指揮者は大変(1999/12/19)


そうそう衣装のことですが、上が白シャツで下は黒ズボン黒靴です。男性は黒ネクタイもします。初め黒ネクタイと聞いたとき、「えっ、葬式でもあるまいし」と思ったのですが、黒い上着を着ていないのでそれ程変でもありません。

みんなが席に着いたらDwightさんの入場です。司会はDwightさんが兼務です。

プログラムは以下の通りで、マーチ「アムパリト・ロカ」から始まります。

1. Amparito Roca (Jaime Texidor)
2. Chorale and Capriccio (Caesar Giovannini)
3. Introduction, Theme and Variations * (Gioacchino Rossini)
4. Tam o'Shanter Overture (Malcolm Arnold)
5. John Denver: A Symphonic Portrait (John Denver)

休憩

6. March "Glory of the Yankee Navy" (John Philip Sousa)
7. The Voyage of Christopher Columbus (Nancy Bloomer Deussen)
8. Second Hungarian Rhapsody (F. Liszt)
9. Concerto for Clarinet * (Artie Shaw)
10. Die Fledermaus (Johan Strauss)

Encore "Shadow of Your Smile" (Paul Francis Webster-Whitcomb)

* Clarinet Soloist : Steven Bergman

「タンタカタッタ・タタタタ」と始まるのですが、Dwightさんの指揮はいつも予備拍がほとんどなくいきなり始まるのでなかなか入りづらいです。曲の方もタッタカ進み、結構バラバラではありますが最後まで突っ走りました。

すると終わったとたんDwightさんが「イエーッ! ナイス」とか何とか叫んで喜んでいます。そしてソロをした人たちを立たせます。観客の方からも拍手がわき起こりました。

ただ面白いのがDwightさんが礼をしないことです。このスタイルはどの曲も共通で、拍手が少なくなると次の曲の解説を始めます。

曲が終わると必ずバンドを代表する意味で指揮者が礼をするのが当たり前と思っていたのですが、彼の大らかでおおざっぱな性格と、バンドのプレーヤにスポットを当てたいという気持ちからでしょうか、私は何かアメリカらしいなあという印象を得ました。

でもこれはアメリカに共通ではなく、どちらかというとカジュアル志向の西海岸、中でもカリフォルニア、中でもペニンシュラ地域、中でも彼だけなのかもしれませんが...

その後曲はどんどん進んでいきます。毎曲彼の解説が入るのですが、マイクを使った声が会場で響いているのと、発音がわかりにくいのと、英語を聞く力が足りないのとで、内容の方はさっぱり聞き取れません。

曲の背景など大事なことを言っているのでしょうが残念です。この修行は先が長そうです。

ゲストとしてクラリネットのソリストを呼んで2曲演奏しました(*印)。ここではソリストのことをソロイストと言います。

休憩時間になると舞台替えや着替える必要もないので皆団員は皆会場の方へ行き、聞きに来てくれている家族や友人と話し始めます。私は今回はかみさんしか呼んでいないので、とりあえずかみさんのところへ行きました。

皆なごやかに15分ばかり過ごした後、舞台に戻り後半部を再開します。練習回数が少ない割には難しい曲もあるので本番は冷や冷やもののところも多いです。

多少グチャグチャでも迫力でカバーすると言ったところでしょうか。とにかく止まらないように曲を進めていき何とかアンコールまでこぎ着けました。

さすがに演奏会の最後はDwightさんもみんなを立たせて礼をしています。演奏会が終わった後は、さっさと片づけて舞台を引き上げに入ります。