Staryj muzh,groznyj muzh Op.78-12 12 russkikh narodnykh pesen |
老いぼれ亭主 酷い亭主 12のロシアの民衆歌 |
Staryj muzh,groznyj muzh, Rezh’ menja,zhgi menja: Ja tverda,ne bojus’ Ni noka,ni ognja. Nenavizhu tebja, Preziraju tebja, Ja drugogo ljublju, Umiraju ljubja. Rezh’ menja,zhgi menja; Ne zkazhu nichego; Staryj muzh,groznyj muzh, Ne uznaesh’ ego. On svezhee vesny Zharche letnego dnja; Kak on molod i smel Kak on ljubit menja! Kak laskala ego Ja v nochnoj tishine! Kak smejalis’ togda My tvoej sedine! |
老いぼれ亭主 酷い亭主 斬りつけるがいいさ 焼き殺すがいいさ: あたしは平気だよ あたしは怖くないよ 夜も炎もね あんたが憎いよ あんたを軽蔑するよ 別のひとが好きなのさ その恋に死にそうなのさ 斬りつけるがいいさ 焼き殺すがいいさ: あたしは何も言わないだろうよ 老いぼれ亭主 酷い亭主 あんたにゃ彼は分からないだろうよ 彼は爽やかだよ 春みたいに 熱いよ 夏の日よりも 若くて勇敢だし どれほどあたしを愛してくれてることか! どれほど愛撫してくれたことか あたしが夜の闇の中にいるとき! どれほど笑い飛ばしたことか あんたの白髪のことをね! |
プーシキンの物語詩「ジプシー」の一節から スペインを舞台にしたメリメの「カルメン」みたいなお話です。ラフマニノフがこの詩で「アレコ」(男性主人公の名)という短いオペラを書いていますが、この歌詞はアレコが恋したジプシー娘ゼムフィラの歌です。この部分はチャイコフスキーもデュエット曲にしています。
( 2017.09.17 藤井宏行 )