Her rosie cheekes,her euer smiling eyes Two Bookes of Ayres - The Second Booke |
彼女のバラ色の頬は 彼女のいつもほほ笑む瞳は 二つの歌の本−第2巻 |
Her rosie cheekes,her euer smiling eyes, Are Spheares and beds where Loue in triumph lies : Her rubine lips,when they their pearle vnlocke, Make them seeme as they did rise All out of one smooth Currall Rocke. O that of other Creatures store I knew More worthy,and more rare : For these are old,and shee so new, That her to them none should compare. O could she loue,would shee but heare a friend ; Or that she only knew what sighs pretend. Her lookes inflame,yet cold as Ice is shee. Doe or speake,all's to one end, For what shee is that will shee be. Yet will I neuer cease her prayse to sing, Though she giues no regard : For they that grace a worthlesse thing Are onely greedy of reward. |
彼女のバラ色の頬は 彼女のいつもほほ笑む瞳は 天球でありベッドなのだ 愛が勝利のうちにある 彼女のルビーの唇は その真珠の歯を見せる時 それらがまるで立ち上がったかのように見せるのだ 滑らかな珊瑚礁からみな立ち上がったかのように 他の創造物のうちにあると私が知っていたとしても もっと価値があり もっと稀なるものを それらは古いもので 彼女はずっと新鮮なのだから 彼女をそれらと誰も比較することなどできないのだ おお彼女が愛してくれたら 彼女が友に耳傾けてくれたなら せめてただ知ってくれたなら ため息が何を告げているのかを 彼女のまなざしは燃えていても 氷のように彼女自身は冷たいのだ することも語ることも すべてひとつの目的のため 今のままの彼女で 彼女はずっと居ようとしているのだ それでも私はやめるつもりはない 彼女を讃えて歌うことは 彼女は報いてくれないけれども なぜなら 価値のないものを讃える奴らは ただ貪欲に報いを求めているだけなのだから |
( 2017.12.23 藤井宏行 )