ドゥワイトさんちへ(1999/5/16)


今回もちょっと違ったお話です。

いつものようにペニンシュラの練習に行っていると、指揮の Dwight(ドゥワイト)さんが、何やらどこかへ連れていってやろうと言って来ました。

いつもの様に早口で良く分からないのですが、どうやら初めに練習を見てその後Jazzか何かの演奏を聞いて、次に食事をして帰る。サンフランシスコに行くので、まず自分の家まで車で来い。帰ってくるのは夜の10時くらいになるが良いかと聞くのです。

またそこは男ばかりだがまあ楽しめるよ、Dwightさんは6月くらいまで毎週木曜はそこに行っているので、こちらの都合の良いときならいつでもいいよと。

これは面白そうだからついて行こうと思い、早速来週の木曜ということで約束しました。でも一体何のためにどこへ行くのかさっぱりわかりません。 そこで次の練習のときに確認の意味も含めてもう一度何か紙になっているものはあるかと聞いてみたのですが無いらしく、結局待ち合わせの時間と住所を確認しただけで終わりました。

さてその木曜日になりました。夕方車を飛ばしてSan Mateo市に向かいました。高速の降り口はデータベースで有名なオラクル社と同じところにあります。目的の家はちょうど高速101 を挟んでオラクル社と反対側の方向にあります。

オラクル社の建物は独特でハードディスクドライブをイメージしているらしく、円筒形でダルマ落としのような形をしています。青黒光りした巨大なバウムクーヘンが何段にも積み重なった形で、それらがいくつもあります。 つい降りる方向を間違えてオラクル社の方へ行ってしまいましたが、即Uターンして目的地へ向かいました。

家の近くまでは行っているはずなのですが、すぐには見つからずちょっと焦りました。 日本のようにあちこちに公衆電話がある訳ではないし、携帯電話も持っていないし、もし遅れることになったらどうしよう、どこかの家へ飛び込んで電話を借りるかしかないか等とどきどきし始めていたら、やっと見つかりました。

さて玄関のところまで行き、ハローと言うと、中からDwight さんの声でMacky, Come in!と聞こえて来ました。 中には部屋がたくさんあって、中庭もありました。かなり昔ある日本人と交流があったらしく、その時に入手した刀があるとか、掛け軸があるとか何とか色々説明してくれました。

奥さんもいらして、Dwightさんよりはもうちょっと若く感じの良さそうな人でした。 奥に中国系の人からもらった掛け軸に漢字が一杯書いてあるので読んで欲しいと言われて見てみたのですが、いわゆる漢文状態で、チンプンカンブンです。Sorry 良く分からないといって勘弁してもらいました。

もう一人来るのを待って揃ったら行こうということで、しばらくジュースを飲みながらDwightさんの話を聞いていました。15分くらいでその人が来ました。彼はペニンシュラでバリトンサックスを吹いているLeeさんでした。

さあいよいよサンフランシスコに向けて出発です。