TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Staryj muzh,groznyj muzh   Op.78-12  
  12 russkikh narodnykh pesen
老いぼれ亭主 酷い亭主  
     12のロシアの民衆歌

詩: プーシキン (Aleksandr Sergeyevich Pushkin,1799-1837) ロシア
    Цыганы  Песнь Земфиры

曲: ルビンシュテイン (Anton Grigoryevich Rubinstein,1829-1894) ロシア   歌詞言語: ロシア語


Staryj muzh,groznyj muzh,
Rezh’ menja,zhgi menja:
Ja tverda,ne bojus’
Ni noka,ni ognja.

Nenavizhu tebja,
Preziraju tebja,
Ja drugogo ljublju,
Umiraju ljubja.

Rezh’ menja,zhgi menja;
Ne zkazhu nichego;
Staryj muzh,groznyj muzh,
Ne uznaesh’ ego.

On svezhee vesny
Zharche letnego dnja;
Kak on molod i smel
Kak on ljubit menja!

Kak laskala ego
Ja v nochnoj tishine!
Kak smejalis’ togda
My tvoej sedine!

老いぼれ亭主 酷い亭主
斬りつけるがいいさ 焼き殺すがいいさ:
あたしは平気だよ あたしは怖くないよ
夜も炎もね

あんたが憎いよ
あんたを軽蔑するよ
別のひとが好きなのさ
その恋に死にそうなのさ

斬りつけるがいいさ 焼き殺すがいいさ:
あたしは何も言わないだろうよ
老いぼれ亭主 酷い亭主
あんたにゃ彼は分からないだろうよ

彼は爽やかだよ 春みたいに
熱いよ 夏の日よりも
若くて勇敢だし
どれほどあたしを愛してくれてることか!

どれほど愛撫してくれたことか
あたしが夜の闇の中にいるとき!
どれほど笑い飛ばしたことか
あんたの白髪のことをね!

プーシキンの物語詩「ジプシー」の一節から スペインを舞台にしたメリメの「カルメン」みたいなお話です。ラフマニノフがこの詩で「アレコ」(男性主人公の名)という短いオペラを書いていますが、この歌詞はアレコが恋したジプシー娘ゼムフィラの歌です。この部分はチャイコフスキーもデュエット曲にしています。

( 2017.09.17 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