラル体なのでまた別の場所に転位するだけだから避けているのだ。
 『A0534002 :デジレを見つけだし排除する』(樹堂あすか)
 状況証拠からデジレと思しきロビンズ・富良に、誰かがSBと接触しようとしていると思わせる16進法モドキの暗号メモを入手させ(部室前で拾ったんだけど、誰のか知らない?とか言って)、その密会場所に変装させた特務生徒の男女を囮に配置。もしABが襲ってくれば、囮が持ちこたえている間に近くにいるはずのデジレを発見し排除する。
 
■猫跨ヨーレの冒険(11月上旬)
 仕事が忙しく日にちも曜日も判らなくなっているところにメールソフトの暴走と泣き面にハチ状態でリアクション発表。結果として松浦五月夜もデジレも正体不明のままで、しかも異常現象TPASが一気にレベル2と、こちらもある意味“泣き面にハチ”状態。
 樹堂あきらはサヨリと仲良くお弁当。松浦五月夜に関する情報も何も無し。ただクリスマスの予定を訊かれる。これでサヨリ=五月夜でなかったら、謹慎・停学ものである(実際、今回「真面目だけれど、ミッションに関係ない調査をしていた」として1人が謹慎になっている)。サヨリがオランダ生まれのハーフと判明したものの、僕は別にこれで彼女の松浦五月夜説が消えたとはちっとも思っていない。それどころか、マスターがわざわざ「秘密がちょっぴりでてきました」と付記するところが怪しい☆ 「実はオランダ生まれのハーフでした!」以上の秘密ってなんじゃい!? 普通はそれだけあれば十分だ。もし彼女が五月夜でなければ「実は男性だけどモロッコで性転換済み」とか「実は43歳で7人の子持ちのバツいち」くらいか?
 樹堂あすかの方は狐狩り失敗。富良をデジレと見立てて罠を張っていたがデジレは現れず、逆に別の場所で別のSB候補者が襲われた。ただデジレ排除はできなかったものの、富良以外の候補者はマスターがさりげなく除外しており、こちらが罠を張ったタイミングの裏をかいて女生徒を襲うデジレ氏、しかも事件当時に富良は所在不明(サラ姉さんが重態で大騒ぎというのに)ということで、富良くんは限りなく真っ黒となった。少なくとも無駄骨にはならなかったということで。(11/11)

■わっ、びっくり!(11月中旬)
 オフィシャルサイトのキャラ紹介に樹堂あきらが掲載されていると人に教えられる。見てびっくり。設定以上の美少年だ☆ 見た瞬間、大爆笑してしまい、家人が駆け寄ってくる一幕。
 嬉しいなあ。やっぱ人にPCを描いてもらったり紹介されるって嬉しい。自分のアクションが評価されている証拠だからね。オフィシャルに自分のPCをイラストにしてもらったのは今回で7回目。素直に喜ぶ。ただ、いったんこういう奇麗なイラストが付くと、自分のヘタなカットはつけにくくなるね。(11/12)

■眠り姫と愛の戦士たち(11月下旬)
 ミッション内容がいきなり「ACアダプタを回収せよ」になる。簡単に言ってくれるが、それがどんな形状をしているかはおろか、誰が持っているかも判らないのに、回収できるわけがない。文武省はバカの集まりか!?…といっていても始まらないので、何かしなくてはいけない。
 ACアダプタがデジレのABコントローラと同じような形をしているとは限らない。改造人間や人造人間を得意とする<闇の巨塔>のやり方からすれば、人の姿をしていても不思議はない。今回はミンキーモモ・ネタがあり、前回はコメットさん・ネタがあった。そしたら次回にキューティーハニー(空中元素固定機)ネタがあって何の不思議があろう!? まして「2人の渋澤湊」事件もあるから、松浦五月夜の生み出すABは長期間の実在が可能で、それ自体がACアダプタであり、自分の意志があり、しかも白狐とか他の女生徒とかにも変身可能なのだ!……だんだん自分でも信じられなくなってきたな……そちらの候補は御神火丁と神衣千世子なんだけどね…。(11/20)

 ■第6回アクション
 『A06340011:ACアダプタの所在を探るため猫跨サヨリとクリスマスを過ごす』(樹堂あきら)
 サヨリが五月夜であることは疑っていない。もし残された五月夜のデータとサヨリの本当のプロフィールが食い違うというなら、それは五月夜のデータが偽りなのだ。既に「五月夜=CB=SB」というところからして間違っている。今は3人別人説も出ているくらい。むしろ問題は彼女を何と呼べばいいかだ。「サヨリさん」それとも「アニー」?
 大義名分は「ACアダプタを捜せということは、つまり松浦五月夜を保護しろということ」。「両方ともちゃんとやってみせます」と断言する。
 『A0634002 :デジレと対決しACアダプタの情報を入手する』(樹堂あすか)
 ACアダプタの形状はおろか誰が持っているかも判らないのに回収しろとは文武省の役人はバカモノ揃いか。だが似たものの所在とアダプタについて詳しい者の所在は判明している。デジレだ☆
 デジレは焦り始めている。ここらで小うるさい邪魔者を排除し、もしそいつらが“女の手下”なら殺す前に女の所在を聞き出してやろうと考えても不思議はない。
 もし富良がデジレとすれば、前回で樹堂あすかの面は割れている。SRIメンバーは臭いと思うだろうが、確信はないレベルのはず。そこであすかが富良の周囲をこっそり嗅ぎ回り、富良の毎日の行動パターンを調べ上げ、彼がデジレだという確証を集める……というフリをして囮となる。そしてABがあすかを襲ってきたなら、その隙にデジレを他の待ち伏せ組が襲い、少なくともABのコントローラーを奪取する。あすかをデジレが詰問してくれば「あの女が僕の望みを叶えてくれるっていうんだ。あんたなんかに渡さない!」とかなんとか口八丁で引き延ばし、松浦五月夜やACアダプタについての情報を聞き出す。ただし、松浦五月夜、CB、SBの3者がすべて別の存在であるとかACアダプタが人の形をしているとかの可能性もあるので言葉には注意する。

 デジレに挑もうとする者がすべていまだEレベルという悲しさ。ひそかに<ぼんくらーず>と命名してみる。
 

■鍋をつついたような大騒ぎ(11月下旬2)
 自宅で忘年会をする。夜も遅くなって東京から黒鬼啓も顔を出したが、アクション提出はおろかリアクションを読んですらいないという!?
「私のキャラ、登場してました?」
 宴会そっちのけでアイコン・リストを参照したり現状の説明をして、適当にアクションが決められる。そして仕事がまだ残っていると翌朝の新幹線で帰宅。途中の郵便局で速達で出すそうだ。出し忘れないように祈るのみ。(11/24)

