MC : My Comedian
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安倍晋三 『美しい国へ』より
第一章 わたしの原点
「『開かれた保守主義』がわたしの立場」 (18)
「団塊と新人類にはさまれた…『シラケ世代』」 (19)
「安保条約には、日本とアメリカの間で経済協力を促進させるという条項があって」 (21)
「日本の将来にとって、死活的な条約」 (21)
「アンポ、ハンターイ!」 (22)
「保守というのは…日本および日本人について考える姿勢のこと」 (26)
「伝統がなぜ守られてきたのかについて、プルーデントな認識をつねにもち続けること、それこそが保守の精神ではないか」
(27)
「憲法の改正こそが、『独立の回復』の象徴であり、具体的な手だて」 (29)
「
《政治家は、自らの目標を達成するためには淡白であってはならない》
ーー父から学んだ大切な教訓」 (37)
「わたしも、首班指名のとき、社会党の村山富市氏に一票を入れた」 (38)
「安全保障と社会保障ーーじつはこれこそが政治家としてのわたしのテーマなのである。」 (41)
「確たる信念をもち、たじろがず、批判を覚悟で臨む」 (41)
第二章 自立する国家
「『外交努力はしているのだから、静かにしていてほしい』という態度」 (45)
「相手のつくった土俵の上で、相手に気に入られる相撲をとってみせるーー従来からの変わらぬ外交手法」 (46)
「政権を倒す決定打にはならないまでも、化学変化を起こす可能性」 (54)
「アサリ、ウニ、シジミなどを日本に輸出し、外貨を稼いでいるといわれている。」
(55)
「経済制裁をおこなうと…
アサリが庶民の口に入る
」 (55)
「日本は怒っている」
(57)
「…という効果を指摘する識者もいる」 (57)
「覚悟が必要なのは…北朝鮮のほう」 (58)
「ミサイル攻撃をする可能性は、きわめて少ない。なぜなら、日本をミサイル攻撃すれば、安保条約によってアメリカがただちに反撃するから」 (59)
「金正日委員長」 (59)
「海産物と自分の命を引きかえにするわけがない」
(59)
「日本が中国のように領土を割譲させられなかったのは運がよかったというしかない。」 (60)
「明治以降の日本は…統治するほうに回るのか、統治されるほうになるのか、という二者択一を迫られていた。」 (61)
「個人の自由を担保しているのは国家なのである。それらの機能が他国の支配によって停止させられれば、天賦の権利が制限されてしまう」 (63)
「たとえば、タックス・ペイヤーとしての義務を果たす」 (64)
「国家と国民は対立関係にあるのではなく、相関関係にある、というべきだろう。」
(65)
「しかし、人は他人を無視し、自ら欲するまま、自由にふるまうことが可能だろうか」 (65)
「すべての要素が敵対し、からみあう無秩序社会ーージャングルの中の自由」 (65)
「ツチ族にとっては国家は
抑圧装置
、いや
虐殺装置
でしかなかった」 (65)
「国のために殉じた人びと」 (68)
「戦後の日本の指導者たち、たとえば小泉首相が、近隣諸国を侵略するような指示をだしたことがあるだろうか。他国を攻撃するための長距離ミサイルをもとうとしただろうか。核武装をしようとしているだろうか。人権を抑圧しただろうか。自由を制限しただろうか。民主主義を破壊しようとしただろうか。
答えは、すべてノーだ
。」 (68)
「わたしたちは、こういう国のありかたを、今後もけっして変えるつもりはない」 (69)
「ジャッジメンツ、つまり諸判決」 (72)
第三章 ナショナリズムとはなにか
「(注・東京オリンピックで)日本人が活躍しそうなときは、体育館にテレビを置いて、先生と一緒にみんなで見た。」 (77)
「三宅選手は…ジャークの試技で、三回とも世界新記録をだして圧勝」 (77)
「『東洋の魔女』の優勝の瞬間…あのときの大人たちが、いちように共有していたのは、『ようやく日本も、世界に肩をならべるところまで来た』という感慨だったはずである」 (77)
「敗戦のくやしさと、戦争をはじめたことへの後悔をバネにかえ、強い精神力で生き抜いてきた世代」 (78)
「一九六〇年代、日本がめざましい経済成長をとげるにあたっては、東京オリンピックのためのインフラ整備が原動力の一つになった
というのが定説だ
」 (79)
「そして国民の気持ちが一つになり、その後の成長にはずみをつけた」 (79)
「日の丸があがって、『君が代』が流れたら、もうダメでした」(柴田亜衣) (82)
