構造的問題(2000/8/18)
フットヒルオケの練習は前半と後半に分かれていて、前半では金管が比較的活躍する編成の大きな曲、後半は弦中心の曲をします。
そのため前半が終わると出番の少ないトロンボーンとチューバはそこで早退します。
僕もTpの3rdなので後半は出番が無く先に帰っても良いのですが、せっかくなのでとりあえず弦の演奏と、後のTpの二人が演奏するのを聞くようにしています。(眠いときは寝てしまいますが)
Rogerは都合が悪いとのことでしばらく練習に来ないことがありました。僕は練習に行く前に彼の譜面を家まで取りに行き、練習では彼のパートを吹くことになりました。
当然3rdの無い曲は2ndを吹くことになるので、後半帰る必要もありません。更にプロのBill
Greeneと一緒に吹くのでこれまた快適です。ただ向こうがほぼ完璧に吹くので初見でぽろぽろやっているとちょっと緊張しますが。
また休憩時間には僕もデュエットの本を持ってきていたので、これぞ幸いと Billと一緒に吹いてもらいました。
その次の練習の時はアンサンブルの譜面を持っていって、TbやHrも混ぜてやってみました。みんな初見は得意なのでなんとか通ります。
弦の方は相変わらず人数が少ないのでボリュームはもの足りませんが、結構上手に演奏するので聞いているだけでも楽しいものです。
このオケの構造的問題は、大学の授業の一つであるというところに起因しているらしいです。若い学生は昼間の授業で忙しくわざわざ夜のオケのクラスには参加しないし、入ってしばらくしてやめることも多いそうです。
社会人学生(コミュニティカレッジの特徴で働きながらの人が多い)は夜のいわゆる勉強のクラスをとりに来るので、音楽関連の授業には参加する余裕がありません。
そうなると社会人でオケをやりたいというFoothillカレッジにはオケだけのために来る人がメンバーの中心となります。
指揮者のMichaelはとにかく最低限のメンバーを演奏会までに揃えようと必死でいろんなつてをつたって人を連れてきます。
Tpにももう一人マットという社会人が来ました。彼は学生時代からその後しばらくブランクがあった口で、初見は弱いようですがとりあえず僕が
3rd吹いている曲はRogerの代わりに2ndを吹くことになりました。
あまりにも続けてRogerが来ないので、BillとMichaelが話をして、このフォーメーションで本番に臨むつもりで練習することになりました。
ところが本番が近づくにつれてパーカッションが一人しかいないことが問題になってきました。
ショスタコービッチの祝典序曲やラベルの展覧会の絵からキエフの大問をやるので最低でも4人は要ります。
また最後の練習に近づく頃からRogerが復帰したため、マットの吹く出番が無くなってしまいました。
そこで彼はパーカッションに行くことになり大太鼓とスタンドシンバルを担当しました。彼は学生の頃にほんのちょっとたたいたことがある程度なので苦労していました。
彼は出番が無くともちゃんとTpを持ってきていて、それでかつパーカッションを担当してみんなに貢献するというなかなかいいやつです。