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| Route２お客様に販売させて頂くまで（無脊椎編） |
| 当店には8本の無脊椎水槽があります。内２本の水槽はつながっていますがその他は全て独立した水系になっています。魚水槽にしてもそのとおりでそれぞれの水系は独立しています。これはもしも入荷時に感染症等の異常な事態があった場合、蔓延を最小限に食い止める目的があります。無脊椎動物にも感染症はあり、もしも濃厚感染個体を持ち込んでしまった場合は魚よりも数段やっかいなことになります。とくにミドリイシに代表されるSPSと呼ばれる造礁珊瑚類が感染症にかかった場合、水槽内の生物を全て破棄した上で完全リセットをしなければなりません。個人の水槽であれば感染の疑いをもちながらも何とかやっていくこともできるでしょうが店としたらそういうわけにもいきませんので。 無脊椎動物の入荷には細心の注意をはらいます。まず永年の信頼できる仕入先からしか入荷はしないようにしています。入手の経路がしっかりしていないと複数のストック水槽を経由しているうちに感染症を持ち込む恐れがあるからです。そして当店での水質を最高の状態にしておくこと。感染防止のため無脊椎に関しては基本的にお客様からの引取りは行わないこととしています。 入荷してから販売できるようになるまでしっかりと観察していき、先ずは致命的な傷がないかをみます。傷があっても共肉が覆ってくるようなら大丈夫ですが傷口に細菌感染が起こってないか、そこが拡大してくることはないかを注意します。 数日経って大丈夫であれば販売が可能となります。ですからせっかく入荷しても販売できるに至らない場合もあります。 |