「『君が代』は…リズムといいテンポといい、戦いのまえにふさわしい歌ではない」
(83)
「『さざれ石の巌となりて苔のむすまで』という箇所は…いかにも日本的で…
歴史の連続性が凝縮されている
」 (84)
「日本では、天皇を縦糸にして
歴史という長大なタペストリー
が織られてきたのは事実だ」 (84)
「いざ外に向かうときは、アメリカ国民は、
国益の下に一枚岩
になる」 (86)
「国益がからむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」 (88)
「帰属を拒む人間の人生が、どこか無機質で、艶がないと感じるのは自己認識を避けようとするからではないか」 (93)
「自らの人生をかけて帰属するのだから」 (94)
「(飲み終わったジュースの空き缶)を捨てずに、あえてもち帰るためには、倫理的規範とともに、損得ではない、なにか
情動のような基準
が必要になる。」 (94)
「地球市民というのは…事実上空想の世界でしかない」 (95)
「悠久の歴史をもった日本という土地柄」 (96)
「拉致事件をきっかけに日本人が覚醒してしまい」 (99)
「破綻した理屈をとりつくろうためには、ダブルスタンダードの議論をせざるをえなくなる。」
(100)
「日本の国柄をあらわす根幹が天皇制」 (101)
「天皇は『象徴天皇』になる前から日本国の象徴だった」 (104)
「国のために死ぬことを宿命づけられた特攻隊の若者たち」 (107)
「自らの生を永遠のものにしようとする意志もあった」 (107)
「死を目前にした瞬間、愛しい人のことを想いつつも、日本という国の悠久の歴史が続くことを願ったのである。」 (107)
「今日の豊かな日本は、彼らがささげた尊い命のうえに成り立っている。」 (107)
「国家のためにすすんで身を投じた人たち」 (108)
「ときにはそれ(注・自分のいのち)をなげうっても守るべき価値が存在する」 (108)
「わたしたちの大切な価値や理想を守ることは…愛しい家族を守ることでもある」 (108)
第四章 日米同盟の構図
「福音主義的な使命感からアメリカ憲法の理念を世界に広めようとする」 (111)
「不遜か傲岸か」
(113)
「ピューリタン的な信仰と使命感がアメリカという国家を成り立たせている源泉」 (113)
「アメリカは、パクス・アメリカーナ(アメリカによる平和)を基本的に信じ、主張してきた」 (116)
「百二十五代にわたって天皇を戴いてきたという歴史」 (121)
「草案づくりにあたった民政局ですら首をかしげたといわれる憲法第九条」 (123)
「今日、日本とアメリカは、自由と民主主義、人権、法の支配、自由な競争ーー市場経済という、基本的な価値観を共有している」 (129)
「同盟は『紙』ではなく『連帯感』である」(キッシンジャー元国務長官) (131)
「集団的自衛権は…世界では国家がもつ自然の権利だと理解されている」 (132)
「東京湾に、大量破壊兵器を積んだテロリストの工作船がやってきても」
(133)
「自衛隊派遣は…日本独自の選択」 (135)
「掃海では世界でも一級の技術をもっている」 (137)
「自衛隊が日本を守れない現実」 (140)
「憲法という制約を逆手にとって、きれいな仕事しかしようとしない国…ずるい国」 (141)
「機関銃というのは、一挺では百八十度しかカバーできない」 (142)
第五章 日本とアジアそして中国
「わたしたち日本人は歴史にたいしては、つねに謙虚でなければならないと考えているし、だから中国にたいして、すでに公式に謝罪を繰り返している」 (149)
「脅威ではなく、チャンスである」(小泉首相) (151)
「日本と中国は切っても切れない『互恵の関係』にある」 (151)
「驚いたり、過剰に反応したりしてはならない」
(153)
「日本人は…儒教から礼節を学び、仏教の禅からは自らを律する精神を、そして神道からは祖先を崇拝し、自然を畏怖するこころを学んできた。」 (155)
「日本で勉強したいという中国の若者たちをもっと受け入れる努力をするべきだし、日本における就業機会をふやす努力が必要だ。」 (155)
「日本は長いあいだ、
韓国から文化を吸収してきた歴史
をもつ。その意味では、韓流ブームはけっして一時的な現象ではない。」 (157)
「わたしたちが過去にたいして謙虚であり、礼儀正しく未来志向で向き合うかぎり」 (157)
「日本へ行って仕事がしたい、あるいは投資をしたい、と世界の多くの人に思われるような国、いいかえれば、だれにでもチャンスのある国であり、能力の活かせる国」 (158)
