おじゃまむし(2000/3/25)
今日はサンノゼウィンドシンフォニー(SJWS)の練習におじゃましたお話です。
SJWSはベイエリアの市民バンドの中では最も上手いバンドで、ウィンドアンサンブル編成(Cla以外各パート一人ずつ)で、常に完成度の高い音楽/演奏を目指しています。
ウィンドアンサンブル編成のため欠員が出ない限り新しい団員は入る余地がないのですが、既存の団員が何らかの理由である期間演奏できない場合、臨時でエキストラを呼ぶことがあります。
マネージャーのJan(ジェーン)さんから、いつか呼んであげると言われていたのですが、とうとうその時がやってきました。Tpの一人が都合が悪いので1ヶ月半後にある本番にエキストラを呼ぶと言うのです。
但しオーディションをして指揮者の判定を仰ぐ必要があるそうです。これはとにかく行ってみなければということで、練習に参加させてもらうことにしました。
練習場所は以前Tbのプロを呼んでコンサートをやるはずだったLynbrook高校です。行ってみると高校の音楽室を借りて個々人が音出しを始めていました
Janさんを見つけ、指揮者とTpパートの人を紹介してもらい、2ndTpの席に座ることになりました。
Tpパートにはいつも1stでソロを吹いているものすごく音のきれいな人がいるのですが、この日は練習に来ていませんでした。ユーフォニウムにはペニンスラのバンドにも入っているジョージが来ています。
結局僕以外にTpは3人が来ました。みんな上手できれいな音をしています。さすがこのメンバーでやれば音も揃うしきれいなわけだと分かりました。
Tpの人と挨拶した際、一人はNASAに勤めていて(近くにNASAの研究所があります)、もう一人はOracleの関連会社に勤めていて、数年前NC(ネットワークコンピュータ)というのが話題になりましたが、それを担当していたとのことです。
曲の方は初見の曲が多かったし、音出しをほとんどしないで合奏を始めたため例によって全く音が出ませんし、出そうとすると余計にバリバリなってしまいます。
ここの指揮者は全体のバランスとサウンドを重視し、金管は全体に抑えめに聞こえるように(私にとっては)仕上げます。この日も何度か僕の音はきつすぎると注意を受けました。
日本にいたときはどちらかというと大きめに吹く指示を受ける方が多かったので抑えて吹くということになれていませんし、パスパスしているときは特に音そのものが出なくなってしまい、うまく行きません。
練習内容の方は極めて真面目で、丁寧に少しずつ仕上げていきます。バンドの個々人の演奏技術が高いため、指揮者が注意するとすぐ良くなります。
そんなわけでペニンスラとは全く違ったバンドの雰囲気と練習内容で、それなりに楽しめました。練習後Janさんからこのバンドで演奏するには音のブレンド(blend)
を大事にしなければいけないとコメントされました。 今後の練習に備えて譜面を借りて帰り、後日Tpメンバーの一人に郵便で送り返すことにして、練習場所を後にしました。
数日後、そのTpメンバーとのメールの中でやはりblendingについて懸念があると書いてありました。
Janさんからメールが飛んできて、手術のため休んでいたTpメンバーが予定よりも速く退院できたので空き(opening)がなくなってしまった、コンサートにはお客として来て欲しいと書かれてありました。
うーーん、やはりblendingが大きな問題だったのでしょう。まあ貴重な経験をさせてもらったし、良しとしておきましょう。
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