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キュウシュウノウサギ

道路を歩く若い個体。山の中を通っている道路は獣に出会える可能性が高い。特に薄暗い早朝はねらい目。なかでもノウサギは出会える可能性の高い獣だと思う。

ノウサギは普段から耳を立てて警戒しているが、極度に警戒するときは後ろ足で立つこともある。これは他の獣にも多く見られる。

食痕。ノウサギの食べた跡は、鉈で切ったようにきれいに切れている。

糞。ノウサギは円形の碁石に似た糞をする。

伸びをするノウサギ。このときは約10m位の距離でブラインドを張らずに撮っていた。この個体は警戒する様子をあまり見せず、時には5m位のところに向こうから寄ってくることもあった。

向こうの様子を伺うノウサギとその様子を伺う僕。でもノウサギはこちらのようすも感じているのが耳の向きからわかる。

冬毛のノウサギ。キュウシュウノウサギは冬の間でも毛は白くならない。でも冬毛は夏毛に比べるとふわふわである。

ノウサギの中で間違いなく撮るのが一番難しいと思われる。山を歩いていても、見つける時はほとんどが走って逃げているときだから…

日本にウサギと呼ばれるものは4種いる。そのなかでキュウシュウノウサギはノウサギ4亜種の内の1亜種である。他に冬の間に白ではなくグレーになるウサギもいるらしい…?
主に夜行性で昼間は倒木の下や藪のなか等に潜んでいるが、古いアナグマの巣穴に入っていくのを確認したこともある。
普段は単独で暮らしているが、ある一箇所に数頭が集まることもあるようだ。


観察のコツは食痕や糞を丹念に探し、その新旧であたりをつけ、あとはひたすら足しげく通う