■目が覚めたらリアクション公開日だった(12月上旬)
 夜10時近くに行きつけの掲示板に「公開されてるよ」との書き込みがあり確認。
 ぼんくらーずはまさにボンクラ。富良への包囲網はすべて察知されていた。彼は姉の身に危害が及びそうにならない限り、常に冷静で温厚だった。「一緒に帰りたいならおいでよ」って感じ? 代わりに同じエキストラの火字司が死んだ。結局デジレは富良でありクール・ビューティだったのだ。そこらへんの読みはバッチリ。サラのことになると富良は容赦ない。
 樹堂あきらは行方不明。冒頭にちらと出て、ナベちゃんに白ガクラン申請を勧められた後、サヨリと共に消え、リストにも名前がない。ということはクローズド・リア(個別リア)か?…内容的にACアダプタと松浦五月夜の特定に何か進展があると期待して良いのか。
 ドキドキしてたら「オンライン参加でなくてもキャラ・ステイタスからキャラの登場シナリオが確認できますよ」とアドバイスが。あ、確かにクローズドだ。
 ………呆然。悪い結果じゃない。場合によっては有頂天になるべき個別リアだ。樹堂は猫跨サヨリとクリスマス☆デートをする。駅前に呼び出され、手を引かれるままに付いていったら、彼女の実家がある郡山だった。そこで偶然に彼女の中学時代の同級生と再会する…。
 どういうことかというと、「樹堂とサヨリはステディな関係となりました」「サヨリは郡山の中学に通っていた」「桜花山を選んだのも過去を問われないところが帰国子女には魅力的だったから」、つまり「サヨリが、最初に提示された松浦五月夜の条件にあてはまる可能性はない」という結論に集約される話。となると、これまでの行動の意義が根底からひっくり返りそうな状況である。わ〜い、ラブラブだあなどと浮かれている状況ではない。
 自分ではダメダメだと思っていたあきらの方が望外の結果で、それなりに何か成果があるだろうと期待していたあすかの方がダメダメという結末。いや、どちらもダメダメか…。それから状況としては、校舎に暗号で作成された落書きが残されていました。(12/10)

■どーしよう(12月中旬)
 意地でも「猫跨サヨリ=松浦五月夜」説は崩さない。ここらへんはもう信仰の領域である。既に松浦五月夜に関するデータの多くが間違いと判明している。ならば、すべてが偽りであったとしても不思議ではない。その名前もプロフィールも、我々に<闇の巨塔>と彼女を関連させ、その正体を暗示させるためだけの虚構のヒントにすぎないのだ。
 ただ、この意見では自分の脳内補完はできても他人は説得できないので、今後の方針そのものは再検討する必要はあるだろう。
 そしてデジレ(=CB)についても対策を講じなくてはいけない。まあ最初の方針に戻って「戦わない。まず逃げる。無理なら応援が駆けつけるまで耐えろ」ということか。ただし今後は候補者への仕掛けが激しくなるはずなので、危険は大きくなるはず。(12/17)
 ■第7回アクション
 『A0734002:落書きの主を捜す(猫跨サヨリを指名)』(樹堂あきら)
 残された落書きに使われた文字の中には、今まで確認されていなかったものが含まれている。ゆえに特務生徒の手によるものではなく、松浦五月夜によるものと考えて間違いない。落書きを写真等で記録し、その筆跡を候補者のものと1つ1つ照らし合わせ、類似しているものを探す。英数字の落書きであるし、本人も筆跡は誤魔化そうとしているだろうから難しいだろうが他にあまり良い方法は思いつかない。
 上級クラスである白ガクラン組に推薦されたので、これは受ける。この事件の解決にはE計画に関する知識やコネクションが不可欠と考えるからだ。ただし、それによってこれまでの「サヨリが五月夜なので、サヨリと××する」といったアクションがかけられなくなるのは痛い。白ガクラン組には「白ガクランの誰某と行動を共にする」という選択肢が発生するので、それをすると「みんなでサヨリと××する」はめになるからだ。
 『A0734001:デジレと接触し、ACアダプタの手がかりを探り出す』(樹堂あすか)
 学校に残された暗号は『ABを使うならACアダプタを破壊する』という松浦五月夜からのメッセージだった。であれば、デジレの回答を聞きに来る者がいても不思議はない。どうせ特務生徒のほとんどが“あの女の手下”と認識されているのだから。そこで富良がまたABを使うことになる前に「で、彼女への返事を聞かせて欲しいんだけどいいかな」と返答を求め、その際「紅のギャンブラー×2」を駆使し(こちらの情報は漏らさないようにしつつ)ACアダプタや松浦五月夜についての手がかりを聞き出そうとする。能力的にもデジレからみればガキの使いであり、ぼんくらーずで舐められているので、単独で正面から接触する分にはかえって危険は少ないと考える。
 富良との接触を続けていた鳳飛鳥さんのPCには「こういうことするけど良い?」とお伺いを立てた。向こうは富良の動きを牽制するだけのつもりなので支障はないとのことだった。アクションには想定問答集を添付。こちらが何も知らないことを教えてしまわないよう留意。失敗か、却下か? 墓穴は掘りたくない。
 
■風邪ひいた(12月下旬)
 「ナゴヤかプライベ」に行く。人数は少なくなってきたけれど、いつも有益な助言や視点の異なる意見が聞けるので、可能な限り参加するようにしている。今回は月頭にひいた風邪が治らず、途中でティッシュペーパーを1箱買っての出席。ゲホゲホ。マスクはしてたけど、うつしてたらゴメンね。
 クスクス笑いは郡山でも聞こえていたことから、他ドメインとの関連も含め、実は「死を告げる少年のものではない可能性もある」とか「EXコマンダが媒介となっているのではないか」などの指摘がされた。こりゃ考慮すべきことである。とはいえ、今回のうちのPCには直接の関係は無さそう。
 最近、仕事で忙しかった黒鬼啓からメール。彼は“アクションを考えるどころかリアクションを読む暇もない”らしいので、事前にこっちがやって欲しいアクションを幾つか提案しておいたのだ。回答は「潰瘍で倒れたのでアクション出せなかった」とのこと。お大事に。(12/25)

