草の莖 萩原朔太郎に依る四つの詩 |
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冬のさむさに、 ほそき毛をもてつつまれし、 草の莖をみよや、 あをらみ莖はさみしげなれども、 いちめんにうすき毛をもてつつまれし、 草の莖をみよや。 雪もよひする空のかなたに、 草の莖はもえいづる。 |
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( 2017.10.01 藤井宏行 )