たそペン結成秘話

黒須 俊之

 『蓬莱学園の冒険』といえば、私がまっさきに思い出すのが秘密結社「黄昏のペンギン」です。
 十年ほど前に、里見、北山、宮崎、黒須(全員実名)の間で意味もなくペンギンが流行っていて、ずるずると宮崎君が決めました。
 で、当時の私は復讐する相手もいないのに、薪に臥して胆を嘗めつつ、「可愛い女NPCなんか皆死ねばいいんだ」と呪いをかけていました。そのため宮崎総統から、「ロシア女(名前忘れた)を穴掘って埋めて蓋して見張る役」の役職をもらった時は狂喜乱舞したものです。
 それから早十年、ゲーム会社勤務兼セミプロ作家になった私は平気な顔をして一〇代の女の子に裾のひらひらした服を着させています。水浴びのシーンを書いても、なんとも思わなくなりました。
 歳月は人を変えます。確実に。


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