初めてのオケの本番(2000/7/28)


今回も車の中での話の続きです。

Rogerはパロアルトのオケにも最近入ったとのことです。このオケの人数もそう多くはないが、弦が上手で指揮者も一音一音細かく表現方法を指摘するので非常に勉強になると言っていました。

そのオケの次の演奏会でビバルディのトランペット2本のための協奏曲をやるそうです。もう一人のTpは以前からいるメンバーですが、Roger によると今までの中で一番上手いアマチュアだそうです。 ただフットヒルのBill Greeneのようにどんだけ吹いてもバテないというタイプではないらしいですが。

少し前の練習の時その彼が休んだため、Rogerが一人でその協奏曲を吹いたら、軽く吹いていたので指揮者がいたく感激したそうです。もっともRogerに言わせるとあの程度のコンチェルトなら"piece of cake" 即ち「朝飯前」だそうです。

僕はその曲はフィリップジョーンズのレコードに入っていたので昔からよく知っていますが、僕なら "whole pie" 晩飯後でしょう。この言葉は冗談ですのでお間違いなく。

そんな訳で3回土曜日の朝にオークランドに通い(毎回乗せてもらいましたが)、いよいよまずその教会ホールでの本番に臨むことになりました。

本番はRogerの奥さんと家のかみさんも行くということで、Rogerの車に4人で相乗りしていきました。 旦那は前の席、奥さんは後ろの席に座り、車の中で話が始まりました。

今までRogerと行くときは彼の言うことだけに集中していれば良かったのですが、後ろでべちゃくちゃ話されるとそれも気になってRogerの話とごっちゃになって何を聞いているのか混乱してきます。

とくに家のかみさんの英語は日本人の英語なのでとりわけ僕には聞き取りやすく、他の二人の言っていることをマスクしてしまいます。まそあれでも何とかこちらも話しながら(実は聞く方が多いのですが)、ホールにたどり着きました。

本番になったのですがやはり演奏者の人数は少なく、ベースはいませんがチェロの人が本番だけ登場しました。でも1回も今までの合奏に参加していないので、さすがにきつそうです。

お客さんの方もチラリホラリで、いわゆる身内の演奏会です。まあどこのアマチュアの演奏会もそうなのですが、集客力はかなり低いです。大抵100人以下です。例外はサンノゼウインドシンフォニーで、あそこだけはかなり席が埋まります。

演奏の方はかなり危ないところが何カ所かありましたが、一応通しました。

僕の驚いたのは、ある曲の冒頭はティムパニ、小太鼓、シンバル、の3人が同時に演奏するようになっているのですが、パーカッションの女の人が一人しかいないので、一人で三役こなしたことです。 この人は練習の時は小さな子供を自分の前におぶりながらティムパニをたたいていた人で、なかなかの達人です。

演奏会が終わると指揮者とバイオリンの人がRogerの奥さんにオケに入らないかと勧誘していました。そこで奥さんは2ndバイオリンの譜面を持って帰ることになりました。

そんな訳で僕にとっての初めてのオケの本番は終わりました。