Good Times Society Band(1999/4/25)


今回はダンスバンド初めての練習の続きです。

譜面などを用意しているうちに、おばあさんがやって来ました。彼女はリンダさんといってピアノ担当です。

次にトランペットのおじさんがやって来ました。彼は2ndの譜面を取り出し僕には1stをトライしろと言いました。

次にドラムのおじさんがやって来ました。彼はいつもニコニコ顔のとっても人のいい感じの人で、僕が日本から来たことやペニンシュラでバンドを始めた話などをするたびに、グッド、ワンダフルを連発していました。

更にトロンボーンが最終的には3人来て、トランペットももう一人来ました。その人はこのバンドの音楽面でのリーダーらしく、その人が来てからは、彼の指示のもとに曲が進められて行きました。

各曲は1回ずつ通すだけで初見の状態でどんどん進められて行きます。スイングの曲がほとんどで、またこの種の譜面は調号が五線の左端に現れるのは1回目のみ、音符は手書きという初見は慣れていないとかなり難しいです。

僕もたまにしか吹かなくなってからもう長いので初見力はぐっと落ちています。テンポが速くて難しそうな曲、アドリブなど特にややこしそうなものは、そのリーダーの人に代わってもらいながら、音を外しながら何とか練習を進めて行きました。

知っている曲ではセントルイスブルースマーチなどがあったように記憶しています。ペニンシュラでは3rdしか吹けず高い音を長らく吹いたことがなかったので、この練習は結構気持ち良かったです。高音の続く曲では久しぶりにそこの浅いマウスピースも登場しました。

みんなも適当に間違いながら何とかこなしていきます。トランペットのリーダのおじさんもアドリブソロで雰囲気をだそうと一生懸命、でも楽しみながら吹いていました。

アルフレッドおじさんのアルトサックスはかなり上手いです。クラリネットが吹ければとりあえずサックスは吹ける(逆必ずしも真ならず)というのではなく、どうもサックスが本命の楽器ではないかと思える感じです。



そうやって10時までたっぷり2時間、曲は10数曲演奏した時点で練習が終わりました。どうやら10時きっかりには終わることにしているようです。でも本当にこんなに思い切って吹いて近所から苦情が来ないのか心配になりますが、長年やっていることのようなので問題無いのでしょう。

練習が終わると、奥さんがテーブルに用意してくれていた、実は終わる少し前からそのいい匂いが気になっていたのですが、ポップコーンとレモネードを各自適当につまんだり飲んだりという時間になりました。



皆当然顔見知りなので何か少し話して、三々五々帰っていきました。僕も何人かに声をかけられながら、日本から来ただの、会社に勤めているだの何だのと話をしました。

ドラムのおじさんは、ダンスバンドの本番が行われるメンロパーク市にはベンチャーの投資家がいっぱいいて、スタンフォード大学の卒業生がベンチャーをおこすと彼らが投資し、ベンチャーも儲かるとまた投資家になって若い人たちに投資するという良い循環になっているのだということを説明してくれました。 さすがシリコンバレーです。書いたもので知るより住んでいる人から話を聞いた方がなぜか真実味があります。

そうそう、このバンドの名前は Good Times Society Band といって、年に数回だけ本番があり、後は練習を楽しんでいるバンドのようです。 この近くの本番は、5/31で、メンロパーク市で開かれる社交ダンスパーティで演奏をするとのことです。ダンスパーティは主にお年を召した方が集まるらしく(これは日本も同じ)、一応少しお金ももらうようです。でもそれは次の楽譜代に充てるそうです。これは全くモモイバンドと同じです。

僕もこのダンスパーティに参加しないかということになり、めでたくメンバー入りすることになりました。