フランクシナトラ?(2000/4/8)
今回はSerenade Band(サルネイド バンド)の続きです。
練習が始まりましたが、新しい曲の場合は、マークが指揮者の位置に座って全体の進行をコントロールします。みんな初見でも結構バリバリ、アドリブもバリバリ吹いていくので感心します。技術レベルもなかなか高そうです。
僕はどうも初見は苦手で、それなりには吹きますが、調号が多くなったり複雑なリズムになると結構ごまかしています。
マークやもう一人のTpの演奏も立派でアドリブもかっこよく吹いています。僕が演歌ならこぶしを効かせて歌えるのと同じように、彼らはスイングでは自然にリズムとノリが出てくるのでしょう。
そうやって数曲進んだところで、面白いことが始まりました。
練習当初から我々とは反対側に座っていた紳士が突然マイクを持って歌い始めたのです。そうです。曲によってはボーカルを入れるようになっていて、彼はまさに生バンドカラオケを楽しんでいました。
その歌もフランクシナトラをマイルド、ソフトにしたような、甘い感じで歌い、素晴らしい、さすがカラオケ担当だけあるといった感じです。フロアの真ん中には大きなスピーカも置かれていました。
外では子供連れのお母さんや、高校生風のカップルなど公園に来ている人たちが中の演奏を興味津々で覗いて聴いていきます。
これまた地域密着型ののどかな夕方のひとときです。
曲の方はスイングが主で、編曲もオーソドックスなパターンのものばかりです。休み時間にベースのラリーと話したのですが、このバンドでやる編曲は、歌も挟めるようなものが中心で、ベース奏者にとってはあまり面白くないそうです。
でもマークの趣味なのでいたしかたない、編曲面ならGood Time Society Band
の700番台の譜面の方が良いと言っていました。
このバンドは毎月第2火曜の夜に他のシニアセンターで小ダンスパーティのダンスバンドとして定期的に本番があるとのことです。ラリーとチャーリーはその本番が終わってからGood
Time Society Bandの練習に参加するので、第2火曜日だけはいつも1時間ほど遅れてくることになります。
練習が終わり、また機会があったら呼ぶよと言うことでマークと別れました。
またしばらくしてマークから電話がかかってきました。 今度は本番があるがTpが足りないので出てくれないかというのです。ところがその本番までに練習は2回しかなく、運の悪いことに両方とも僕は出られません。
でも断るのも悪いし、出てみたい気もあるので、とりあえず引き受けることにしました。
数日後マークから郵便で場所と服装を記した手紙が送られてきました。 でもその手書きの字が難解で特に服装については何て書いてあるかよく分かりません。また練習無しの本番も怖いので楽譜を事前に見せて欲しいと電話することにしました。
電話したのですが留守で、留守電モードになっています。しょうがないのでメッセージを残し、返事を待ちました。ところが数日経っても返事が来ません。
ダンスバンドの練習時にラリーに服装と場所のことを聞いたので、その点は解決しましたが、楽譜が手に入りません。また何度か電話したのですがやはり留守です。
とうとう当日がやってきました。 では続きをお楽しみに。