しろい火の姿 大手拓次の三つの詩 |
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私は 日のはなのなかにいる。 わたしは おもいもなく こともなく 時のながれにしたがって、 とおい あなたのことに おぼれている。 あるときは ややうすらぐようにおもうけれど、 それは とおりゆく 昨日のけはいで、 まことは いつの世に消えるともない たましいから たましいへ つながってゆく しろい しろい 火のすがたである。 |
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( 2017.12.29 藤井宏行 )