(1)焼成編
初めての薪による窖窯焼成体験は感動の6日間であった。じっくり、じっくり焼いていくその過程に薪窯でしか味わえない感動があった。Eの写真もそのひとつ。肌に痛いほどの放射熱の中で撮った写真には焼き物が透けるように赤く輝いていた。満点の星を仰ぎながら薪をくべ、JAZZを聴いた。焼成に6日間、冷ましに5日間。待ちに待った窯出しは歓声の連続だった。今回の焼成に立ち合わせていただいた「閑庵 楡窯」へのお問い合わせは以下のURLへ。 
閑庵 楡窯(しずかあん にれがま) http://www.sunfield.ne.jp/~nire8/
G急冷:引き出した茶碗を水につけて急冷却。真っ黒な瀬戸黒の出来上がり。
F瀬戸黒:6日目、色見穴からりんごのような抹茶茶碗を引き出した。美しいの一言。
E1200度以上で焼成:真っ赤に燃えた焼き物は透けるように美しい。灰が溶着し始める。
D煤:長めのあぶりで窯内は煤で真っ黒。その上に、薪の灰が積もり始めている。
@閑庵 楡窯:栃木県の田沼町の山の麓にある楡窯。周辺は牧歌的な景色。
A窖窯:3段式の窖窯。周辺には赤松の束が所狭しと積み上げられている。700束弱を使用。
Cあぶり:約1日をあぶりにあてた。
B窯詰:今回の窖窯には信楽、志野、備前の3種類を窯詰した。

薪による窖窯焼成 その1.