サンノゼメトロポリタンバンド(SJMB)練習見学(1999/1/4)



明けましておめでとうございます。

大変遅くなりましたが、サンノゼメトロポリタンバンド(SJMB)練習見学 (11/30/98)の続きを報告します。

7:10頃に地図を頼りに車で高校まで行きました。果たして車はどこに駐車できるのか、練習場所はどこなのか、夜のため上手く着けるのか不安だったのですが、この辺りだろうと思って行ってみたらラッキーなことにすぐに着けました。

さて音楽室にはどう行こうか、最悪音を頼りに行こうと思っていたのですが、幸いにもTpのケースを持って歩いていっている人の姿が見えました。校内には大きな駐車場があり車は適当にとめて、早速彼が見えなくならないうちに体育館の方へ向かいました。 体育館の横に小さな建物がありそこが音楽室でした。

勇気を出して?中へ入ると外人が、いや僕が外人で向こうはUS人ですが、2人いて合奏場の準備、即ち椅子並べと譜面台の用意をしていました。

そのうちの一人がこちらに気づいて声をかけてきました。僕はWebサイトを見て練習を見にきたと言いました。恐らく僕の発音が悪いのと、Webを見て来る人が初めてだったらしく(Webサイトは夏にオープンしたばかり)、すぐには話が通じませんでしたが、何度か言い直しているうちに伝わりました。

まだ人が揃っていないがそのうち来るのでTpの席辺りに座って待っていれば良いと言われ、更にもう一人が丁度Tpなので紹介しようということになりました。 Tpのおじさんはいわゆるネイティブスピードでレロレロと話し掛けてきました。

何を言っているのかさっぱりもしくは10%くらいしかわかりませんでしたが、とりあえず練習を見に来た、日本から来た、バンドを探しているなどをたどたど話しました。

彼は名刺を渡してくれました。何と彼のバンド用の名刺には「マーケティング」という肩書きが付いていました。 仕事でマーケティングは大事だということはよく言いますが、なんとバンドにもあるんだと思って感心してしまいました。

そうこうしている内にだんだん人が集まり始め、各パート適度に人が増えてきました。年齢的には高めで恐らく僕より年上の人が大半という印象を受けました。FlやClの中には若干若そうな女の人もいましたが、ほとんどは40代50代がメインという雰囲気です。

Tpもさみだれに少しずつやってきては彼に紹介してもらうというパターンで彼の使う楽譜などを見させられながら合奏の始まるのを待ちました。 その内に女の人がチューニングメーターを持って回り始めました。

自分の経験というかやり方では音を聞いてチューニングするのが本筋と思っていたのですが、ここでは音は使わず直接メーターに自分の音を当てて針を見ながら合わせる方式でした。まあこれはあまり参考にはならないでしょう。

一通り回り終えると全体チューニング無しに合奏が始まりました。最初に声をかけてくれた人は指揮者でした。

始めにスケールのようなものを基礎練習として少しさらいました。どういうパターンだったかよく覚えていないのですが、自分が今までやっていたものとは違いました。 その後は曲の通しです。

クリスマスシーズンは毎週末ショッピングセンターなどでクリスマスソングを何曲もやるスケジュールになっており、その日も10曲ほど練習しました。楽譜はメドレー物が多く、出版社を覚えてくればよかったのですが、レベル3位のやさしめの編曲のものを使っていました。 よってこの曲はカッコイイとか素晴らしいといった印象を受けるものは無かったのですが、とりあえず有名どころ(恐らく)を沢山こなすといった感じでした。

楽譜は皆同種のバインダーを購入して中に入れて使うようになっているようで、Tpの彼が説明してくれました(たぶん)。 合奏の中身の方は通して特にひどいところを直すのが主で、深く突っ込んでやるという感じではありませんでした。もちろん英語で指示を出しますが練習番号や小節数、音楽記号、音楽表現に関するものが中心なので簡単な指示はついていけそうです。

でもしょっちゅう冗談を言っているようでそれに対してバンドメンバーがまた何か冗談を言うという掛け合いがあり、残念ながらその部分はほとんどついて行けませんでした。皆が笑っている時にマジな顔をしているのは情けないものです。唯一分かったのは、Flの女の人に、そのミスは去年も同じのをしていただろうとか何とか言った部分のみでした。早く会話について行けるようになりたいものです。

練習中にバンド内のクリスマスパーティに関する紙が回りました。Saxの女の人の家で2週間後の週末にクリスマスパーティをやるようで、その時に各自が持ってくる食べ物を記入する回覧用紙でした。始めの人は適当に自分の好きなものを書いて、後の人は前の人の料理と余りダブらないようにして自分のもってくる物を決めるというやり方のようです。

そんな感じで曲をどんどんこなして行く内に時間が来て合奏は終わりました。日本のように指揮者が前に立ったら起立して「お願いします」、終わったらまた起立して「有り難うございました」といった類の挨拶はなかったように思えます。この辺り自分としては慣れているせいか、挨拶があった方がけじめと切りがついて良いのですが、まあ普通は無いのでしょう。

さて後は今度の本番の時間などの連絡、クリスマスパーティの連絡などあり全てが終わりました。それぞれ譜面台や椅子などを片づけ始めて三々五々帰り始めました。

僕はTpのおじさんと指揮者の人から強い勧誘を受けました。僕は今回はまだ見に来ただけで決めていない、どのくらい練習や本番が出られるかも分からないなどうだぐだ言い訳をしていたのですが(多分正確には伝わっていない)、来週の練習日には是非楽器を持って来いと言われ握手をさせられました。

こちらもぺこぺこしながらサンキュウーと言って帰ることになりました。 高校から家までは距離はかなりあるはずなのですが、ハイウェイが上手く使えて効率的に走れるので、約15分で帰ることが出来ました。

そんな訳でとりあえず初めてのバンド見学は何とか終えましたが、他にどんなバンドがあるのか、もうちょっと探してみてから決める必要がありそうです。

今度は他のバンドにもあたってみようということで、サンノゼウィンドシンフォニーのビジネスマネージャーとの会話なども含めてご報告したいと思います。