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Mai    
  Premier Recueil de 20 mélodies
五月  
     20のメロディー第1集

詩: コペエ (François Coppée,1842-1908) フランス
      Mai

曲: アーン,レイナルド (Reynald Hahn,1875-1947) フランス   歌詞言語: フランス語


Depuis un moi,chere exilee,
Loin de mes yeux tu t'en allas,
Et j'ai vu fleurir des lilas
Avec ma peine inconsolee.

Seul,je fuis ce ciel clair et beau
Dont l'ardent effluve me trouble,
Car l'horreur de l'exil se double
De la splendeur du renouveau.

En vain le soleil a souri,
Au printemps je ferme ma porte,
Et veux seulement qu'on m'apporte
Un rameau de lilas fleuri!

Car l'amour dont mon ame est pleine
Y trouve parmi ses douleurs
Ton regard,dans ces cheres fleurs,
Et dans leur parfum ton haleine!

一ヶ月が過ぎたよ 愛しい逃亡者よ
きみがぼくの目の前から消えてから
リラの花は咲いたけれど
ぼくの苦しみは癒されはしない

ひとりぼっちで あの青空の下には行かない
まぶしい輝きがぼくにはつらく
去っていったひとがもう戻らないことが
春の息吹の中でまた思い出されるから

太陽が微笑んでも何だっていうんだ
春にぼくは扉を閉ざしたままだ
ただひとつ望むものがあるとすれば
それはリラの花束

だって ぼくの心を一杯に満たしていた愛が
悲しみの中でも見つけ出すんだ
花束の中にきみのまなざしを
そして香りの中にきみの息遣いを

レイナルド・アーン若干14歳のときの作品。にも関わらずこの完成度はどうでしょう。サロン風歌曲の一級品として実に見事な美しさです。シャンソンとしてリメイクしてもウケそうな印象的なメロディは繰り返し現れ、ほのかな翳りとともに失くした恋の思い出をささやきます。さすがに録音は多くないようですが、これもスーザン・グラハムの名唱があります。あらためてアーンの曲を聴くと、彼のメロディストとしての才能は凄いものがありますね。

( 2005.04.17 藤井宏行 )


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