ポットラック(2000/8/4)


次は別の教会での演奏会です。

今回はディナーがついていると事前に聞いています。 この教会はこちらから行くとオークランドよりは少し手前にありますが、それなりに遠いところです。

演奏する場所は小体育館か講堂といった感じで、既にお客さんはたくさん来ていました。今回は50人以上のお客さんがいるでしょう。

床には円卓が10個ほど置いてあり、なんだか結婚式のようです。奥の方ではテーブルを続けて並べてあり、その上にサラダや、ピザや、パン、色んな料理が置いてあり、みんな行列をつくって自分の好きなものをお皿に取っています。

我々も楽器と譜面を用意したらまず食事と言うことで、行列の後ろに並びました。すると誰かが気を利かせて、オケの人たちは先に食べられるようにと言って、ずずっと前に進めさせてくれました。

料理は参加者が持ち寄ったポットラック形式のようです。食べたことの無いようなものもあり、なかなか楽しそうです。我々もお皿に適当にとって一つの円卓について食べ始めました。

他のメンバーもそれぞれ別のテーブルで食べています。みんな黒服を着ているのですぐ分かります。予定なら演奏を始める時間が来ているのですが、食事に思いの外時間がかかってまだみんな食べています。

それでもしばらくするとみんなステージ側(特にひな壇が無いので敢えてステージとは呼びませんが)に集まり始め、準備しました。今回も演奏者数はあまり変わらりません。

Rogerの奥さんが2ndバイオリンに入ったが、オーボエの一人が抜けて、チェロの代わりに何とバリトンサックスが入りという状態です。

軽くチューニングを済ませて演奏が始まりました。音出しが全く出来ていないので、始めの曲は調子が出ず冷や冷やものでした。それでも何とか進めていきますが、途中オケ全体が暗中模索状態に陥るときもありました。

唯一の低音が今回はバリトンサックスですが、彼もまた初見で出ているので、演奏の方はかなり苦しいです。そんなこんなで前回とほぼ同様のプログラムを演奏していきました。 「主よ人の望みの喜びよ」と「オペラ座の怪人」はまあまあの出来でしょう。

本当に人数がもっと欲しいところです。 生で音楽が聴けるところに意義があるというレベルですが、それでもお客さんの方は、こちらの状況も理解してくれているようで、それなりに楽しんでいたようでした。

Rogerの奥さんも初見だったらしいですが、ちゃんと弾いていたようです。よくも初見でバイオリンのような細かい忙しい譜面が弾けるものです。僕はTpの譜面ですら苦労していますが。

ここも教会の集まりだったので、始めと終わりに簡単なお祈りがありました。

僕なんかは、演奏会に行っても、つい審査員のような聴き方で採点をしてしまい、演奏行為自体に感謝するということを忘れてしまっているので、このお祈りは僕にとっては新鮮な感じがしました。