■カサンドラのお告げ(1月上旬)
 昨年からの風邪が治らない。ちょうど1ヶ月になる。リアの方もそろそろ公開。いろいろ考え続けるに不安な点はますます不安になり、大丈夫と思っていた点まで不安になっていく。
 あまりに不安なので先手を打って神子さんとこの掲示板に書き込みをする。「これが逆境だ!」「夜明け前が一番暗い」「みんな最後までガンバロウ!!」…書き込んでみても、ぜんぜん自分の気持ちが晴れない。そりゃそうか。(1/9)

 リアクション公開。予定日10日の午後11時44分。綱渡りだがいつも遅刻しないのは見事。さてリアの方は……。「これが逆境だ!」って感じで状況はまずくなる一方。ゲーム的には停滞したままぬるま湯が続くよりマシだし、個人的には「どんどんプレイヤーを追いつめ、考えさせろ」と厳しいシナリオを推奨しているのだけれど、追いつめられる当人になってしまうと苦しくて辛い。誰だ、「山登りと同じで、今苦しいほど後の喜びは大きい」なんて無責任なことを言ったのは!?(ヒント:おれ) 泣ける。(1/10)

■逃げちゃダメだ!×10(1月中旬)
 まとめると、「《死を告げる少年》は《託卵者》となり、彼の仕業で馬目多津那さんは瀕死の重傷を負う。それをデジレ氏の仕業と勘違いした御神火丁が富良に戦いを挑み、結果として力を使い果たして消えてしまう。彼女こそが松浦五月夜の3人のACの1人であり最強の者だったのだ。彼女は事前にACアダプタを残る2名に手渡していたらしいが現在の所在は不明だ。そして《少年》は今度は猫跨サヨリに死を告げる。彼女こそが《少年》を生みだした者であり、彼女がいる限り第2第3の《死を告げる少年》が誕生する可能性があるのが《少年》には許せないのだ。そして彼女が死を告げられたことは、いつの間にか1年生の間にだけ流布していた…」といったところ。
 ナゴヤかプライベに行く。まだリアが出たばかりで、ほとんどの者が自分の分を読んだか読まないかの状態で、考えがまとまっていない。僕も、いきなりサヨリが矢面に立って動転。ミッションの枠組み、めちゃくちゃやん…。とりあえず噂が1年の間にだけ広まっている理由について、EXコマンダーのせいではないかとの指摘があった。確かに1年が2年や3年と違うのは「女生徒がいること」と「特務生徒がいること」だけなのだ。(1/12)
 ■第8回アクション
 『A0899026:ACとEPの関連性を調査する』(樹堂あきら)
 白ガクランの権限を駆使して独自ミッションを立ち上げる。ABは桜花山では能力が増してACへと進化し、「噂の実現によってのみ存在し続けられる」《死を告げる少年》の噂が特務生徒のいる1年にだけ流布している。つまりEPだけでなくEXコマンダーの存在そのものが、ACに干渉している可能性があるのだ。
 そこで《少年》を中心にしたエキストラパワーの流れを掌握したり、EXコマンダーの開発段階におけるレオナ獅子崎のプランにまで遡りACアダプタとの共通点を調べるなどして、調査を進める。
 《死を告げる少年》から猫跨サヨリを守ることは至上命題。私情じゃないぞ。一般生徒の安全を守ることは本来の使命であるし、彼女が絶対に絶対に絶対に松浦五月夜やACでないという保証もないのだ。そういうことで、<五感>と<毎日が戦場>を駆使し、彼女の安全確保を第一にデータ収集。襲撃されたら<脱出>×2で増援が来るまで逃げ切る。
 『A08990:ACを捜す』(樹堂あすか)
 生徒に紛れ込んでいるACを神衣千世子と断定し接触。Tが新学期になっても戻ってこないことについては「Tは2人の妹のこと、すごくかわいがって心配していたからね。何かあったんじゃないかな。リラの花が咲く頃には戻ってくるよ」とか応える。
 御神火丁の最後の言葉を信じるなら、この学園には松浦五月夜のACがあと2人存在する。たとえ深層催眠により本来の特性や記憶を封じ込めていようと、何らかのキーワードで覚醒するようになっているはずだ。千世子の大食いは明らかに異常だ。小柄な女性の大食いは存在するが、アイコン<料理>が追いつかないほど食べるのは尋常ではない。
 今回は漆黒のセーラー服を着用。他人には何も告げないが、救うことのできなかった御神火の喪に服しているつもり。正体がなんであれ、彼女は自分たちが守るべき生徒だったのだ。せめて彼女の妹2人は(回収とか捕獲ではなく)保護してやりたい。ACを確保しろと文武省は気軽に言うが、御神火丁がACであったなら、残るACも見た目は自分たちと変わらないクラスメイトである。無頼漢なので小難しいことは判らないが、人を物扱いになんかできるか!という感情は優先される。少なくとも「拉致」ではなく、納得の上で「保護」させてもらう形にすべきだ。
 
■この世の中に不思議なことなど存在しないのです(1月下旬)
 桜花山高校のシナリオについて思ったこと。
 そのときはなかなか気づかない、気づいても確信が持てなかったりするのだけれど、後から確認してみれば、金華山マスターはそれほどひねったミッションは用意していない。むしろ素直な正統派というべき謎かけばかりといえる。
 たとえば「水着になりたがらない」「風呂に1人で入りたがる」「夏でも長袖」の女の子は「火傷の痕が気になる」からだし、「何か動物にエサをやっている気配のある女の子」がいて「幽霊騒ぎ」があったときは、「幽霊の正体は野良猫」となる。
 本当にヒントからそのまま連想することが答えなのだ。

 御神火丁のことを振り返ってみれば、いつも事件の原因となる少女の側にいて、彼女らに「おまじない」を施していて、「銀のボールペン」を常に携帯していて、しまう場所のないはずの水着のときですら「どこからともなく」ペンを取り出していた。秘密結社<闇の巨塔>がかつて支配していた病院に下宿している怪しい転校生・ロビンズ・L・富良は、やっぱり<闇の巨塔>のエージェント<クール・ビューティー>だった。
 つまり怪しいヤツは怪しい。

 そう思ってみてみれば、やはり神衣千世子は普通では無い。小柄なくせに異常なまでの大食漢。ただの小柄な大食い女性は世に多々いるようだが、アイコンを危険レベルに達するまで酷使しても調理が追いつかない食欲は異常。単なるギャグや個性の描写と見逃してはいけない。彼女がACで無かったら、この学校にACなど存在しない。
 その理屈だと、やはり松浦五月夜は猫跨サヨリということになるんだがなあ…。(1/24)

