ペニンシュラシンフォニックバンド練習見学(1999/1/23)
1月4日パロアルトにあるペニンシュラバンドの練習を見に行って来ました。
今回も地図を見い見いヘンリーMガン・ハイスクールというところを目指して行きました。今回はメトロポリタンの時と同様にラッキーなことに僕の横に車をとめた人が譜面台とトロンボーンを取り出しました。彼にハーイと言って声をかけて、練習を見に来たんだと言うと練習場まで案内してくれました。
この辺では日本語の「(こん)ちはー」「どうもー」といった感じで近くに来た人やすれ違いざまに他人でも気軽に「ハーイ」と声をかけます。これがコミュニケーションを始めるきっかけとして僕のような外国人にはきわめて便利な単語なのです。
何せ日本語の「はい」に似ているのでそれ程抵抗なく使えます。 カリフォルニアは開放的な方なので、こうなのですが、東の方、ニューヨーク等の方に行くともっと都会っぽくなって、人情味が薄くなり、お互いに干渉しあわない様になるとこちらの人は言います。
中ではかなりの人が既に楽器を出しながら音出しを始めており、マネージャのボブも忙しそうに譜面の準備やチューナーの準備をしていました。
僕が挨拶に行くと一応彼は覚えていてやあということになったのですが、Tpは一杯だから入れそうになったらコールするなどと言い出しました。恐らくそう言っていたのだと思います。そして僕にばっかりかまっている暇が無いので他のことをし始めました。
あらら、今日は見ることもままならないのかと落胆してしまいました。でもTpの列の方へ行き、端に座っている人に練習を見に来たんだというとそばに椅子を出して座っていて良いということになり、更にしばらく聞いていると楽器を持っているのなら一緒に入って吹けということになりました。
ということでKenという僕よりは年上の男の人の横に座ることになりました。すると前へ行ってピアノの上に置いてある3rd Tpの楽譜を取って来いと言われ、ちょこちょこと取りに行きました。
合奏は既に始まっていて、以下の曲を次々と練習しました。
・The Glory of the Yankee Navy (スーザ)
・ハンガリアン狂詩曲第二番 (リスト)
・Die Fledermaus (ヨハンストラウス)
・The Shadow of Your Smile (ジョニーマンデル)
・Tam o'Shanter (Malcolm Arnold)
・アムパリトロカ
・Ancient and Honorable Artillery Company (スーザ)
・ジョンデンバー:シンフォニックポートレイト
・Presidential Polonaise (スーザ)
・コラールとカプリチオ (Caesar Giovannini)
・スパルタカス (Jan Van der Roost)
僕の知っているのは、ハンガリアンとアムパリトロカだけで後は恐らく聞いたことも無い物ばかりでした。またパートが3rdだったので余計に雰囲気がつかみにくかったこともあります。
Kenさんは多分学生時代にすこしやって中断していたのを最近復活したという手らしく、初見は弱いようでした。僕はこの日は家で少しサイレントブラスを使って音出しをしてあったので、まあまあ間違いながらも何とかかんとか吹いていました。
Kenさんによるとこのバンドは日本で言ういわゆる市民バンドではなく、パロアルト市がやっているアダルトスクールのコースの一つでした。
約3ヶ月毎に活動期間を区切って各期間の最後の週末にコンサートを予定し、それに向けて練習する、団員もその期間毎で少しずつ入れ替わることがあるというものです。
団費に相当する授業料のようなものは$25で、団員は自分の譜面を期間中持って帰って練習することが出来るようになっています。
しばらくして気づいたのですが、僕の隣に座って吹いていた若めの男の人カール氏も今日は見学に来ているとのことでした。彼は
Redwood市に住んでいて、このバンドに入るか、Redwoodのバンドに入るかどちらも練習日が月曜なので、比較してから決めると言っていました。
比較のポイントは、バンドの演奏技術がベターというより、バンドが自分にとって楽しく感じられるかで決めたいと言っていました。後で名刺交換したのですが、彼はシスコという今シリコンバレーで猛烈に伸びて拡大している会社のエンジニアで、オフィスも僕の会社のすぐ近くだということが分かりました。
今日はTpの名人で指揮者であるDwight Hallとかいう人が休みで、代わりに夏場の指揮を担当している????とかいう人が指揮をしていました。
合奏を聞いた感想では、メトロポリタンよりは少し上手いが、フットヒルとはどっこいどっこいという印象でした。
合奏が終わるとKenが是非来週も来いと言い出し、僕が人数の関係で入れそうに無いと言われているというと、彼がBobに話に行ってくれ、運良くとりあえず入れることになりました。
というわけでめでたく3rdの譜面を一式持って帰りました。 今後どうなるのか分かりませんが、まずは1クォーターやってみようかと思い、入ることにしました。
Tpにはおじいさんが3人いて1stと2ndを占めていました。彼らのうち2人は音出しの時ハイトーンをキュルキュル出していてすごいと思ったのですが、奏法としてはジャズ向きの人のようです。
あとでテリーさんからE-mailで聞いて分かったのですが、カール氏はテリーさんと一緒に昨年サンノゼウィンドシンフォニーの演奏会に賛助出演していたとのことです。
またおじいさんの内1人はフットヒルにも入っているそうです。フットヒルは練習日が水曜でペニンシュラの月曜と重ならないので、暇があれば両方に入ることが出来るようです。
それにしても練習の中で、特にマーチは疲れました。3rdは後打ちばかりで、久しぶりにマーチを吹く時のホルンの気持ちが良く分かりました。
それではまた。