Das Ständchen Gedichite von Eichendorff für eine Singstime und Klavier |
セレナード アイヒェンドルフ歌曲集 |
Auf die Dächer zwischen blassen Wolken schaut der Mond herfür, Ein Student dort auf den Gassen Singt vor seiner Liebsten Tür. Und die Brunnen rauschen wieder Durch die stille Einsamkeit, Und der Wald vom Berge nieder, Wie in alter,schöner Zeit. So in meinen jungen Tagen Hab ich manche Sommernacht Auch die Laute hier geschlagen Und manch lust'ges Lied erdacht. Aber von der stillen Schwelle Trugen sie mein Lieb zur Ruh, Und du,fröhlicher Geselle, Singe,sing nur immer zu! |
屋根の上青白い雲の間から 月がこちらを窺う 向こうの路地に学生がひとり 恋人の家の前で歌っている 泉は変わらずせせらぎ ひとり寂しく流れる 山から森へと 楽しかった昔のままに わたしも若い頃 夏の夜何度となく リュートをかき鳴らし 楽しい歌を作ったものだ だが恋人は無言で戸口を出た 永久の眠りにつくために だから陽気なやつよ 歌え、もっと歌え! |
原詩は挿入詩ではなく独立の作品。陽気な若者の奏でるセレナードの伴奏に乗って、過ぎ去った幸せな青春時代を偲ぶ寂しいセレナードをヴォルフは見事に音化しています。
フィッシャー=ディースカウも良いですが、プライの思い入れたっぷりで包容力のある歌がさらに感動的(エンジェル&フィリップス)。新しいところではバスのホルが良かった(プライザー)。女声ではヴォルフ協会SP復刻のゲルハルトが、一貫して悲しみと寂しさを漂わせて印象的でした。
(2005.0705/12.4改訂 甲斐貴也)
( 2005.12.04 甲斐貴也 )