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Mailied   Op.26-5  
  Fünf Lieder
五月の歌  
     5つの歌曲

詩: ゲーテ (Johann Wolfgang von Goethe,1749-1832) ドイツ
      Mailied (1771)

曲: プフィッツナー (Hans Pfitzner,1869-1949) ドイツ   歌詞言語: ドイツ語


Wie herrlich leuchtet mir die Natur,
Wie glanzt die Sonne, wie lacht die Flur!
Es dringen Bluten aus jedem Zweig
Und tausend Stimmen aus dem Gestrauch,
Und Freud und Wonne aus jeder Brust;
O Erd', o Sonne, o Gluck, o Lust!

O Lieb', o Liebe! So golden schon
Wie Morgenwolken auf jenen Hohn!
Du segnest herrlich das frische Feld,
Im Blutendampfe die volle Welt.
O Madchen, Madchen, wie lieb ich dich!
Wie blickt dein Auge, wie liebst du mich!

So liebt die Lerche Gesang und Luft,
Und Morgenblumen den Himmelsduft
Wie ich dich liebe mit warmen Blut,
Die du mir Jugend und Freud und Mut
Zu neuen Liedern und Tanzen gibst.
Sei ewig glucklich, wie du mich liebst!

何と美しく私の上に輝く自然
輝く太陽、笑いさざめく野原!
花はすべての枝より咲き出で
茂みからは千々のさえずり
喜びと至福はみんなの胸から
おお大地よ、おお太陽よ、おお幸せよ、おお喜びよ !

おお愛、おお恋人よ、とても美しく輝いているね
まるで遠くの山にかかる朝の雲のように!
君は美しい野原を祝福する
花のじゅうたんに包まれた美しい世界を
おお少女よ、少女よ、どんなに君を愛していることか!
君のひとみは何と輝き僕を愛してくれることか!

ひばりは歌とそよ風を愛し
朝の花が夜露を愛するように
僕は熱い血をたぎらせて君を愛する
新しい歌と踊りとで
青春と喜びと力を与えてくれる君を
永遠に幸あれ、僕を愛してくれる限り


若きゲーテの詩につけた爽やかで美しい愛と人生の歌。同じ詩にはゲーテがこの詩を書いたのとほぼ同時期にベートーヴェンも曲をつけておりそちらの方が良く知られていますが、その150年近くあとに曲をつけたプフィッツナーのものもなかなか素敵です。彼には晦渋な歌曲も多いですが、これはまるでベートーヴェンが乗り移ったかのような爽快で流麗なメロディの歌。吹き過ぎるそよ風のようなピアノも美しいです。フィッシャー=ディースカウのこれ以上ないようなはまった歌唱が今も聴けるのはたいへん有難いことです(Orfeo)。

( 2018.05.12 藤井宏行 )


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