猿とレモネード?(2000/4/2)


今日は別のダンスバンドの練習に誘われたときのお話です。

今入っているダンスバンドGood Time Society Bandのメンバーの中に、バリトンサックスを担当しているチャーリーがいます。ある練習の終わりに彼が僕の名刺をもう一枚欲しいと言ってきました。

確か初めて会ったときに1枚あげたはずですが、なくしたのかなと思ってハイと1枚渡しました。すると彼は他のダンスバンドでTpを欲しがっているところがあるので紹介しても良いかと言うのです。 これは願ってもない機会と思い、良いよと返事しました。

何日か経って電話がかかってきました。マークヒースという人からです。 バンド名はSerenade Band(サルネイド バンド)といって、日本語で言うセレナーデ、小夜曲(夜 恋人[女性]のいる部屋の外で歌う[奏でる]こと[曲])から名前を取っています。 僕にとって猿とレモネードを足して2で割ったような変な発音のバンド名ですが、由来はなかなか素敵です。

何やら今度の練習でTpで欠員があるので一度吹きに来ないかと言うのです。僕はこの曜日なら空いているから行けるなどと話をして練習に行くことにしました。 この後のGood Time Society Bandの練習で、ベースのラリーもサルネイドに入っていることが分かりました。チャーリーもラリーも2つのバンドを掛け持ちしています。

さて当日、場所は住所と電話中に地図を見ながら大体の行き方を聞いていたので、まあまあすんなりとたどり着けました。行ってみて初めて分かったのですが、赴任当時にアパート探しに来て、一旦$300の頭金まで置いたことのある(もちろん後で返してもらいましたが)アパートの裏にある小さな小さな平屋の公民館?(シニアセンター?)でした。

アパートの裏は小さな公園のようになっており、その建物はほぼ真ん中に位置しています。車をとめると他に楽器を持って同じく駐車場からその建物に向かおうとする人がいます。 そこで彼に声をかけて自分はマークに誘われて初めて来たんだと説明しながら一緒に建物の中に入っていきました。

中では準備が始まっており、椅子や譜面台、楽譜が並べ始められていました。マークヒースと挨拶し、今日は3rd Tpを吹くことになりました。

このバンドのメンバーも退職したくらいの年齢もしくは40代以上の人たちから成っていて、トロンボーンの方を見てみると、あのテッドおじさんがいるではありませんか。テッドは前回のサンノゼウィンドシンフォニーのコンサートが流れたとき、駐車場で立ち話をして止まらなくなった人です。 早速軽く挨拶をして僕も準備を始めました。

建物の中は吹奏楽の練習場にぴったりの大きさくらいの一つの部屋になっており、我々は部屋の壁際に椅子を並べます。 一方部屋の反対側には、椅子を2つ並べて白髪の上品そうな紳士とその奥さんが座っています。二人は練習を見学に来ているのでしょうか。

このバンドの楽譜管理システムは完璧で、パート毎に分厚いバインダが数冊用意され、中に楽譜が番号順にきちんと整理してファイルされています。よって、3番目のバインダの番号40と言えばすぐに楽譜が見つけられるようになっています。

Good Time Society Bandの方もパート毎に管理していますが、100番台毎にフォルダに番号順に挟んでいるだけで、よく目的の譜面が見つからなかったり、ぼろぼろになっていたりと、いざやろうとするときに支障を来すことがあります。

このシステムはマークが管理しており、かれはきっちりした性格のようです。小編成のバンドでこのようにパート毎に管理すれば、助っ人でよそから人を呼んでもすぐにハイこれと楽譜を渡すことが出来ます。

ではまた。