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Amabel   Op.16-9  
  Before and After Summer
アマベル  
     夏の前と後に

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    1.Wessex Poems and Other Verses 3 Amabel

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


I marked her ruined hues,
Her custom-straitened views,
And asked,”Can there indwell
 My Amabel?”

I looked upon her gown,
Once rose,now earthen brown;
The change was like the knell
 Of Amabel.

Her step's mechanic ways
Had lost the life of May's;
Her laugh,once sweet in swell,
 Spoilt Amabel.

I mused: “Who sings the strain
I sang ere warmth did wane?
Who thinks its numbers spell
 His Amabel?” -

Knowing that,though Love cease,
Love's race shows undecrease;
All find in dorp or dell
 An Amabel.

- I felt that I could creep
To some housetop,and weep,
That Time the tyrant fell
 Ruled Amabel!

I said (the while I sighed
That love like ours had died),
“Fond things I'll no more tell
 To Amabel,

“But leave her to her fate,
And fling across the gate,
'Till the Last Trump,farewell,
 O Amabel!'“

私は気付いた 彼女の褪せ切った色香を
彼女の習慣に縛られた物の見方を
それで思わず自問したのだ「そこにいるのは本当に
  私のアマベルなのか?」と

私は眺めた 彼女のガウンを
かつてはバラ色 今は土色だ
その変わりようは まるで弔いの鐘のようだ
  アマベルの

機械みたいなその歩き方は
五月の生気を失っていた
彼女の笑いも 昔は甘美に湧きたったのに
  台無しにしてる アマベルを

私は考え込んだ:「誰があの歌を歌うのか
熱情が冷めない時に私が歌ったあの歌を?
誰が心を得ようと考えるのか
  このアマベルに?」 -

そのことを知って 愛は終るのに
愛の民は減る兆しを見せない
万人が見つけるのだ 村で 谷で
  自分のアマベルを

- 私は思った 這い上ることもできるだろうと
どこかの屋根裏部屋に そして泣けるだろうと
時間という暴君が支配してしまったことを
  呪われたアマベルを!

私は言った(その間にため息ついた
私たちのような愛でも死んでしまったことに)
「甘い言葉を 私はもうかけることはないだろう
  アマベルに

彼女に自分自身の運命は任せて
そしてこう投げ掛けよう 門を横切って
最後のラッパの時まで お別れだ
  おおアマベルよ!」と


( 2018.01.02 藤井宏行 )


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