■あ〜、僕がもっと早く気づいていたら!!(2月上旬)
…などと金田一耕助が叫びながら連続殺人が行われていくのでした。今回は長谷川先輩が殉職。毎回誰かしら死にだしたので辛い。後で考えればちゃんと回避できる方法があったことに気づくのでもっと辛い。
 白ガクラン・ミッションを立ち上げた樹堂あきらについてはほぼ成功。個人的な戦果はなかったけれど、目的である「EXコマンダーの存在そのものが、ACに干渉している可能性」が指摘され、猫跨サヨリが守られたのだから文句無しの結果(長谷川先輩の件を除く)。ちなみにこのミッションで黒鬼くんがエキストラセンス×5を駆使して「ACのエネルギーとエキストラ・パワーは同一」と解明し、チョコがACであることを確認した。もちろん評価「優」だった。
 あすかの方は、チョコ以外のACの割り出しは失敗。Tの妹について言及。危険な行為に手を出そうとした仲間を鉄拳制裁し、また上役エリートの真鍋椿に恐怖するってとこ。まあ、並。
 仮面の学生騎士が出現。校庭の梅の枝に困りごとを書き付け結ぶと、騎士が出現して解決してくれるという仕事人伝説である。これが特務生徒に追いつめられていた《死を告げる少年》にとどめを刺すのだが、どうやら特務生徒をも「生徒の敵」と認識したようだ。後半でガンバロウ。(2/10)

■秘密指令SRI(2月中旬)
 樹堂あすかはあと1回で「ACの捕獲」をこなさないといけない。実はミッション情報が改ざんされており、「松浦五月夜の保護」がそのまま活きていたことが判明。真面目にやっていれば単位確定なんだそうだけど。なんにせよ、ACを見つけ、説得し、保護し、松浦五月夜への道を見つけないといけないことには変わりはないのだけどね。黒鬼啓が単位取得にはこだわらないと途中移動で保護ミッションに来るそうなので、彼と連携して残るACの特定を進める予定。どんな能力があろうと、結局は誰か1人を特定し、その根拠を提示しないと認められないのだ。
 樹堂あきらは「仮面の怪人の噂を絶つ」予定。SRIを中心に特務生徒で梅の枝に集まった依頼文を解決し、「謎の怪人が困った生徒を助けてくれる」から「誰か生徒の有志が他の困った生徒を助けてくれる」へと噂を変質させることが目的。これならサヨリもアクションにからめさせられるし…。(2/17)

■手詰まり(2月下旬)
 ナゴヤかプライベに行くが、今回は手詰まり。今までに思いついた以上のアイデアは見つからない。まあ、ACアダプタも学園の秘宝もビートルバムも基本的には同じ発想のシステムだよねというくらい。ゲーム全体では起承転結の「転」が終わりかけくらいのはずなのだが、そう断言できるほど話が進んでいないのではという話になる。バッドエンドもあり得るから、もっとガンバロウとあれこれ相談。
 インターネットの方では、田村羊子のTAMURAがアナグラムでMATURAになることから彼女が本命という話が起こり、そっちに5人くらいが動くらしい。なんで今まで気づかなかったかな。今回、アナグラムがらみの話が他でも出てますが、もっと早く動いてよかったよね。これが正解ならまたしても「私がもっと早く気づいていたら」と呉先生ばりに泣き伏すことになるでしょう。でも、その裏付け調査に5人も6人も動くというのがちょっと不安。もともと手が足らないシナリオなので、マンツーマンが外れる者が出てくるよね。絞り込みが必要な時期ではあるのだけれど、それでも調べの足りない対象が多すぎるよ…。(2/24)
 ■第9回アクション
 『A0934002:噂の沈静化に専念』(樹堂あきら)
 梅の木に届けられた依頼文をSRIらで肩代わりすることにより、仮面の騎士の伝説が超常現象ではなく、普通の学生の仕業であるとアピールする。依頼の遂行にあたっては、目立たぬよう、しかし誰の仕業か推測できるように。
 猫跨サヨリには「死を告げる少年」はある生徒の悪戯だった(きつく制裁したので、もう誰だったかについては言及しない)と説明。自分たちで解決してしまったが、騎士の伝説が広まってしまったため「僕らで後始末するしかないよねえ…」と説得し、SRI有志で仮面の騎士の仕事を引き受けるよう説得。もし本物が現れても「同じ事を考える奴がいたんだな」で納得させる。

 1回のミッションで2単位というと、まず失敗すると思うべきなのか?

 『A093400:松浦五月夜博士を捜し保護する』(樹堂あすか)
 黒鬼啓のエキストラセンスでACを特定するため、協力して校内でエキストラセンスにひっかかる全員をチェックする。《託卵者》またはABの生みの親候補としては渋澤湊、もう1人のACとして指宿葉恵を想定。ただ重要なことはACや松浦五月夜を発見することよりも、それをデジレに気取らせないことと、ACやSBにこちらが仲間であることを納得させること。

 もし誰か(特に千世子らAC候補)がTの妹について探りを入れてきたら、「妹が2人いて、それが心配だって言うから『なら、あたしたちんとこへ連れてきなよ』って言ったんだけど、『あんたたちはうっかり屋だから任せられない』って却下。信用ないのよね…」とため息。「だけど、今でもそう思っている。守るべき者を護ることがあたしらの心意気だし、使命なんだよ」(追補 このセリフは千世子への説得に用いられた。しかし千世子は「あたしバカだからわかんない」と言ったまま消滅。おいっ!! あんたはヒノキか!)
 
■ホテルなら最上級(3月上旬)
 忙しい。何も出来ない。体調も不良。勢いで投入した3番目のキャラを、全体の情報整理をしているケリーさんとこの支援に回しておいた。桜ヶ丘のデータもきっと必要になるから。しかしオンラインで入金からエントリーまでできてしまうので、締め切り当日の深夜でも新キャラ投入できるというのは便利というか散在というか……。(3/7)

