Tsubuyaki 
aquarium shop OCE
AN LIFE toppage
こちらでは店主の思いや気付いたことなどを気ままに書いていこうと思います
2010.05.29
ボルクスジャパンのLED27W早速の入荷です。(グラッシーレディオ27)
比較のために現行の21Wを並べています。(左が27W、右は現行の21W)


形状はご覧の通りで3W9灯が中心に配置され放熱板がとても大きくなっています。
点灯すると

右が27Wリーフブルー、左が21Wアクアブルーです。27Wの直下12cmで170000Lxオーバーでした。
限られた範囲での照度はメタハラ150Wを完全に追い抜きました。
今回新発売された27Wは二種類で

リーフブルー 青3W×6 27W
リーフホワイト青3W×4 白3W×4 電球色3W×1 27W

という構成です。照度は共に同程度でした。
単独でミドリイシがいけそうな感じです。
60cm規格水槽などでソフトコーラルなどを飼育するには至近距離からの点灯は強すぎるくらいの印象を受けました。21Wも当店で使用していますがいい成績ですので用途に応じて使い分けるのが良いかと思います。

2010.05.22
ヒルギ水槽その後

3月12日の画像にあったヒルギの苗はまもなく枯れてしまいました。左のがそれです。右の二つは約一週間後に植えたもので根も生えていない種子の状態からこんな感じで成長しています。種子からのほうが環境に慣れやすいのかもしれません。
2010.03.13
この水槽。

何てことはないフツウの60cm規格水槽ですが、どこまで単純に飼えるか…と。
装置としては右上に見えるサンダーのWT100という最も原始的なタイプのウッドストンスキマー、エアレーションによる極ゆっくりとした水流、ヒーターとサーモスタット、LED21W2灯だけです。
あとは通常の厚さのライブサンドに少な目のライブロック。一応ベルリンといえばベルリンです。
立ち上げにはそれなりに時間がかかりましたが今は硝酸ゼロ、燐酸ゼロ、KH9を保っております。添加物は…ナシです。
収容生物はトランペットコーラル×2(大きめ)、ハナガタ、ハナタテ、チヂミトサカパープル×2、スターポリプ、クマノミペア、フリードマニドティバック等です。無論餌はふつうにやっております。
 不思議な感じでしょうけど水質的には実際に一年以上この状態です。バランスさえとれればこれで充分飼えるわけですね。店内にありますのでいつでも見にいらしてください。水槽は面白いし、奥が深いです。
2010.03.12
沖縄からヒルギの苗が届いたのでリフジウムっぽく植えてみました。成長の記録はまたお知らせします。
2010.03.09
ほんとに久しぶりのtsubuyakiです。
続.最近のLED照明
またLEDの最新型を店内に展示しました。MAX-Sの160Wです。
明るい明るい!LUXメーターで計ったら250Wのメタハラ(コーラルグロー)よりも明るいことが判りました。LEDもここまできたか!という感じです。この商品は白色と青色のLEDで構成されていてそれぞれの色に独立したタイマーが付いています。

青だけだとこんな感じです。

メタハラでは出せない深い青色です。
価格は125000円ですが、よく考えたら250Wメタハラより明るいわけですから電気代と球の交換のことを思えば高いこともないように思います。ただ発売されて時間が経っていないのでこの光が生体に対してどう影響するのか(珊瑚の色の変化等)がまだよくわからないので少し様子を見てみたいところです。設置して一ヶ月経ちますが今のところLPS、SPS共に調子はいいです。
2009.03.21
最近のLED照明
LEDの最新型を一つ店内に展示してみました。当店と個人的に親交のある大阪の業者さんからの勧めもあり扱いを開始しました。従来のものと比べると非常に明るいです。興和の古い灯具につけた21Wの市販の昼光色蛍光灯と比較したらこんな感じです。LEDは白色7灯です。

