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V dymke tjulja   Op.10-2  
  6 Romansov
ヴェールの靄の中  
     6つのロマンス

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      В дымке тюля

曲: アレンスキー (Anton Stepanovich Arensky,1861-1906) ロシア   歌詞言語: ロシア語


V dymke tjulja i v more tsvetov
Eti blednye pary nesutsja.
I v minutnom ob”jat’e bez slov,
Kak vo vlasti krylatykh dukhov,
Ot zabven’ ja ne mogut ochnut’sja.

V zvukakh val’sa volshebnaja set’.
V ikh ugare vljublennye tajut.
I kruzhatsja - zavidno gljadet’,-
Budto vechno khotjat uletet’,
Budto vechno vernut’sja zhelajut.

No stikhaet krugom sueta.
I smychkov zamirajut udary...
Plachet zerkalo... Zala pusta...
Ostaetsja odna temnota...
Ischezajut vozdushnye pary.

ヴェールの靄の中 花の海の中
蒼ざめた二人がやって来る
一瞬の抱擁で 言葉なく
まるで翼のある精霊の力のうちにあるかのように
忘却から 私は目覚めることができなかった

ワルツの響きが 魔法の網の中
狂乱の中で 恋する者たちは溶けて行く
そして渦巻く - 見るも羨ましいほどに
あたかも ずっと飛び去って行きたいかのように
あたかも いつでも戻って来たいかのように

しかし あたりのすべてが消える
そして弓は凍りつく...
鏡が泣いている...ホールが空っぽだ...
残っているのはただ一つの暗闇だけ...
空気のようにあの二人は消えてしまった

( 2018.05.28 藤井宏行 )


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