 リア公開。どちらも成功。懸念した仮面の騎士退治も片づき、樹堂あきらは2単位獲得してランクCへ☆
 …と、ここまでは良い知らせ。悪い知らせは、まずACと判明した神衣千世子の説得に失敗。彼女は高槻病院で眠り続けているサラこそ松浦五月夜だと認めただけで消滅した。千世子の消滅で、特務生徒らへの新木佳乃都の嫌悪が憎悪へ昇格。十中八九最後のACであろう新木が新たな《託卵者》となり、学園の異常状態《震龍》は一気に第3段階へ成長した。しかもそのTPASは「特務生徒を排除する」というもの。パワーアップした仮面の騎士が何人も出現し、特務生徒が次々に倒されていく。Bレベルアイコンの5つ取りでも一撃です。そいでもって次回のミッション危険度は★★★★★。「的確なアクションと必要なアイコンを装備していても死ぬ可能性は高い」というもの。おい…。
 まとめると、松浦五月夜はサラ・マーガレット・富良と呼ばれていた少女。彼女は自分の分身として3体のACを生みだすことで深い眠りに落ちたが、この3人がすべて消えてしまうと、眠りに逃げていた五月夜が目覚め、そうすればもうこの地に用のない<闇の巨塔>は彼女をいずこかへ連れ去ってしまうのでミッション失敗となる。ということはだ、第1回の登場人物はすべてブラフかい! わたしゃほぼ1年間かけて“ただのトキメキ学園ストーリー”を演じていたってことかい? それにマスターはわざわざ筆を費やしていたと…。(3/7)

■諸君の命、私にくれ!(3月中旬)
 「ナゴヤかプライベ」に参加。家の中が1日大騒ぎで参加も危ぶまれたが、なんとか2時近くになって顔を出せた。まったく名古屋のメンツは頼りになる。毎回、いろんな意見や忠告をくれ、それがけっこう的を射ているのだ。できればPCもこっちのシナリオに顔を出して欲しいものだが、「口は出すけど手は出さない」とのこと。まあ、向こうも危険度が高かったり裏任務なのは判るけどさ…(実は半数くらいは参加もしてないらしい)。
 とりあえず神子さんをみんなで「あなたがもっと大胆かつ繊細なアクションで新木佳乃都を癒さなかったから、こんな事態になったんです。きちんと責任をとって収拾して下さい!」と苛め、机の下にまで追いつめる。それからまだ「新木がACとは確実ではない」という声があったけれど、(覗きも含めて)あそこまで描写があり、千世子が「かのちゃんが」「かのちゃんに」と連呼していて、それでも佳乃都がACでないというなら「私だって、猫跨サヨリを松浦五月夜と信じてアクションかけます!」と宣言。怪しく見える人はやっぱり怪しく、妖しく見えるモノはやっぱり妖しく、それが正解なんだから、あれこれ考えず初心者のように素直な気持ちで突っ込むべし。みんな裏を読みすぎ。
 さらに神子さんとは帰り道にビートルバムの話もする。これはもともとオーロラネットを介して各校から余分なEPを集め、それを別の形に変換して蓄え、再配分するというものらしい(この要約であってますか?)。もしそうなら「なんだ、ちゃんとビートルバムが完成して機能していたら、チームゼロが裏切る理由の半分は無いようなものじゃないですか!」とさらに責めてみる。(3/16)

■ぼくはベラミー、きみはオッドポール(3月下旬)
 松浦五月夜の所在が確定したところで、全2ターンの救出ミッションが発動。この5つ星ミッションに総力戦…といきたいところだが、仮面の騎士が片づかないことにはどうにもならない。へたに能力強化すると問答無用で騎士の餌食だし、もともとPCの多くは調査・交渉系。正面から戦って勝ち目がないのは前提だけれど、それにしても苦しい。下調べもあるので、突入は全2回の2回目に回したいところだし「今回は準備だけ」という意見は多いけれど、選択肢はあくまで「松浦五月夜を救出する」しかなく、「救出の準備をする」では無いんだよね。
 そしてもちろん「仮面の騎士が片づかないことには、学園の一部とみなされる病院での騒動は危険」という指摘は当然だ。けれど「“だから”実行は騎士が片づいてからのはずだ」という指摘は疑問。全否定はしないけれど、「危険だ」という事実は「実行時期の決定」には影響しないはず。それゆえに星5つなのではないかしら。第3段階の《震龍》とAC並みの騎士を相手にするミッションの星は3つなのに…。
 「突入時期」は、「仮面の騎士」ではなく「五月夜と富良」を基準に判断しないといけないと思う。なんといっても、今回突入しての最悪の結果は「突入班の全滅と敵防御の強化」だけれど、もし今回突入すべきだったのに次回回しにした場合の最悪の結果は「ミッションの完全失敗。松浦五月夜とEXコマンダに匹敵するシステムが秘密結社の手に渡る」なんだから、楽観論より悲観論で判断すべきだろう。実際、今までも準備不足や情報不足で失敗するより(それは一般論で補えた)、下調べ・裏付けに時間を使いすぎ機会を逸したものの方が多くなかっただろうか、EXコマンダ回収とか千世子の説得とか。
 とはいえ、結果は妥協案として「松浦五月夜救出の準備を整え、いつでも作戦開始できるように待機。これ以上引き延ばせないと判断したら決行」という形になった。それから過去に<闇の巨塔>と戦った舞台でもあるので、なんかデータが残っているかも。それに騎士組が「Tに頼まれて、病院に囚われている女の子を助けに行くから結果を見ていて」と説得に成功していれば、少なくとも後ろからは刺されまい…。(3/28)

 Tもチョコもあからさまに怪しく、銀のボールペンはあからさまに怪しかった。裏付けや説得に時間をかけるより、富良のようにかまをかける方が有効だったのだ。富良へのかまかけは失敗したし、単刀直入なTへの問いかけは疑われただけだったから、用心深くなるのも仕方がない。とはいえ、もう少しやりようがあったと反省。でも次のアクションでも同じような後悔をすることだろう。金田一先生とか、呉先生とか、名探偵・名軍師という人もたいてい後悔してばかりだ。僕らが後悔しても仕方がないよな。
 ここで手本にすべきは陣内孝則版の明智小五郎だろうか。名探偵・明智小五郎は、復讐者である犯人によって依頼人とその家族を皆殺しにされてしまう。だが最後に自らも死を選択した犯人を見て、明智小五郎はこう宣言する。「僕は今回の事件の依頼料で犯人の墓をつくって弔ってやろうと思う!」と。確かに犯人に同情すべき点は多い。しかし依頼人の被害者からもらった金で犯人の墓をつくるのか?…いや、言いたいのはそういうツッコミではなく、自らの失敗はさりげなく脇に置いておき、あくまでも前向きなその姿勢を見習おうということだ。諸克孔明でもいいや。結果がどうあろうと「すべて私の思うがまま」と含み笑いするだけ…って、それじゃあ悪役か……。(3/29)

