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In the bleak mid-winter    
 
荒涼たる真冬に  
    

詩: ロセッティ,クリスティーナ (Christina Georgina Rossetti,1830-1894) イギリス
      

曲: ホルスト (Gustav Holst,1874-1934) イギリス   歌詞言語: 英語


In the bleak mid-winter
 Frosty wind made moan;
Earth stood hard as iron,
 Water like a stone;
Snow had fallen,snow on snow,
 Snow on snow,
In the bleak mid-winter
 Long ago.

Our God,heaven cannot hold Him,
 Nor earth sustain,
Heaven and earth shall flee away
 When He comes to reign:
In the bleak mid-winter
 A stable place sufficed
The Lord God Almighty --
 Jesus Christ.

Enough for Him whom Cherubim
 Worship night and day,
A breastful of milk,
 And a mangerful of hay;
Enough for Him whom Angels
 Fall down before,
The ox and ass and camel
 Which adore.

Angels and Archangels
 May have gathered there,
Cherubim and Seraphim
 Thronged the air;
But only His Mother
 In her maiden bliss
Worshiped the Beloved
 With a kiss.

What can I give Him
 Poor as I am? --
If I were a Shepherd
 I would bring a lamb,
If I were a Wise Man
 I would do my part,--
Yet what I can I give Him,--
 Give my heart.

荒涼たる真冬に
 凍り付く風は呻き声を上げる
大地は鉄のように硬く
 水も石のようだ
雪が降り 雪また雪
 雪の上にまた雪
荒涼たる真冬に
 ずっと昔

私たちの神を 天は留めることができず
 大地も支えられず
天も地も逃げることになろう
 主が治めに来られるときには
荒涼たる真冬に
 厩の中で満ち足りておられる
全能の主なる神 -
 イエス・キリストは

主には十分なのだ 大天使ケルビムが
 夜も昼も礼拝し
胸にあふれる乳と
 そして飼い葉桶いっぱいの干し草
主には十分なのだ 天使たちが
 その御前にひれ伏し
牡牛とロバとラクダが
 崇敬するお方には

天使たちと大天使たちが
 そこに集まって
ケルビムとセラフィムが
 大気に満ち溢れる
だが その御母だけが
 乙女の至福のうちに
愛する者をあがめるのだ
 キスによって

何を私は彼に差し上げられるだろう
 私のように貧しい者が? -
私が羊飼いだったなら
 私は子羊を持って来るし
私が賢者だったなら
 私は自分の役目を果たせるのだろうに -
それでも私が彼に差し上げられるもの
 私の心を捧げるのだ

この季節に歌われる讃美歌として、「わびしき真冬に」、あるいは「木枯らし寒く吹きすさび」などのタイトルで良く知られています。さすがC.ロセッティにホルストの英国芸術の大物コンビによる作品、ため息ものの美しさにあふれています。アカペラの合唱曲がオリジナルのようですが、色々な形態に編曲され、歌われているようです。

( 2017.12.25 藤井宏行 )


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