八木節(2000/3/17)


今回は夏のコンサートのお話です。

夏のクオータだけはDwightさんはお休みで代わりにNobertという別のバンドではクラリネットを吹いている人が指揮します。Nobertはこのバンドに色んな国の人がいることにも関心を持っていて、選曲の方も色々な国の曲を織りまぜています。 実際ヨーロッパから来たばかりの人などもいて、多国籍バンドとなっています。

今回のプログラムには、八木節が含まれていました。彼は練習が始まる前、僕のところにやってきて、これはどんな曲だと聞きました。僕も詳しいことは知らないのですが、とりあえず日本の田舎の民謡で有名だと言っておきました。

合奏が始まり八木節になるとプログラムノートに書いてある解説を始め、そこで突然僕を指名して皆の前で説明しろと言うのです。ご指名とあらば仕方ないのでさっきNobertに言ったのと同じことを言いました。この曲今までにも数回やったことがあるので、背景をちゃんと覚えておけば良かったと思いました。

さて昼間部にはTpのソロがあります。1回目通したときは、TpのRickが吹きました。初見のせいもありそこそこでした。2回目が始まる前に、彼はこのソロを僕に吹けと言い、みんなもそれを期待したので、吹くことにしました。 緊張しましたが前にも吹いたことがあるので何とか吹けました。

後で彼は、僕の吹き方がアクセントが入っていて良かったと言いました。Jazzのような曲なら自分は自然にノリが分かるように、日本の曲なので僕はこぶしが効かせられていると言っていました。 やはり日本の曲は日本人がやるのが良いのでしょう。結局そのソロは正式に僕が吹くことになりました。

演奏会当日の舞台裏で準備していると、Nobertがやって来て僕にこれを付けて欲しいと頼みました。それははちまきでした。彼は日本の友達か誰かからそのはちまきをもらったのですが、そこに書いてある漢字が読めません。 それを聞かれたのですが、「一番」と書いてありました。発音は「ichiban」で意味は「number one」だと教えました。

本番八木節が始まると僕ははちまきを頭に巻き、ソロのところではスタンドプレーをしました。特に立つようには言われていなかったのですが、ひな壇上ではない席のため、これではせっかくのはちまきが観客からは全く見えないからです。 一応ソロの方は上手く吹け、演奏後僕を立たせて拍手を受けさせてくれました。

ホームページ内の夏のコンサートのところで、Yagibushiの曲名の下に貼り付けてある写真をよーく見て下さい。右端の方に頭に白いものを巻いたTp奏者が立って演奏しています。

一応日米親善に一役かったと言うことで。