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Johnny I Hardly Knew Ye    
 
ジョニー、私はあなたが分からない  
    

詩: 不詳 (Unknown,-) 
      

曲: 民謡/作曲者不詳 (Folksong,-)    歌詞言語: 英語


While goin' the road to sweet Athy, hurroo, hurroo
While goin' the road to sweet Athy, hurroo, hurroo
While goin' the road to sweet Athy,
A stick in me hand and a drop in me eye,
A doleful damsel I heard cry,
Johnny I hardly knew ye.

With your drums and guns and drums and guns, hurroo, hurroo
With your drums and guns and drums and guns, hurroo, hurroo
With your drums and guns and drums and guns,
The enemy nearly slew ye
Oh my darling dear, Ye look so queer
Johnny I hardly knew ye.

Where are your eyes that were so mild, hurroo, hurroo
Where are your eyes that were so mild, hurroo, hurroo
Where are your eyes that were so mild,
When my heart you so beguiled
Why did ye run from me and the child
Oh Johnny, I hardly knew ye

Where are your legs that used to run, hurroo, hurroo
Where are your legs that used to run, hurroo, hurroo
Where are your legs that used to run,
When you went for to carry a gun
Indeed your dancing days are done
Oh Johnny, I hardly knew ye

I'm happy for to see ye home, hurroo, hurroo
I'm happy for to see ye home, hurroo, hurroo
I'm happy for to see ye home,
All from the island of Sulloon;
So low in flesh, so high in bone
Oh Johnny I hardly knew ye

Ye haven't an arm, ye haven't a leg, hurroo, hurroo
Ye haven't an arm, ye haven't a leg, hurroo, hurroo
Ye haven't an arm, ye haven't a leg,
Ye're an armless, boneless, chickenless egg
Ye'll have to put with a bowl out to beg
Oh Johnny I hardly knew ye

They're rolling out the guns again, hurroo, hurroo
They're rolling out the guns again, hurroo, hurroo
They're rolling out the guns again,
But they never will take our sons again
No they never will take our sons again
Johnny I'm swearing to ye

懐かしいアサィへの道を行くときは フルー フルー
懐かしいアサィへの道を行くときは フルー フルー
懐かしいアティへの道を行くときは
手に杖をついて、涙をこぼしながら行く
嘆きに満ちた娘の泣き声が聞こえる
ジョニー、私はあなたが分からない

太鼓と銃を持ってたから フルー フルー
太鼓と銃を持ってたから フルー フルー
太鼓と銃を持ってたから
敵軍はあなたをなぶり殺しにした
おお、愛しい人よ、そんな姿になって
ジョニー、私はあなたが分からない

あなたの眼は優しかった フルー フルー
あなたの眼は優しかった フルー フルー
あなたの眼は優しかった
私の心がこんなに騙されてしまうほどに
なぜあなたは私と子供を捨てて行ってしまったの
ジョニー、私はあなたが分からない

あなたの脚は走ることだってできた、フルー フルー
あなたの脚は走ることだってできた、フルー フルー
あなたの脚は走ることだってできた
銃を抱えて出かけたときには
軽やかにダンスをすることもできたのに
ジョニー、私はあなたが分からない

あなたが一緒にいれば幸せ、フルー、フルー
あなたが一緒にいれば幸せ、フルー、フルー
あなたが一緒にいれば幸せ、
スルーン島から帰ってきたすべては
肉はやつれはて 骨はむき出し
ジョニー、私はあなたが分からない

あなたには腕もない、あなたには脚もない、フルー フルー
あなたには腕もない、あなたには脚もない、フルー フルー
あなたには腕もない、あなたには脚もない
腕なし、骨なし、チキンレス エッグ
小皿を置いて乞食しなきゃならないわ
ジョニー、私はあなたが分からない

やつらはまた銃を向ける、フルー フルー
やつらはまた銃を向ける、フルー フルー
やつらはまた銃を向ける
でも私の息子たちを奪うことはさせない
ええ 決して奪うことはさせない
ジョニー、私はあなたに誓うわ


アイルランド出身の軍楽隊長によって作られたアメリカの南北戦争時の勇壮な軍歌 「ジョニーが凱旋するとき (パトリック・ギルモア)」の元歌とも、あるいはこの歌がアメリカから逆輸入されて民謡になったとも言われているアイルランドの作者不詳の歌です。
「凱旋するとき」の方は帰ってくる兵士を歓呼して迎える情景を歌っていますが、こちらは涙の出迎え。生きて還ったのかそれとも(日本でいえば)白木の箱に入って戻ってきたのかは私の語学力では判然としませんでしたが、メロディの悲壮さにしっくりくるのはどうもこちらの歌詞のように私には思えます。
かつてアイルランドの人たちは傭兵としてインドに送られ、そして多くが戦死したと言われています。歌詞にある「スルーン島」というのがセイロン(今のスリランカ)ではないか、という説もあり、その当時にありふれた話が歌になったものなのかも知れません。
最後のフレーズ「子供たちはそんな目には遭わせない」という母の決意が殊のほか心にしみます。反戦フォークソングとしても傑作ではないでしょうか。隣国イギリスにいいようにされて辛酸をなめてきたといわれているアイルランドの歴史を噛み締めるかのような歌。これと同じように日本軍の兵士として太平洋戦争を戦い、そして南洋やビルマなどの戦地から還ってこれなかった朝鮮や台湾の人たちのことにも思いを馳せてしまいました。
日本も太平洋戦争の後の占領政策がちょっと条件が変わっていれば、今頃ハワイのようにアメリカの一州になっていたのかも知れません。そのときにはベトナムにも、アフガンにも、そしてイラクにもアメリカ本土同様に日本からもたくさんの兵士を送って、この歌と同じように悲しい思いをする人が今もなお生まれていたのかも知れないと思うと、戦後のめぐり合わせの幸運さには感慨深いものがあります。でもいつまでもそんな「神風」が吹いてくれるものかどうか。平和ボケと言われないように(既に言われているような気もするが)、ボケ防止の努力だけはしていきたいものです。

( 2005.08.07 藤井宏行 )


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