Music for the Funeral of Queen Mary Z.27 |
メアリー女王の葬送音楽 |
Man that is born of a woman
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女より生まれたる者は
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A short time to live,and is full of misery. He cometh up,and is cut down like a flow'r; He flee'th as it were a shadow,and ne'er Continueth in one stay. |
短き時を生きるのみ そして悲惨さに満ちたり 彼は来たりて そして切り取られる 花のごとくに 彼は去りゆく まるで影のごとくに そして決して ひとところに留まることなし |
In the midst of life
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生の半ばにあっても
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May we seek for succour,but of thee,O Lord, Who for our sins art justly displeased? Yet, O Lord,most mighty,O holy and most Merciful Saviour,deliver us not into the bitter Pains of eternal death. |
われら救いを求むべきか 御身の他にあろうか おお主よ われらが罪を正しくお怒りになられるお方の他?なおも おお主よ 最も強きお方よ おお神聖にして最も 慈悲深き救い主よ われらを救いたまえ 迷わぬよう この苦き 永遠の死の苦しみの中へと |
Thou knowest,Lord,the secrets of our hearts
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御身は知り給う 主よ われらが心の秘密を
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shut not thy merciful ears unto our pray'r; But spare us,Lord most holy, O God most mighty, O holy and most merciful Saviour, Thou most worthy Judge eternal, Suffer us not at our last hour for any pains of death to fall from Thee. |
閉ざし給うな 御身の慈悲深き御耳をわれらの祈りから われらを救い給え 主よ 最も気高く おお神よ 最も力強い おお神聖にして最も慈悲深き救い主よ 御身 最も価値ある永遠の裁き手よ われらを苦しめ給うな われらの最後の時に 死の苦しみのため 御身より離れ去ることのなきように |
トマス・モーリーの曲が葬送では使われ、その欠けた部分をパーセルが埋めたもののようですが、後世の人がパーセルが別の機会に書いた同じ詩につけたアンセムを転用してすべてパーセルの曲として再構成したものです。現在ではこの形で演奏されることが多いようです。
( 2017.01.04 藤井宏行 )