■笛をプープー吹いてくれるのか?(4月中旬)
 松浦五月夜の救出に成功!
 救出作戦はなんだかんだの果てに1回で終了した。つまり「2回ミッション」という設定そのものが罠。「2ヶ月以内に任務を遂行せよ」というのは現場を知らない文武省の計算であり、現場のエリートは「今すぐにでも!」と主張しており、条件的にも前述したように「来月回し」にしたらヤバイというのは判っていたのですよね。それに今まででも「2回」といいつつ4回6回と回を重ねたミッションもあるので、逆もあり得て当然か。金華山マスターによれば「1回目は下準備だけ」と完全に決め込んでいたら失敗だったとか。そういう意味ではぎりぎりのクリア。
 で、ここまでは良い話。作戦実施による死亡者は3名。いつも生き残ってなんぼというのが口癖の風迅学園・酒堂疾人は先行して潜入し、松浦五月夜の所在を敵に気づかれないよう仲間に伝えて消えました。この情報がなければ、作戦はさらに困難になり、成功していたとしても犠牲はもっと多かったかもしれません。口先だけ達者な巨漢、周防めろんは仲間の突入の殿を勤め上げ、盾となって大往生。女ながらさすが無頼漢の漢。それからミネラルウォーターとカンパンだけで生きるQINDの斗南龍。病院内部の端末からセキュリティの攪乱や仲間の誘導を最後まで行いました。いずれも必要なことを遂行するための犠牲です。
 こうして松浦五月夜は無事に救出されましたが、彼女と彼女のACアダプタを狙う謎の敵の出現です。《笛》を使って特務生徒を操ったりEPを吸収しますし、美女ですが本当の人間ではないようなので、《ゼロ》だかレオナだか、別のシナリオ群であるドメインCで暴れ回っていた敵でしょう。いよいよドメインAに出張です。それなら今までミッションを改竄してきた犯人も確定したようなものです。そして五月夜はEPを吸収する敵に抵抗する桜花山高校とその《震龍》をサポートするため、この地に留まることとなったのです。(4/16)

 カラボスと呼ばれることになった謎の女は、おそらく氷室美佐/レオナ獅子崎の関係だと目星がついているので、今さらながらに他シナリオのチェック。検索かけて「氷室美佐」「笛」「レオナ」「プロトタイプ」に引っかかるファイルを残らず落とし込んで要約。
 各地で学校のEPが喪われるという事件が頻発してますが、この奪われたEPの流れには大きく2系統があります。1つはオーロラネット上に《神》として君臨しようとする秘密結社コングロマリットの系統。宇宙に向けてEPが送られているとか、ブラックEXコマンダーからEPが吸収されている…というシナリオです。そしてもう1つはオーロラネットの開発者、レオナ獅子崎によるプロトタイプの系統です。余命1年と診断されたレオナは、(一説によれば《神》の野望を阻止するため)プログラム《プロトタイプ》/《ゼロ》に託して、自分の記憶と人格をネット上に移植しようとしましたが、実際は半年足らずで逝去したため不完全に終わり、記憶データが四散してしまいます。そして常日頃から「たった一人の友人のためなら現在の立場を失っても構わない」と断言していた氷室美佐は、チーム・ゼロを煽って文武省に離反させ、《笛》と《秘宝》を使ってEPを集め、それをレオナ復活に使っていたということになるようです。で、ほぼ復活したレオナと彼女と融合した美佐は、本末転倒でワルモノになってしまっているわけですが、僕らが相手にするのはどうやらこっちのようです。末端とはいえ強敵ですが、星5つミッションの後では、(死ぬ危険が大の)星3つシナリオなんか恐くありません。感覚がマヒしているのが不安。(4/17)
 ■第11回アクション
 『A1134003 : 謎の女を警戒する』(小荒ゆかり)
 各運動部におにぎりとお茶の差入れに回る。その本当の目的は、校内の偵察と、そのとき校内にどれだけの一般生徒がどこにいるか常に把握しておくこと。一般生徒をいつでも遠ざけられる用意が必要なのだ。もしカラボスが出現したなら、正気を失いかけた者にヤカンの水をかけて回る。彼女は修学旅行列車あすなろの車掌のようだが、《笛》が聞こえるということは、氷室美佐と融合したレオナ獅子崎のコピーの1つと思われる。ACアダプタを狙うのは、現実世界での肉体を手に入れるためだろうが、レオナの人格データ化技術と松浦五月夜のAC技術が組み合わされれば不死身で不老不死の超人が誕生することになる。

 死亡再エントリーの新キャラ。PC一覧を見ていたら、スポーツ系の興武館高校出身者がまったくいなかったので、女子マネージャーっぽいキャラを作成。基礎アイコンは五感,家庭科×2、追加アイコンで魔法のヤカン×2。まあ、ヤカン係。
 『A1134001 : 松浦五月夜博士に協力』(樹堂あきら)
 『優先アクセス権』を使い、松浦五月夜がオーロラ・ネットとEXCについての知識を深めるのを手伝う。EXCとACアダプタが干渉し合って事件がここまで大きくなったというなら、それを制御できるようになればカラボスに対抗できる力になるかも知れないし、E計画にとってもプラスだ。そこで秘密結社の人間であった松浦五月夜に秘密をどこまで漏らして良いか悩むところだが、自分は3人のACは、松浦五月夜という人間の異なる側面を映し出す鏡だったと思う。そして彼女らはみんな良い少女だった。だから僕は五月夜も信じることにする。また五月夜をサヨリに紹介しておき、「Tから連れてくるよう頼まれていた人。今まで病院にいたんだ」くらいは伝えておく。
 『A1134003 : 謎の女を警戒する』(樹堂あすか)
 カラボスが出現したら『燃える鉄拳』を『喧嘩上等』の心意気で使って立ち向かう。カラボスが、あすなろの車掌=ゼロ=プロトタイプ=レオナ獅子崎=氷室美佐だとすれば、アイコンの1つや2つで勝つか撃退できる相手ではない。だから目的は時間を稼ぐこと、そして『拳の語らい』で(氷室美佐ではなく)レオナ獅子崎が何のために復活しようとしていたのか目的を問いただすこと。「私は仲間を守るために戦う! あなたは何のために戦うの!? 何のために復活しようとするの? 自分の本当の目的を思い出しなさい!!」とか。
 無頼漢のランクCアイコンには実体にも非実体にも通用する「燃える鉄拳」と、邪念を払って無心になる『心は空のように』があり、拳と拳で理解し合う『拳の語らい』がある。アイコンだのみのアクションはいけないと判りつつ、なんかもうアイコンで勝負だ!って状況なのだ。
 
