四つの夕暮の歌 |
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1 夕暮は大きな書物だ
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すべてがそこに書いてある... (詞は大意です) |
2 誰があかりを消すのだろう
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夕暮 やさしい手がさわっていって消すが それが誰の手なのか私は知らない (詞は大意です) |
3 誰もいない隣の部屋で
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誰かが呼んでいる 扉を開けると誰もいない ただ あたりまえの夕方 (詞は大意です) |
4 死者のむかえる夜のために
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今日残されたものはひとつの夕暮... (詞は大意です) |
作曲者28歳のときの作品。詩人が夕暮れについて触れた詩を集めて来てひとつの歌曲集にしています。初めの3篇は谷川の詩集「愛について《(1955)より。最後の1篇だけは別の詩集(「あなたに《(1960))に収められています。まだ前衛のスタイルに惹かれていた当時の林の紡ぎ出す音楽はまるでドビュッシーのように繊細です。
( 2019.09.11 藤井宏行 )