陶芸雑感 3.

閑庵 楡窯 訪問記






12月某日、東北自動車道を北に向かい、佐野インターで降りた。そこから、田沼町を経て、さらに山深く入ったところにある閑庵 楡窯(しずかあん・にれがま)を訪問した。
僕にとっても、細君にとっても初めての窯元訪問。
美味しい空気と山裾の静かなところに、その楡窯はあった。

庵主・栗原さんとはこのHPを通して知り合った。
まさに、「陶芸とJAZZ」が取り持つ縁なのだ。
庵主・栗原さんはプロの陶芸家で、陶芸教室も開かれているし貸し窯もされている。
陶芸作品もデパートの大丸などで販売されているし、ネットでの販売もされている。

敷地内にある窯は全部で4基。ガス窯2基と単発の登り窯1基、穴窯1基が用意されている。
下の写真はその穴窯と火入れを待つ薪。

さらに、下の写真は単発の登り窯だそうで、3000ヶのレンガを積み上げてご自分の手でお作りになったそうだ。

無造作に置かれた作品の数々。

僕にとってカルチャーショックだったのはこの「焼」
いつも電気窯で焼いている僕にとって、薪の持つ味わいには驚いた。
まさに、窯変の世界なのだ。
「そうか、これが焼き物なのか」と感銘を受けた次第。
1に「焼」、2に「土」、3に「かたち」ということが実感をもって納得できる。
反面、今まで自分のやってきたことが「ママゴト」のように思えたのも事実。

栗原さんと共通項が多いのも面白い。
土いじりが好きだ。
ジャズが好きだ。それもピアノ・トリオ。
昔、ウッド・ベースを弾いていた。etc.

違うのは、徹底的にこだわれるか、否か
そして、飽くなき情熱と経験に裏打ちされた腕前があるか、と痛感した。
下の美味しそうな蕎麦は庵主自ら打っていただいたお蕎麦。
信州の特別な蕎麦粉を取り寄せて打ったそうだ。
その美味かったことといったら筆舌に表し難い。「感謝」
プロの「こだわり」は、やはり違うと思った!

閑庵 楡窯のURLは以下の通り。
http://www.sunfield.ne.jp/~nire8/

今回、僕自身がハイテンションになってしまい、庵主や美人の奥さん、ゴールデンリトリーバの愛犬「ジャズ」、周りの風景写真を撮り忘れてしまった。
次回は忘れないようにしなくては。