■ACあれこれ(5月上旬)
 3人のACは松浦五月夜が生み出しました。富良が4人目(もしくは1人目)なのかは判りません。でも、新木佳乃都が3人目なら彼女のいう「おにいちゃん」が富良ということになって辻褄はあいますね。それからTとチョコのことですが、彼女らを復活させることは可能でしょうか? 技術的に可能か? 可能としたら、復活させるべきなのでしょうか?
 ACは一見人間と変わらぬ知性と知識と人格を身につけています。3人のACを生み出して、松浦五月夜はそのまま意識を失ったということですから、彼女らの個性はもちろん、(3人ほとんど同時に召喚していたとしたら)事件の経緯や松浦本人の思惑も、生まれながらに知っていたことになります。何のひな形もなく、召喚したら必要なことは何もかも知っていたというのは、あまりにもご都合主義ですから、いちばん無難な推測は「記憶や人格は召喚した人物のものを部分的にコピーした」という説明でしょう。つまり彼女らの個性はもともと松浦五月夜の中に存在していたのではないかということです。それ自体は決して不思議なことではありません。ビリー・ミリガンなんて、24人も自分を頭の中に抱えていたのです。3人や4人がなんだというのでしょう。
 つまりベースとなるものは松浦五月夜の中にあるのではないか。そして彼女らが桜花山で生活していた間の記憶もある程度は夢を通じて、五月夜の方にもバックアップされていると考えていい。そしてACアダプタは富良とカラボスの脅威さえなくなれば(別にあってもいいけど)、いつでも使える状況にある。またチョコらが生み出したACもまだ陰から見守っているようなので、その意志はまだ校内に存在している。少なくとも、オプショナル・レポートに顔を出せるくらいには元気だと☆
 ということは、消滅してしまった彼女らをもう一度、甦らせることは、現時点ではまったくの夢想事ではありません。まあ、今回松浦五月夜が「それは絶対に無理です」と言い切れば別ですけど。(5/6)

■24羽のクロツグミ(5月中旬)
 リア到着。率直にいえば、そろって大ハズレ。樹堂あきらが松浦五月夜に情報提供した以外は没…じゃないけど「効果なし」。カラボスはむちゃくちゃ強くて相手になりません。RPGでいうところの「シナリオ進行に不可欠なので無敵モードに移行中」といったところ。
 中には「マスターの辻褄合わせに使われただけじゃないの?」という声もあるけれど、僕らは初回から10回目までがいわば「松浦五月夜&デジレ編」で、11回目からは最終章「松浦五月夜VSカラボス編」だと思いこんでおり、それを前提にアクションをかけていたのだ。ところが実際は「レオナ獅子崎VSテルミン大西編」だったわけで、アクションの前提を間違えれば没もまた仕方がないわな…。ドメインBとCそれぞれのラスボスが、ドメインAで直接対決するという展開を読めなかったのだけれど、シナリオがABCの3つのドメインに分かれている意味と、それぞれの展開を把握していれば予想できてもおかしくはなかったんだよね。
 そういうわけでマザーグース計画が始動(始動たって次回で完結だ)。ACアダプタとEXコマンダを共振させ、イベントを開催して発生させたEPを一気に流し込んで、消滅しかけた桜花山の《震龍》にカンフル剤を打つと同時にオーロラネット上の敵を一時的にシステムダウンさせるという大技。その標的が《プロトタイプ》になるか《神》になるかは、今回のプレイヤー同士の相談次第。ただ「世界征服しちゃうぞ」の《神》よりは、「生き残るためなら裏切りでも何でもするわ」の《プロトタイプ》の方がマシ…というか交渉の余地ありという雰囲気。(5/20)

■反省会(5月下旬)
 プライベに行く日は昼飯が楽しみ。ふらふらと本笠寺駅前のゆたか屋で唐揚げ定食やたまりきしめんを食べてみたり、大磯通りで長寿うどんや大名巻きやタコ焼きを食べてみたり。もしイベントが土曜日だったら木金土のネギコロッケと出会えるのだけれど…。
 さてナゴヤかプライベには、金沢や横浜からも参加者があった。例によって個々の反省を交えながら全体の総括をするが、とりあえず敵は《神》でプレイヤー間の調整はつきそう。まあ、現実的な選択としてはそれしかなかろう。あと、カラボスのこと、CBのこと、松浦五月夜のこと、オーロラネットのこと、桜ヶ丘のこと等々いろいろ話すが、どうしても何か考え落ちしている気がしてならない。
 一般生徒を巻き込み熱狂させるイベントとしては「寮祭」で本決まり。表向きには女子寮となった橘寮の1周年であり、ちょうど花橘の季節だから。実際的には、試験期間を挟んでタイムリミットまでの2週間で実現しても不自然ではなく、どうせ巻き込む女子NPCを誘う口実になり、女子寮公開!となれば男子生徒は放っておいても集まってくるという計算…。(5/25)
 ■第12回アクション
 『A1234003 : 桜高生を盛り上げる』(小荒ゆかり)
 マザーグース計画を成功させるための橘寮祭にクッキーやおむすびの実況実演販売で参加。足摺エリモさんにも声をかける。
「炊きたてアツアツご飯はまさに灼熱地獄!調理人と食材がガッシリ組み合って、今まさに美食のバトルロイヤルが始まろうとしています!……おーっと、ここにシャケとタラコが乱入だ! 思い起こせば2時間前、冷たい水で一心不乱に米を研いでいた時点では、まさかこのような熱い戦いが繰り広げられようと誰が想像しえたでしょうか!?」
 「熱い実況解説」は実演販売を盛り上げるだけでなく、もしバールのようなものらと戦闘になっても余興としてごまかすのに利用。
 『A1234001 : 猫跨サヨリとデート』(樹堂あきら)
 マザーグース計画を成功させるため、橘寮祭に猫跨サヨリを巻き込む。準備期間がないので男子寮も応援参加ということで、一緒に試験勉強をしながらでも「2人で特別参加して、フライドポテトの実演販売やってみない? この前のお弁当、おいしかったし、僕もあれから少し練習してみたんだ」とか街中に寮祭のポスターを貼って回るとか。