珊瑚の色揚げにも好成績です。
2008.11.19
紫外線殺菌灯について
ベルリンシステムなどのナチュラル方式が一般的になる以前から紫外線殺菌灯は魚病の予防のためによく使われてきました。ここで紫外線殺菌灯の効果や弊害についてお話しておこうと思います。尚、これは様々な文献や私の経験してきた実例をもとに記していきますが確定的でないことも多々あろうかと思いますのであくまでも話としてご参考になればということで宜しくお願いします。
紫外線の殺菌効果についてはどちらの文献にも記述のとおりUVCと言われる波長帯の紫外線が有効で、なかでも260nm前後の波長が最も高い効果を示します。低圧水銀灯(蛍光灯式の殺菌灯…蛍光灯は低圧水銀灯の一種)は発するUVの波長が254nmあたりでピークを示し、これが細胞内のDNAに作用し殺菌します。
紫外線殺菌灯のねらいは本来病原虫や細菌などを殺して魚病の予防に役立てようというものですが、スキマーの働きと少なからず関連があります。
プロテインスキマーはアワの表面に集まった界面活性物質を取り除く装置です。それ故アワの表面に集まってこない状態の汚れはいくらぶん回したところで思うように取ることはできません。水槽は濁っているのにスキマーが噴かない、という経験をお持ちの方も多いと思います。時間が経てばいずれ取れてはくるものですが、水槽内で大きなものが死んで溶け出したり海藻類が何かのショックで大量に溶け出したりした場合濁りがなかなか取れない事態に陥ることがあります。これは細胞内の油脂分とタンパク質が結合し乳化状態になっていると考えられます。
紫外線殺菌灯は油脂分を酸化することによりこの状態からタンパク質をスキマーに取り込みやすくする役目があります。
紫外線殺菌灯の弊害についてはあまり語られることはないのですが、実際には多少考えられることがあります。まず水温を若干上げてしまうこと。これは致し方ありません。他にオゾンを発生させてしまうことです。オゾンは強力な酸化作用を持っていますから水槽内に入ってきたら濃度によっては魚を傷める場合もあります。あまりオーバースペックのものを使わないことや殺菌灯内にあまり泡を混入させないなど多少の注意はされたほうがよいかと思います。

2008.11.12続
続いての記事です。
本日外の水槽に入れているミドリイシからカニを捕獲しました。キモガ二の仲間だと思いますがこのカニ、自分の陣地の周りをきれいに食べつくし更に遠征に出掛けようとしているところに御用となりました。皆様もお気を付け下さい。
2008.11.12
今日初めて来られたお客様が「ハタゴイソギンチャクを探しているんだが」と言われ、今現在在庫している個体を案内させて頂きました。しかし「これ、イボハタゴだよ」と指摘されエッ!と少し戸惑ってしまいました。ハタゴとイボハタゴでは見るからに異なります。だから見分けるポイントをはっきりしないままにその個体を見て種の同定をすることに何のためらいもありませんでした。しかし、その違いを即座に答えるにはいい加減な説明になってしまいます。見るからに…ではいけない!反省しました。結局その場ではこれはイボハタゴだといわれて説明できぬままにそのお客様は帰られたのですが残るは後悔のみです。
ここではっきりさせておきたいと思います。
各種出版物やネットでの情報によれば「イボハタゴイソギンチャクは触手の先端が丸くなる」と書いてあります。が、ハタゴだって状況によったら丸くなるんです。そして「イボハタゴは触手の長さが5mm程度、ハタゴは1cm以上」、これは目安になると思います。ただ、もっとはっきりした違いはというと。。体壁(体側)の紫の斑点があるかないか。下の画像(在庫のハタゴ)のように体壁にこの斑点があるものがハタゴでイボハタゴには無い。しかし某出版物によるとハタゴの欄に「体壁に紅色の小斑点を欠くのも特長」と書いてあるのだが、その写真をよく見ると紅色の小斑点がしっかり写っている!混乱を招くわけです。その書物にはイボハタゴの体壁が写った画像はありませんでしたが他の書物で案内されているイボハタゴの写真にはどれも体壁にはこんな斑点は無いことがわかります。
 今日ご来店頂いたお客様、すみませんうちのイソギンチャクはやはりハタゴでございます。説明できぬままにお返ししたことを深くお詫び申し上げます。

ついでに…
ハタゴイソギンチャクの飼い方について少しお話します。
通常本種は強力な光が必要で長期飼育は難しい…という案内をよく見かけますが、私の意見としてはか・な・り丈夫な種類であると認識しています。通常濾過で蛍光灯照明、詳細を言えば900×450×450の上部濾過30W2灯照明にて5年近く飼われ、巨大化しすぎて店に戻ってきたものもあります。たぶん、弱い、難しいと思われている原因のほとんどはその個体自体に問題がある場合であると思います。外国産の薬物採取や濃塩での採取によるものは長くても2〜3ヶ月で消滅するものが多く全く以ってお勧めできません。ハタゴに限らずシライトなどにも言えることですが透明感のある白やグリーン、黄色のものには気をつけたほうがいいようです。産地や個体の色具合を確認して購入されることが上手く飼う第一の秘訣でしょう。
光量はあるに越したことはありませんが個体がしっかりしていればそれほど問題ではありません。光量が少ない場合はアサリなどの生餌を週に一度位与えるとよいでしょう。カクレクマノミなどと共生している場合、ハタゴに餌を運ぶことも確認しています。カクレが最も好むイソギンチャクですから是非一緒に飼いたいですね。