家でアンサンブル(2000/2/5)


今回はいよいよアンサンブルの練習です。

カールの友達でもあるビルも家の中にいましたが、チェロを弾くのが趣味で今日は弦楽四重奏か何かのアンサンブルを練習するのでこれから出て行くところでした。そこで挨拶だけして彼は出かけていきました。 きっと今日は金管アンサンブルで家の中がうるさくなるので、気を使って出ていったのでしょう。

ダンスバンドでもそうなのですが、家の中で金管楽器が複数人吹くというのは日本では考えられません。私は家で練習するためにサイレントブラスを発売と同時に買ったくらいです。 こちらでは隣人が寛容なのか、夜の10時位までなら音出しが出来てしまうようです。日本のように隣の家とぴったりくっついていることはないのでそのまま筒抜けにはなりませんが、いわゆる大きな庭があって隣と十分離れているというわけでもありません。

これが大陸ならではの大らかさなのかは分かりませんが、とにかく音は出しても良いようです。私は自分の家(Heatherstoneの家)ではやっぱり恥ずかしいのと、近所迷惑ではという気がして、サイレントブラスを付けてたまに練習している次第ですが。

さて譜面台を出したり楽譜を出したりいている内に、Eupのジョージがやって来ました。これで今日のメンバー4人が揃いました。ジョージは場合によってはTbのパートとTuのパートを使い分けると言いました。 日本から送ってあったカナディアンブラスのアンサンブルブックがあったのでまず音だし代わりに吹いてみることにしました。これは私が日本でアンサンブルを練習する際にいつも同様に音だし代わりに使っていたものです。

数曲通したところで、違う譜面をやろうということになりました。私は Dwightさんに借りてきた譜面と日本から送ってもらった譜面がたくさんあります。ジョージも数曲持ってきています。ドーンもちょっと持っています。 ではまずスコットジョプリンのラグをやってみようということになりました。初見でやるのはちょっとつらいですが間違いながらもゆっくり通していきました。

パートは私とカールはTpの1stを交代で吹き、ドーンはもちろんホルン、ジョージはEupでTb吹いたりTu吹いたりといった具合です。やはりほとんどの譜面が金管五重奏なので一人かけているとちょっとしっくりきません。 スコットジョプリンの曲も数曲通しましたが、そんなに面白いといった感じでもなかったので、また別の曲をしようということになりました。

以前サリナスであったコンベンション(全米市民バンド吹奏楽大会)のベンダ展示コーナーで買った「展覧会の絵から4つのシーン」というのがあったのでやってみました。カールはちょっと気に入ったようです。 まあアンサンブルの練習自体は、特別な目標があったわけでもなく、ただとりあえず好きな人が集まってやっているという感じなので、次々に曲を吹き進んでいくという形になったのですが、面白かったのはジョージです。

彼は新しい曲をやる毎にそれにまつわる自分の過去の演奏経験、曲の背景、その他関連する話を必ず話し始めます。普段のペニンスラバンドの練習では特に目立ったり、うるさく発言するわけでもなく、どんな人か知らなかったのですが、実は話好きな人だというのがよく分かりました。

ただ内容の方は、アメリカ人の二人に対するスピードと発音で話すのでぼんやりと分かるか、さっぱりわからんといった程度の理解しか出来ないのですが、何かいろいろ面白いこと、興味深いことを話そうとしているようです。 そのうちジョージの店で作っているチョコの作り方の話になりました。どういう形の型に入れて、どんな工程でこういう風に作るとか、こんなことがあったとか、頼みもしないのによくいろいろ話してくれます。 アンサンブルの練習兼ジョージの独演会といった感じですが、楽しい雰囲気の中時が経っていきました。

さて10時を過ぎた頃、そろそろやめようということになり、ドーンが作ったお菓子と飲み物が出ました。また練習をやりたいけど今度はTuを呼びたいとか、みんなのAndがとれる日がなかなか無いとか、ジョージは自分の都合が悪いときは別メンバーでやってもらって構わないよとか、様々な意見が出ました。

次回は特に決まっていないがまたメールで連絡し合おうということで、解散しました。何とか次回を持ちたいものです。