事業計画書を作成して起業・新規事業を成功させよう!



競合分析                    前へ  次へ
市場の規模や将来性を測定できたならば、各社の業界シェアを推測します。
正確に数値を把握することは困難ですが、多くの資料を収集して、客観的に市場を描くようにしましょう。
次に、競合企業の「強み」、「弱み」を分析しましょう。孫子の兵法で言うところの「敵を知る」
部分です。「強み」や「弱み」を分析する手法はご存知ですね。そう、「SWOT分析」です。

なぜ、競合企業の「SWOT」分析を行うかといいますと、競合企業の弱みを知ることで、自社がつけいるスキマを見つけることができるからです。具体的な例を記載してみましょう。

A社
(強み)全国各地に店舗を展開し、規模の経済により、低価格で商品を販売
(弱み)アフターサービスが不十分
B社
(強み)インターネットやTV放送での通信販売で人気がある
(弱み)販売商品が全体的に古いものが多く、新製品が少ない
C社
(強み)特定分野の品揃えが多く、アフターサービスも充実している
(弱み)価格が高く、お客への対応も悪い。

以上は簡単な例ですが、競合他社の「SWOT分析」を行うことで、自社の進むべき方向性が見えてくるのではないでしょうか?
その次に、ポジショニングマップを作成します。
ポジショニングマップとは、二次元のマップを描き、その中で競合といかに差別化すべきかを見出すものです。ポジショニングマップを作成する際に注意しなければならないのは、独立性の高い組み合わせを選ばなければならない点です。
「売上原価」と「発売価格」といったように関連性が強いものを軸に選ぶと競合企業の特徴が把握できません。
例えば、小売業ですと、「専門性」と「発売価格」、卸業ですと「サービス提供範囲の広さ」と「取引先企業の規模」といったように、顧客が自社の製品を差別化できるよう、意味のある軸を選択しなければならないのです。
ポジショニングマップの軸の選択、軸上の位置決めによっては、新たな市場を開拓できる可能性があります。
また、ポジショニングマップは視覚で訴える効果があるので、事業計画書の読み手のビジュアル面での評価がアップするメリットもあります。

【ポジショニングマップの事例(出版業界)】



最後に、競合先の選定についてです。競合先は同種の企業とは限りません。
経営戦略の第一人者のポーターによると、競争要因には、競合業者のほかに、次の4つがあるといいます。
(1)新規参入者、(2)売り手、(3)買い手、(4)代替品

同種の業者だけでなく、広い視野で自社の取り巻く環境を分析する必要があります。

最近では、異業種からの参入も珍しくありません。
また、競合先だからといって、絶対に「マイナスの関係」になるわけでもありません。同業種であっても、相互に不足し合っている機能や魅力を補完しえる「プラスの関係(相乗効果)」になる場合もあります。秋葉原の電機街や商店街における大型スーパーが、この例にあてはまります。

【目次】

○事業計画書の必要性


○市場環境の分析

○競合分析

○ビジョン

○事業コンセプト

○数値計画概要

○売上予測

○売上原価

○人件費

○経費(販売費)








中小企業診断士
          牧野 清貴

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