「日本の国柄とその理想に共鳴して、子どもを日本で教育したい、あるいは日本人になりたいという人がいたなら、大きく扉を開かなければならない。それはとりもなおさず、日本のダイナミズムにつながるからである。」 (158)
第六章 少子国家の未来
「身の丈に合わない大盤振る舞いはできない」 (167)
「また、してはならない」 (167)
「
国民一人ひとりにたいして温かいまなざしを失った国には、人は国民としての責任を感じようとしない
…そういう国民が増えれば、確実に国家の基盤はゆらぐ。」 (170)
「子どもを産み育てることの
損得を越えた価値
を忘れてはならない」 (173)
「今後はITやロボットの活用によって生産性を上げることができるはず」 (175)
「公平な年金というものは存在しない。なぜなら『早死にリスク』があるから」 (178)
「健康保険にも同じことがいえる。」 (179)
「でも考え方によっては、こんなローリスク・ハイリターンの”金融商品”というのも、めったにないのではないか。国民年金はいわば、どこの民間の老後保険よりも、安心、確実で、
お得な
老後の備えなのである。」 (181)
「もうひとつお得なことがある。」
(181)
「役所にありがちなサービス精神の欠如」 (183)
「みんなが
損
をしているときにある程度の
損
をだしているなら、ことさら問題視する理由はない」 (187)
「『責任者は誰だ』と騒ぎ出す人たち」
(187)
「戦争ですべてを失いながらも、焼け跡から日本を再建しようと頑張ってきた人たち」 (190)
「高度成長のときに、給付水準を上げてしまったため」 (190)
「
市場化テスト
というのは、公共サービスを官と民との競争入札にかけ、コストと質が上回ったほうに委託するという制度で、今後、全国で導入される。」 (195)
「平均寿命と健康寿命の落差を小さくすることができれば、医療費や介護費用が大いに
節約
できる」 (199)
「股関節の劣化が問題なのだ」 (199)
第七章 教育の再生
「(注・サッチャーの教育改革は)よりよき未来へむけた、いわば創造的破壊」 (202)
「犯罪の芽を初期の段階で摘む(注・イギリス)」 (205)
「教育の目的は、志ある国民を育て、品格ある国家をつくることだ。」
(207)
「ゆとり教育の弊害で落ちてしまった学力」 (209)
「内容の乏しい
マンガのような教科書
」 (209)
「理科教師なのに、実験の最中、誤って火で生徒の制服に穴を開けたり、薬品をたらしてカバンを変色させたりするので、県教委が免職にしたという教員がいた。」 (210)
「近年、子どもが犠牲になる痛ましい事件があいついでいる。」 (211)
「義務教育の改革の前に必要なのが
幼児教育の改革
である」 (211)
「たとえば、大学入学の条件として、一定の
ボランティア活動を義務付ける
」 (213)
「わたしは、自民党の『過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム』の座長をつとめていた」 (216)
「同棲、離婚家庭、再婚家庭、シングルマザー、同性愛のカップル、そして犬と暮らす人……どれも家族だ、と教科書は教える。そこでは、父と母がいて子どもがいる、ごくふつうの家族は、いろいろあるパターンのなかのひとつにすぎないのだ。\たしかに家族にはさまざまなかたちがあるのが現実だし、あっていい。しかし、子どもたちにしっかりした家族のモデルを示すのは、教育の使命ではないだろうか。」 (216)
「わたしには子どもがいない。」
(217)
「子どもがいるというのは、
損得勘定抜きで
いいものだなあ」 (217)
「たしかに子育ては大変でお金もかかり、何かを犠牲にしなければならないかもしれない。しかし、そうした苦労をいとわない、
損得を越えた価値
があるのではないか」 (217)
「子どもというのは、親の人生に圧倒的な充足感を与えるものだ。とくに三人以上の子をもった人たちは、充足感が高い
という調査結果がある
。」 (217)
「家族が崩壊しつつある、
といわれて久しい
」 (218)
「家族のかたちは、理想どおりにはいかない。それでも、『
お父さんとお母さんと子ども
がいて、おじいちゃんもおばあちゃんも含めてみんな家族だ』という家族感と、『そういう家族が仲良く暮らすのが一番の幸せだ』という価値観は、守り続けていくべきだと思う。」 (219)
「日本人であることを卑下するより…汗を流すべき」 (228)
「未来は不変のものではな(い)」
(231)