Webサイトを作ってみた(1999/2/28)
今回はWebサイトのお話です。
ここのバンドにはシリコンバレーに位置しているわりにはWebサイトが無く、他のバンドと比べて情報発進力に欠けています。
そこでここで一発奮起してコンサートの宣伝をするサイトを作ってみようと思い立ちました。
僕は今ihotというベイエリアのローカルプロバイダー(ISP)に入ってインタネットアクセスサービスを受けています。
ここで若干アメリカの通信事情を説明しましょう。
ihotの料金は安めで、1年間の契約だと$180、月当たり$15、税込みにすると$16.2(約1,950円)で時間無制限、メールアドレス1個とWebサイト用スペース2MBがもらえます。
電話料金も市内ならフラットレートといって諸費用税込み月約$18(約2,160円)で掛け放題です。
即ち合計約4,110円でインタネットアクセス電話代込みで時間無制限状態に出来ます。
アメリカでは日本のようにISDNがはやっておらず、料金も高いため、普通の家庭では56Kbpsのモデムを使っているようです。ケーブルTVを引いている家庭では一部ケーブルモデムも使っているようです。ちなみにうちはアンテナTVです。
我が家では、Fry’s Electronicsというでかい電気屋のディスカウントショップで、ノートPC用のTDK製56Kモデムを約9,000円で買ってきて使っています。(デスクトップ用のモデムカードなら数千円で手に入ります。)
さて話を元に戻して、2MBのWebサイトなら画像をふんだんに使ったのは無理ですが、とりあえずシンプルなサイトなら一つ作れます。
そこで、テキストベースのごくシンプルなものを作ってみました。それにバンドの写真とメンバー表などを追加すればそれなりのバンドのページに出来ます。
まずは自分の持っている情報のみで作ってみて、他のバンドのサイトのコピーも付けて、今後情報を追加して、もうちっとましなサイトに仕立て上げたいというごく簡単な提案書を作って、練習に持って行きました。
指揮者の人に見せるとこれは良いということになり、すぐ、マネージャーのBobがいろんな情報を持っているはずだから彼に聞いてみてくれという話になりました。
ところがBobはちっとも反応がよくありません。
でもメンバー表を載せたいという提案文のところを見て二人とも笑い出しました。
名簿は英語でRosterというのですが、僕は他のWebサイトで見てそうかなと思っていただけで、とりあえずそれを真似したらMembersよりはカッコイイかなと思って見出しにそう書いたつもりでした。
ところが実際にはRoasterとタイプしてしまっていて、これじゃチキンだと言って笑ったのでした。
僕にとっては大差ないし、Roasterの方が馴染みがある綴りだったので何の疑問もなかったのですが、さすがネイティブにはおかしかったようです。(スペルチェックでは引っかからない!!)
後で指揮者の人が僕のところへ来てひそひそ声で "I can't move him like
this proactive...."とか何とか言って "Do you understand what I
mean?"と言いました。 Bobは結構なおじいさんなので、コンピュータにはあまり明るくないらしく、ピンと来ていないのだというのがわかりました。
これはますますやりがいが出てきます。 指揮者の人は演奏会本番の写真を持っていないので、休み時間にみんなに聞いてくれると言いました。そして休み時間になるとWebサイトのコピーを回覧し始め、Webサイトに写真を載せたり、バンドのバックグラウンドを書いたりしたいので協力してくれと話し始めました。
そして僕に"You say something, Macky."と振って来たためひとこと言うはめになってしまいました。これはえらいこっちゃです。
とりあえず立ち上がって"How dou you do?"で始めると、やけに堅苦しく感じたのか、どっと笑いが起こりました。
その後は名前と日本から来たこと、Webサイトを作りつつあること、もっと情報が欲しいことなどをめちゃくちゃな英語で話したら、一応理解してもらえたようで、来週にはもっと情報が集まることになりました。
そんな訳で何とかWebサイトはまずバンド内で公知のものとして認められ、今後正式に情報発信して良いことになりました。
以下がURLなので、一度見てみて下さい。
http://www.psbpaloalto.com/
ちなみに個人のページは、
http://www.ihot.com/~shiori
ですが、内容はほとんど同じです。
それではまた。