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当店のえ方-先ずは当店がどのような考えで営業させていただいているかのメッセージを記しておきます。
少し前にアニメ映画「ファインディング・ニモ」で話題になったこともあり、小型の水槽から海水魚の飼育を始められた方も多いことと思います。ほとんどの始められる方は取り掛かりとして先ずはホームセンターや大型のペットショップなどで水槽器具を揃え、本やネットなどで情報を得ながら生体を入れていかれることでしょう。しかしなぜか魚が死んでしまうとか、ひどいときはうまく立ち上がりかけた水槽でもいきなり全滅してしまうといったトラブルを経験されたという話もよく聞きます。
 当店では生体の仕入先から到着した生体を上手く飼える状態にして販売させて頂くことを心がけています。状態を見て病気が出れば治し、水槽に慣れてからお持ち帰り頂くようにしています。魚にしろ珊瑚にしろ、お持ち帰り頂いてすぐに死んでしまっては意味がありませんのでそこだけはこだわり続けています。
 できるだけ安く生体を提供させて頂きたいと考えていますが、こういった一連の作業を行ううちに或いは死んでしまう個体が出たり、病気の治療のためにこまめに水換えをしたりとコストはそのぶんどうしても掛かってきてしまいます。このコストを掛けるかどうかでお客様にお出しする価格が決まってくるわけです。価格のひらきは場合によっては他の安い小売店の二倍以上になってしまうこともあります(通販ショップなどと比較した場合)。
 その一匹を入れた為にお客様の水槽の調子が狂ったり感染症が発生したりするリスクを極力抑えたい、何より楽しく飼って頂きたいという思いで生体を提供させて頂いています。
 
Route1お客様に販売させて頂くまで(海水魚編)
週に何度か店のファクスなどに海水魚のリストが卸から入ってきます。卸業者によって価格や品揃えもまちまち。私たちのような地方の小売店では直接仕入れに行くことが難しいものですから宅配などで発送してもらうようになります。状態が目に見えないのでこれまでの仕入の傾向を考え、卸業者によって選ぶ生体を決めます。何しろいきもの、下手なものを注文したらロスが増え簡単に赤字になってしまいますから慎重になるに越したことはありません。性根をいれてリストとにらめっこです。
発送日の翌日、生体が店に到着します。可能な限り早く水槽に収容するためほとんどの場合運送業者の営業所まで取りに行きます。そして生体を水槽ごとに振り分け水合わせ。このときに異常はないかしっかり見ながら入れていくのですが、仕入先によっては白点病などの罹病率が高い場合もあり、頭からトリートメント水槽にまとめて入れることもあります。
 特殊な場合を除き、これから3〜4日以上様子を見ます。早くも落ちてしまう魚、病気を発症する魚、何事もなく元気に餌をとる魚とこの頃にすぐ出せるかもう少し手間がかかるかを見極めないといけません。捕獲方法や輸送、中間業者の水槽の水質などにより魚たちの状態はずいぶん違うものですから、目に見えない分こちらが神経を尖らせる必要があるのです。
 こうして魚たちの健康状態をしっかり確認してようやく販売できるわけですが、今度は買って頂くお客様の水槽に何が収容されているかをお伺いし組み合わせがまずくないかしっかり検討する必要があります。お持ち帰り頂いた生体がすぐに落ちてしまっては下も子もありませんから。
 簡単にご案内するとこんな過程を経てお客様に魚を出させて頂いています。