In the bleak mid-winter |
荒涼たる真冬に |
In the bleak mid-winter Frosty wind made moan; Earth stood hard as iron, Water like a stone; Snow had fallen,snow on snow, Snow on snow, In the bleak mid-winter Long ago. Our God,heaven cannot hold Him, Nor earth sustain, Heaven and earth shall flee away When He comes to reign: In the bleak mid-winter A stable place sufficed The Lord God Almighty -- Jesus Christ. Enough for Him whom Cherubim Worship night and day, A breastful of milk, And a mangerful of hay; Enough for Him whom Angels Fall down before, The ox and ass and camel Which adore. Angels and Archangels May have gathered there, Cherubim and Seraphim Thronged the air; But only His Mother In her maiden bliss Worshiped the Beloved With a kiss. What can I give Him Poor as I am? -- If I were a Shepherd I would bring a lamb, If I were a Wise Man I would do my part,-- Yet what I can I give Him,-- Give my heart. |
荒涼たる真冬に 凍り付く風は呻き声を上げる 大地は鉄のように硬く 水も石のようだ 雪が降り 雪また雪 雪の上にまた雪 荒涼たる真冬に ずっと昔 私たちの神を 天は留めることができず 大地も支えられず 天も地も逃げることになろう 主が治めに来られるときには 荒涼たる真冬に 厩の中で満ち足りておられる 全能の主なる神 - イエス・キリストは 主には十分なのだ 大天使ケルビムが 夜も昼も礼拝し 胸にあふれる乳と そして飼い葉桶いっぱいの干し草 主には十分なのだ 天使たちが その御前にひれ伏し 牡牛とロバとラクダが 崇敬するお方には 天使たちと大天使たちが そこに集まって ケルビムとセラフィムが 大気に満ち溢れる だが その御母だけが 乙女の至福のうちに 愛する者をあがめるのだ キスによって 何を私は彼に差し上げられるだろう 私のように貧しい者が? - 私が羊飼いだったなら 私は子羊を持って来るし 私が賢者だったなら 私は自分の役目を果たせるのだろうに - それでも私が彼に差し上げられるもの 私の心を捧げるのだ |
この季節に歌われる讃美歌として、「わびしき真冬に」、あるいは「木枯らし寒く吹きすさび」などのタイトルで良く知られています。さすがC.ロセッティにホルストの英国芸術の大物コンビによる作品、ため息ものの美しさにあふれています。アカペラの合唱曲がオリジナルのようですが、色々な形態に編曲され、歌われているようです。
( 2017.12.25 藤井宏行 )