 ホントは五月夜のサポートとかいろいろしないといけないんだろうけれど、デートしろ!とミッションが命じているのでデータだ!! あとは頼む、黒鬼。
 『A1234003 : 桜高生を盛り上げる』(樹堂あすか)
 マザーグース計画を成功させるため、橘寮の寮祭を企画実行し、桜高生を盛り上げます。
 寮祭にしたのは、中間試験を挟んで2週間ほどしかない準備期間で実行できるもので、準備段階は少人数でも可能で、なおかつ実行段階では全校生徒を巻き込めるものであること。また参加させねばならないNPC女子についても、各企画への参加という形で誘いやすいと思われるため。表向きには、女子寮として再出発した橘寮の1周年にあたり、またちょうど花橘の季節というのも寮祭開催の大きな理由となるでしょう。
 実行委員といっても、準備に時間をあまりとれないので、エキストラ中心に有志による持ち込み企画を寄せ集める形になるだろうし、今回は男子寮の応援も必要になるだろうから、実際には場所や備品の調整が主な仕事。内容的には一般公開でミニ・コンサート、お化け屋敷、バザー。生徒対象でお花見とバーベキュー大会。
 『A1234002 : 敵は《神》だ』(カサンドラ黒須)
 みんなの意見をまとめ、「対《神》」で円さんに報告。「…カラボスと戦うと、きっと恐ろしいことが起きるの。そしてコングロマリットと戦わないと、もっと恐ろしいことが起きるわ……」
 今の状況は「囚人のジレンマ」のようなもの。特務生徒もカラボスも互いに信じ合えば最善の結果が出るが、どちらかが裏切れば一時的には優位に立てるが、ここはあくまで全体の一局面なので結果的にはマイナス。両方とも相手を裏切ろうとしていれば、笑うのは《神》だけの結末が待っている。他のエキストラもカラボスも、この単純な論理を理解していて(信じて)欲しい。松浦五月夜は「ACの人権を尊重する」という。それならば我々も、カラボスのようなAIの人権も尊重しないといけないのかもしれない。生命や知性の定義は難しい。ただの石ころですら、定義次第で生命体だと言い切れてしまうのだ(参考『造物主の掟』JPホーガン)。 
■アクションの決め方(6月上旬)
 プレイ感覚がつかめたところで終わり、次の予定がないというのは残念。12回は長いかと思ったけれど、飽きることなく終了。最近の6回8回というPBMでも長すぎるように感じるのは単にPBM自身に1年間惹きつける魅力がなかっただけと納得。まあ、この作品にしても途中リタイアがけっこういるので好きずきなのかもしれませんが。
 今回は、“プレイヤー”として(お馬鹿なものから卑劣なものまで)ありとあらゆるアクションを考え、その上で“キャラクター”としてのベストを選択したのが正解。どんなゲームでも同じなんだろうけど、今回はそのかみ合わせがうまくいったということで。(6/7)

■恋は優し……(6月中旬)
 オプショナル・レポートの『恋愛講座』7本が到着。TとチョコがPCと仲良くなったNPCをゲストに対談するというもの。この7本に取り上げられているのは、新木佳乃都、馬目多津那、平子静香、御神火丁、足摺エリモ、指宿葉恵、澁澤湊、猫跨サヨリの8人。ということは残る2人、田村羊子と神衣千世子は結局親しい異性の友人ができなかった(フリー)ということ。とりあげられた8人にしても、新木と馬目は二岡をめぐって誤解しあったまんま三角関係で安定したケース、静香は良い線いった彼はいたけど途中リタイアしている間に自然消滅、エリモは彼氏が転校(死亡)して心にすきま風、湊は友人はいるけど本人は恋愛に疎いし相手は告白する気がないので宙ぶらりん。というわけで、言い方は悪いけど女性NPCは余っていたのです。せっかくの「ときめき推奨」なのにもったいない…。(6/12)

 この場では、何度も後悔と懺悔を繰り返していたが、いきなり「僕たちは最大のミスを犯してしまった」 で始まる最終リアって、発言しているPCのプレイヤーとして、どーよ? まあ「寮祭では全校生徒を巻き込めない」というのがマスター判断だったらしいのですが、夏に水泳大会、秋に学園祭があり、しかも準備まで(試験期間込みで)10日くらいしか無い状況で、他に何すりゃいーの? 梅雨時に体育祭ですか? 複線としては「花見」ってのもありましたが、みかんの花の花見じゃ、それこそ全校生徒は集められません。「当麻伝説」のキーワードが足りないということなのか…。
 結果的には文句はないですよ。カサンドラ・黒須はマザーグース計画の標的が「神」だと進言し決定させ、樹堂あきらはもう1人の白ガクラン・鈴木知子と協力してマザーグース計画全体の進行を統括し、寮祭転じて突発発生した文化祭ではアニーとデート。樹堂あすかはその祭りの準備スタッフとして奔走して人集め。小荒ゆかりは“バールのようなもの”に幻惑されたエキストラに水かけて回る一方で、祭りの実況中継を担当してイベント盛り上げに貢献。ラスト2回で投入されたEランクにしては頑張りました。
 結果オーライとはいえ、大量の退学処分者を出してしまいましたが、任務終了による転攻をカムフラージュするには最適なのかも。どのみち表向きの騒ぎの首謀者である樹堂あすかは退学の筆頭でしょうが…。(6/17)

■戦いすんで日が暮れて(11月下旬)
 最終リアが到着し、総集編も発送され、落ち着いた気分でプレイ日記を読み返してみれば、見当違いも多ければ、真相を紙一重でかすっている推理も多く、後悔ばかりの1年。振り返れば大笑いの迷推理。気になっていた謎も、シナリオ開始前の事件にかかわるものだったり、今後のテーブルトークRPGのシナリオ用だったり、なかなか全貌は明らかにされません。3人目のACも実は……でしたし。一筋縄でいかない作品でした。
 そして2003年11月29日(土)。東京文京区のシビックセンターにて、『特命転攻生』の最終プライベが開催されました。オフィシャルでのイベントが予定されないということから、自主開催です。ぼくも仕事を済ませてから小雨降る中を新幹線を乗り継いで参加です。マスターは参加されませんでしたし、内容的には普段のプライベ+アルファという感じ。普段より大勢が普段より遠くから集まった…くらい。でもにぎやかで活況でした。夜は東京ドーム側のイタリア料理店で宴会し、近くの旅館・朝陽館で合宿。雑談したり、明け方までテーブルトークで『特命転攻生』をプレイしたり、朝までわいわいと盛り上がってました。
 そこで、他のPBMと違うなあと思ったのは、みんな余所のシナリオのPCやNPCについても、実によく知っているということ。NPCや大きな事件の話はもちろん、PCの自己紹介でも「ああ、あの人ね」と頷く感じで、人によっては大きな拍手やらツッコミが入ります。たとえば“黄金のペド”こと小石川モユルさんとか、“お茶会の主”ことケリー・リプトンさんとか☆
 久々に楽しんだPBMに相応しいイベントでした。

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