メモリアルデー(2000/3/10)
さて今日はいよいよダンスバンド本番の日です。
5月31日はメモリアルデー(Memorial Day)といって、祝日です。
アメリカの祝日は日本よりも少なく、またゴールデンウィーク、夏休み、正月休みといったみんなが一斉に休暇をとるという慣習がありません。強いていえばクリスマスにはその前後長めに休みをくっつけてとる人が多いくらいです。従って、自分で休みを計画してとらないと、何となく会社に毎日来ることになり、結果的に日本にいるときよりもずっと多く働くことになります。逆に言うと自分や仕事のペースに合わせて都合の良いときに休みが取れることになります。
私の周りのアメリカ人を見てもあまり休暇を使いませんので、アメリカ人は残業はしないがよく働くといった印象があります。私の場合、日本への報告がメインなので基本的には日本側の休暇に合わせて休みを取っています。
さて話を戻しますと、この日はメンロパーク市にあるリトルハウスというシニアセンターで早めの昼食会を兼ねたダンスパーティがありました。場所探しに迷わないよう前日に下見に行きました。その時は中には入れなかったので、てっきりダンスパーティは外の芝生の庭であり、バンドは建物の軒下にでも構えるのかと思っていました。
当日建物の中に入っていくと建物で囲まれた中庭があり、長テーブルと椅子、奥には小さな一段高いステージがあってバンドはそこで演奏するようになっていました。
メンバーの奥さんが直前になって病気のため亡くなって、そのメンバーが出られなくなったため、当日参加の2nd
Alto Saxも来ていました。椅子、譜面台を並べ準備した後、待っていると主催者の挨拶がバンドの前のマイクのところでありました。バンドの紹介後、Tpのノーランが代表として挨拶兼曲の紹介でマイク前に立ちました。彼はバンドメンバーの一人に不幸があったことを述べ、みんなで黙祷を捧げたいと申し出、お客さんも含めて全員で1分足らず黙祷しました。
その後、曲の紹介を始め演奏が始まりました。お客さんは、当然みなお年を召した方ばかりです。テーブルにはランチが用意され、食事の合間に気が向いたらステージ前のちょっとしたスペースでダンスするという方式です。
やる曲もハードなものは避け、ゆっくり踊れるようなものばかり選んでいるせいもありますが、みな楽しそうにゆったり踊っています。大きなステップを踏んだりするわけでもなく、軽く左右に揺れているだけなのですが、それがまた様になっています。1曲終わる毎にノーランが前に出て次の曲の紹介をするため、曲間は若干ですが時間があります。20数曲こなさなければならないので疲れきらないためにも丁度良い間隔です。
途中休憩があり、お客さん用にテーブルに並べてあるケーキ類を食べて良いとのことなので、ステージから離れテーブルの方へ向かいました。話好きの中国系のおじいさんにつかまり、昔の話など色々してくれました。日本にも行ったことがあるそうです。
演奏の方は、個人的には危ないヶ所も多々ありごまかしているところもありますが、何とかこなせました。バンドメンバーの奥さんなども若干来ていて、ビデオを撮っている人もいました。
そんなわけでお昼には全て終わって解散となりました。のんびりしたお昼前のひとときでした。